大都市型、主要駅型、各停型に分け停車駅タイプ明確化
1964年の東海道新幹線開業時、列車愛称名は単純明快でした。
名古屋、京都のみ停車の「ひかり」と、各駅停車「こだま」の2種類で誰にも停車駅が判別しやすい愛称でした。
その後、米原と新横浜にも停車する「ひかり」も設定されましたが名古屋、京都のみ停車のイメージは続きました。
山陽新幹線岡山開業時は、岡山-東京速達を重視し、岡山-新大阪無停車型、姫路と新神戸の主要駅停車型、そして各駅停車型、この3タイプの「ひかり」を設定しました。
博多開業後も3タイプの「ひかり」で継続されました。
その後、大都市型を速達化した「のぞみ」が加わり、現在に至ります。
ここで路線別に愛称の状況を整理してみたいと思います。
東海道・山陽新幹線の愛称別性格は分かりやすくなっています。(山陽・九州新幹線列車は除きます)
のぞみ:大都市速達型、速達料金設定
ひかり:主要駅停車型
こだま:各停型
東北新幹線は、列車愛称は6種類あります。
はやぶさ、こまち:大都市速達型、速達料金設定(仙台以北は各停型の列車も有り)
やまびこ:主要駅停車型、各停型、郡山-盛岡の区間各停型
つばさ:主要駅停車型
なすの:各停型(東京-郡山の区間型)
上越新幹線は2種類。
とき:主要駅型、各停型
北陸新幹線は4種類。
かがやき:大都市速達型
はくたか:主要駅型
あさま:各停型(東京-長野の区間型)
つるぎ:各停型(金沢-富山の区間型)
東北新幹線は各停型が「やまびこ」「はやて」「なすの」の3種類も混在しています。
しかし「やまびこ」は主要駅型のイメージが定着しています。
「やまびこ」は主要駅型に徹し、各停型は別の愛称にした方がよいと考えます。
「やまびこ」は盛岡以南としているため、盛岡以北の区間列車は「はやて」としています。
「なすの」は東京-郡山専用で、郡山以北の区間列車には名乗れないため「やまびこ」を名乗っています。
各停型は一括した方がよいでしょう。
その際、「なすの」「たにがわ」「あさま」「つるぎ」のような、地域の明確な愛称は柔軟性がないので避けた方が無難です。
栃木、群馬、長野、富山の各県を走行しない列車には使えないからです。
「はやて」はかつての速達イメージが残っているので、各停に堂々とは使えません。
そこで「なすの」「はやて」、各停「やまびこ」の3種を一括し、「はつかり」又は「ひばり」を提案します。
次に上越新幹線です。
高速運転の速達型はないので、「とき」は主要駅型とし、各停型は「ゆきぐに」を提案します。
「ゆきぐに」では新潟県のイメージだと言われるでしょうが、「とき」も新潟県を走行しない列車には名乗れないことになります。
「とき」「ゆきぐに」には地名の愛称ほどの地域性イメージはないので、大目に見てもよいのではないかと思います。
「ゆきぐに」では重い印象ならば「げんび」を提案します。
かつての現美新幹線の「げんび」です。
北陸新幹線は「あさま」「つるぎ」を統合して「あさひ」を提案します。
次点で「しらゆき」又は「白鳥」を推薦します。
「あさひ」は「あさま」登場により幕を閉じましたが、信越でも北陸側でも使える「あさひ」を復活提案します。
「あさひ」の上越新幹線復帰使用は、「とき」主要駅型位置づけとの絡みから、ここでは提案しません。
各停型を無理に集約する必要はない、分けた方が地域性があると言われるかもしれません。
それは東京-博多の「こだま」を、例えば「とうかい」「きんき」「さんよう」で分けた方がよいかどうかと同じです。