スカイツリーラインとアーバンパークラインの違い
東武鉄道は、伊勢崎線浅草・押上-東武動物公園の愛称を2012年に「東武スカイツリーライン」としたのに続き、野田線を2014年に「東武アーバンパークライン」としました。
「アーバンパーク」は「アーバン(都市)とパーク(公園)を組み合わせた造語」です。(以上、Wikipediaから)
スカイツリーラインが受け入れられたため、野田線もそれにあやかったのでしょう。
東武都市公園線よりも、アーバンパークラインのカタカナ書きの方が現代的、近代的であり、親しまれると判断したと思われます。
ただしスカイツリーラインとアーバンパークラインには根本的な違いがあります。
スカイツリーは現物があり、知名度も高く、浅草、押上付近を走る路線ということもわかります。
一方、アーバンパークは現物がなく、どこを走るか判断できません。
先程のWikipediaの続きを見ますと、『愛称導入と同時期に東武が造成・販売を開始した清水公園駅東口側の大規模住宅分譲地「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」の
PRを兼ねていたともみられている。』とあります。
しかし地元周辺の人以外はあまり知られていないのではないでしょうか。
そもそも路線名は、どこを走るか分かるのが要件です。
東武線であることはわかっても走る線のイメージがわきません。
全国、他の多くの路線でも通用するタイプの抽象的愛称だからです。
愛称を名づけて8年経過しましたが、なじんでいると思えません。
アーバンパークラインは10文字、野田線(のだせん)は4文字。
アーバンパークラインの文字数は多すぎます。
愛称は少ない文字数の方が楽で、なじみやすいものです。
従来の「野田線」なら、大宮側では春日部、柏へ、船橋側から柏、春日部方面がイメージできます。
少なくとも「東武アーバンパークライン」単独での定着は無理があります。
「野田線(アーバンパークライン)」として表記や案内するのが現実的です。
余談ですが、新交通「ゆりかもめ」も場所が判別できない愛称でしたが、定着しました。
ゆりかもめの語感、車両、沿線イメージが一致した結果と思われます。