平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

今こそJR一体でワイド周遊券復活を

JR一体で現代版JRワイド周遊券の企画を待ち望みます

 

JRが分割された以上、当然ではありますが半面、JR一体で会社間の垣根を越えた鉄道誘発のフリー切符は減る傾向です。

幸いにも青春18きっぷジパング俱楽部は残っていますが、今後も続くかどうかは不透明です。

 

JRフリー切符の大半は自社路線沿線に居住する人を対象としています。

他のJRエリアから来た人は、自社のエリア内に入ってからフリー切符を購入するのが通常です。

その結果、JRフリーエリアの往復に飛行機や高速バスが選択されることもあります。

他のエリアからの交通機関は別にJR他社路線でなくてもこだわらない発想かもしれませんが、JRで往復乗車しやすくする協調姿勢がJR相互にあってもよいのではないでしょうか。

 

国鉄時代には周遊券というフリー切符がありました。

自分がコースを組む一般周遊券、一般周遊券の新婚旅行版のことぶき周遊券、広いエリアが自由に乗れるワイド周遊券、ワイド周遊券のエリアを狭めたミニ周遊券、人気のある観光コースに絞った一般周遊券の固定経路版のルート周遊券など豊富にありましたが、いずれも廃止されました。

全国一体の国鉄だからこそ企画できた周遊券とも言えます。

JR化後に周遊きっぷが企画されましたが、長続きはしませんでした。

周遊きっぷが定着しなかった背景としてJR相互間の精算(収入配分)、取扱手数料など手間がかかり、自社完結のフリー切符の方が互いに簡単との流れになっていきました。

 

しかしワイド周遊券には鉄道利用促進という効果がありました。

エリアとして北海道、道南、東北、南東北、信州、北陸、南近畿、山陰、四国、九州、北九州の各地があったかと思います。

エリア内は乗降自由で、広大な範囲の定期券で列車を乗り回す気分でした。

出発駅から周遊エリアまでは複数の経路から選ぶことができ、遠回りで向かうほど得をしました。

急行自由席は全区間急行券不要で乗車でき、その後、周遊エリア内は特急自由席にも乗車可能でした。

鉄道ファンはエリア内で沢山乗るほど得な気分になります。

乗車距離の長さ、乗る路線の多さ、様々な列車への乗車、夜行列車による宿泊費節約、交通費全体の節約もあって優越感と満足度は高かったと思います。

 

ここで提案ですが、JR6社一体での鉄道利用促進策として、現代版ワイド周遊券を企画するのはどうでしょうか。

 

かつてのワイド周遊券ほど込み入ったルールではありません。

JR東海の「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」、JR東日本の「週末パス」をJR他社でも扱うイメージです。

同じくJR北海道の「北海道フリーパス」、JR四国の「四国フリーきっぷ」、JR九州の「ぐるっと九州きっぷ」「旅名人の九州満喫きっぷ」のJR他社販売版です。

他のJR路線列車でエリア内のJR路線に多く乗って、帰路もJRで鉄道に親しむ内容です。

東京でいえば北海道、九州、四国へJRで往復することに現代版ワイド周遊券の意義があります。

 

提案の現代版ワイド周遊券の内容は以下のとおりです。

〇名称はJRワイド周遊券

〇エリアは北海道、東日本、東海、西日本、九州、四国の6種類。

JR会社の全路線乗車を対象

〇東日本版の範囲特定版として東北、関東。

同じく西日本版として山陽・山陰、関西。

従ってエリアは10種類。

〇出発駅からエリアまでの経路は最短、最速の経路を基本

〇エリア内の新幹線、在来線特急の乗車可否又は乗車可能回数は、エリアに属するJR会社が決定

※現在の割引切符状況を見ると、

JR東日本JR北海道JR四国はエリア内の特急自由席乗車可能。

JR東海JR西日本JR九州特急券を別途購入。

JR東海は、東海道新幹線の乗車列車種別と乗車回数を制約(「ひかり」「こだま」に計4回まで)となっています。

〇エリア内で乗車不可の列車(「のぞみ」等)は、エリアに属するJR会社が決定

〇出発駅がエリア内に含まれるものは扱わない

〇エリア内の乗車可能路線がJR線だけのタイプと、接続する私鉄(大手私鉄を除く)、第三セクター路線を含むタイプの2種を発売。

ただし、エリア内のJR社が私鉄等のタイプを扱わないと決定した時はそれに従う。

〇価格は、エリア内のJR社が決定

〇エリアまでの特急券と運賃を往復とも、周遊券の同時購入に限り割り引く。

割引率はエリア内のJR社と、往復経路のJR社とで決定。

 

以上、身勝手趣味人からの一提案でした。