平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

常磐線E657系の車体色変更の効果は

常磐線特急の一部が車体色変更した時の電車関心度効果

常磐線特急E657系全19編成のうち5編成が車体色を変えて2026年春まで運行します。

これは2023年10月から12月開催の茨城デスティネーションキャンペーンを記念して、茨城・福島地域のテーマカラー5色を車体に施したもので、2013年まで走っていたE653系フレッシュひたち」の5種類の車体色が復活します。

 

フレッシュひたち」が走行していた時、今日はどの色の編成が来るだろうかと一般の人にも関心を呼びました。

E653系は基本の車体色自体を設定していませんでした。

今回のE657系E653系と同じような関心を呼べるでしょうか。

E657系は基本色があることと、車体色変更車に当たる確率は26%、4回乗って1回という点が異なります。

他の路線や列車でも、車体色の変更による乗客誘発の事例はあるかを見てみました。

 

1.流鉄流山線

全線5.7km、2両5編成の状況ですが、編成ごとに車体色が違います。

各編成に愛称も付いています。

現在の愛称はあかぎ、なの花、若葉、さくら、流星の5種ですが、過去には流馬、青空、明星、銀河などもありました。

車両検査の都合で、異なった車体色の組み合わせで走る光景も見られます。

車体色と愛称にこだわる意欲は喜ばしいものです。

 

2.都電荒川線

全33車両、各電車の車体色を変えることを基本としていて、全種類の色は覚えきれません。

毎日の買い物等で乗る人は33色のうちどの電車が来るか、隠れた楽しみになっているかもしれません。

 

3.JR貨物

貨物列車への関心を引き寄せようと、機関車の一部の形式に、ECO‐POWER桃太郎、ECO‐POWER金太郎、ECO‐POWERブルーサンダー、ECO‐POWER RED BEARなどの愛称を付けています。

 

4.東京メトロ半蔵門線

半蔵門線の駅ホームでは「(次の電車は)東急メトロの車両です」という表示をしています。

これは弱冷房車と車椅子用の号車が、東京メトロ・東急電車と、東武電車とで異なるためです。

一般乗客は、どの会社の電車が来るかを知ることにより、間接的に電車への関心を高めるきっかけになっていると思います。

 

休日に特急で行楽地に向かう時は、平日の満員電車での通勤時とは異なり、気持ちに余裕ができます。

常磐線特急に乗る際、偶然に車体色の違う電車が来て少しでも鉄道に関心を寄せられれば、今回の試みは成功と言えます。