平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

列車内コンセントは使用可否明示を

連結部の業務用コンセントに見る「乗客は使用禁止」意識

 

通勤電車で時折、見かける光景です。

車端部3人掛け座席の連結部寄りにじっと座り続け、連結部の壁側にある業務用電源をスマホの充電に使っている人がいます。

乗務員が電源を使用しないように注意を促しても、新幹線や他の路線では電源が使えるなどと反論します。

通勤電車の車端部にある電源はあくまで業務用であり、乗客の使用は禁止されていますが、一部の通勤電車には電源コンセント設備があることから、電車内の電源としては同じという意識でしょうか。

それとも、注意されたら電源を抜けばいいという気軽な気持ちでしょうか。

 

モバイルSuicaおサイフケータイなど、スマホを使った乗車サービスは今後も拡大すると思われますが、JR東日本の11月8日付けニュースで「QRコードを使用した新たな乗車サービスの導入」のお知らせがありました。

QRコードスマホが前提のサービスです。

スマホでの電車利用には電源の余裕が必要です。

 

東京メトロ丸ノ内線2000系には電源コンセントが設置されました。

これはスマホのような省電力充電を前提とした東京メトロの配慮によるものです。

2000系以外の特別料金不要の電車では京浜急行の一部が電源コンセント付きですが、JR、私鉄の大部分は有料列車、有料座席に限って電源コンセント付きの状況かと思われます。

電源コンセントは有料列車設備利用に対する付加サービスの位置づけでしょうか。

電源コンセントのある料金不要列車が普及するまでの間、鉄道側は車端部電源コンセント付近に「使用禁止」表示をしておくしかないでしょう。

 

鉄道にもスマホが必需品の傾向が一層強まる反面、スマホの使いすぎで電源がなくなり、予備バッテリーもなくなり、改札口を出られなくなるケースも出てきます。

その際、鉄道側の応急対応が求められることもあります。

乗降客の多い駅を中心に、運賃の別払いを前提として、乗車駅の入場記録が瞬時に判明できる機器の配置が望まれます。