車掌台側カーテンは必要不可欠か?
客室からの運転席前面展望は列車移動の楽しみの一つです。
かつての東京メトロ千代田線6000系は地下鉄車両とはいえ、運転士の姿は全く見えず、車掌台側には非常用階段を兼ねた扉があり、前面展望はほんとんどできませんでした。
座席と乗降扉の窓も小さく、車内から外を見るには不向きでした。
現在の16000系は明るく開放的になりました。
同じ千代田線に乗り入れるJR東日本E233系2000番台は中央窓にも新たに機器を設置したため、前面展望を悪くしました。
京急羽田空港線では日中、地下区間で高速運転をしながらもカーテンをすべて下げないので開放的です。
存分に前面展望をお楽しみくださいという京急の姿勢に共感します。
間接的に乗客増にも貢献する影の一要因と考えます。
前面展望が直ちに乗客増になるわけではありませんが、小さい頃から前面展望に親しむことは、大人になっても鉄道への関心が続く可能性を高めます。
大手私鉄や地下鉄でも車掌台側の窓はカーテンを下げない、そもそもカーテンを設置していない方が多いです。
運転や安全性まで支障をきたさないとの判断の結果と受け止めます。
新京成はどうでしょうか。
新京成の乗客増を願ってあれこれ考えていくと、車掌台側カーテンの存在が引っ掛かります。
6000系ほどではありませんが夕方、薄暗くなると車掌台側のカーテンも下げるため、前面展望ができなくなります。
これが閉鎖的な印象を与えます。
車掌台側の窓面積は比較的小さく、終日、開けてほしいものです。
この位置のカーテン設置自体の見直しを望みます。
以下、余談を二つ。
京成車両が新京成に乗り入れないのは、車掌台側にカーテンがないのを嫌ったのではと、うがった見方をしてしまいます。
北総線7000系、9000系が新京成乗り入れの時、車掌台側にカーテンがないのも同様に嫌っていたのかどうか。
新京成では運転士の真後ろと中央部に茶色の遮光幕を貼っています。
9時から15時前後の窓は開放的ですが、茶色がかった視界になります。
この茶色の遮光幕を貼る前は、運転士の真後ろは幕を終日下げていました。
日中、それを下げない代替えが茶色幕の貼付でした。