列車で旅に出る時、頭に浮かんでくる曲の紹介です
旅は出発する時がもっとも楽しいものです。
東京駅、上野駅、新宿駅から列車に乗って旅立つ時、胸が高鳴ります。
今回は、列車の旅立ちで頭に思い描く曲の、クラシック編です。
有名曲ばかりなので目新しい内容ではありません。
紹介する曲と内容はあくまで個人の主観、イメージによるものです。
各楽章を勝手に、列車に例えていることをご了承ください。
◆在来線列車で旅立つ時♩ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」◆
第1楽章は旅立つ時の曲。
第2楽章はゆっくり走る列車の曲。
第3楽章はのどかな光景が終わって、列車が街なかへ入っていく曲。
第4楽章は移動中に天候が急変し、嵐になった曲。
第5楽章は嵐が去り、穏やかな空になって目的地へ着く曲。
「田園」は列車移動を楽しみ、喜び、無事に終着駅に着いたことを感謝するのにぴったりの曲です。
ちなみに他の分野を含んだすべての曲の中でも、「田園」第5楽章は一番の愛好曲です。
自分で口ずさむだけでも感動してきます。
◆新幹線で旅立つ時♩ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」◆
東京を出発した時の新幹線は低速ですが、東海道・山陽新幹線では新横浜から、東北新幹線では大宮から、一挙に速度が上がります。
「新世界より」はエネルギッシュな曲で、新幹線の勇ましさと重なります。
ドヴォルザークは蒸気機関車のばく進をイメージして書いたとも言われています。
第2楽章の穏やかさは、東北新幹線東京-大宮のゆっくりした運転を思い浮かべますが、のんびり走るローカル列車の夕暮れにも似合う曲です。
演奏はカラヤン指揮、ベルリンフィル(1977年)を推薦します。
ポピュラーな曲に強いカラヤンの長所が発揮されます。
◆季節ごとに車窓変化を味わう時♩ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」◆
これも有名な曲です。
列車内でのバックミュージックに流れてきそうな曲です。
春・夏・秋・冬の4曲に分かれ、各季節とも3楽章あります。
夏の第3楽章は夏の嵐ですが、ベートーヴェン田園第4楽章ほど荒々しくはありません。
冬の第2楽章は癒しの曲です。
全12楽章で約45分なので、各楽章は平均4分程度であり、気軽に聴けます。
演奏はイ・ムジチ合奏団、ヴァイオリンはアーヨを推薦。
ほかにはロッシーニのウィリアムテル序曲、リストの交響詩前奏曲、グリーグのペールギュントなど。
クラシックに精通した人からは軽いポピュラー曲ばかりと言われそうですが、楽しい列車の旅に出掛けるのに気難しい曲は似合いません。
ほかにも紹介したい曲がありますが、今回はこの辺で。