「鉄道開業150年記念ファイナルJR東日本パス」のスペシャルサイトのモデルコースで指定席利用はどの列車に?
2月2日から「鉄道開業150年記念ファイナルJR東日本パス」(以下、「東日本パス」)の発売が開始されました。
自分の周囲の複数の人からも東日本パスで東北へ行ってみたいとの話題があり、このフリー切符の反響が大きいことを認識しました。
東日本パスについては、2022年12月28日の拙ブログ「自分流JR東日本パスファイナル経路」でも触れましたが、内容は東京起点で3日間とも日帰りで列車移動のみを楽しむ前提のコース紹介で、宿泊、観光地巡りは皆無でした。
JR東日本のスペシャルサイト「東日本パスのご紹介」の中に、2泊3日のモデルコースが3つ紹介されています。
3つのうち2つは、JR東日本グループのホテルチェーン「ホテルメトロポリタン」に宿泊となっています。
一方、東日本パスを使いこなすポイントは、4回分の指定席をいかに使うかです。
どの列車、どの区間で指定席に計4回乗るかです。
今回は3つのコースの、指定席の対象列車と区間を中心に検証してみました。
◆モデルコース① 「TRAIN SUITE 四季島」の観光地を巡るコース
1日目:東京-仙台-松島海岸(観光)-仙台-盛岡(ホテルメトロポリタン盛岡泊)
2日目:盛岡-新青森(観光)-青森-秋田(ホテルメトロポリタン秋田泊)
3日目:秋田-新潟(観光)-東京
【指定席4回分の列車】
東京-仙台、青森-秋田、秋田-新潟、新潟-東京です。
座席定員が多いので、空席は見込めると思います。
東京-仙台を「やまびこ」自由席にして、盛岡-新青森を指定席の選択もあります。
青森-秋田、秋田-新潟は自由席の座席数が少ないので、指定席確保が無難です。
新潟-東京は、新潟の始発駅から自由席に並んで座ることは可能ですが、3日目の最後の列車は疲労も重なっているため、指定席にした方がよいと考えます。
◆モデルコース② 東日本の世界遺産を巡るコース
1日目:東京-宇都宮-日光(観光)-宇都宮-仙台(ホテルメトロポリタン仙台泊)
2日目:仙台-一ノ関-平泉(観光)-一ノ関-盛岡(ホテルメトロポリタン盛岡泊)
3日目:盛岡--新青森(観光)-東京
【指定席4回分の列車】
東京-宇都宮、宇都宮-仙台、盛岡-新青森、新青森-東京です。
仙台-一ノ関と、一ノ関-盛岡は各駅停車の「やまびこ」でも所要35分から40分であり、自由席で割り切れる区間です。
仙台-盛岡で途中駅に停まる「はやぶさ」は、空席があれば座れます。
◆モデルコース③ 三陸・松島・福島沿岸の観光地を巡るコース
1日目:東京-八戸-久慈-宮古(観光後、泊)
2日目:宮古-盛(観光)-気仙沼-志津川(観光)-前谷地-石巻-松島海岸(泊)
3日目:松島海岸(観光)-仙台-原ノ町-双葉(観光)-東京
【指定席4回分の列車】
東京-八戸、仙台-原ノ町、原ノ町-双葉、双葉-東京で4回分ですが、仙台発着の「ひたち」は3往復のみで時間帯も片寄るため、指定席4回乗車はできません。
ちなみに「ひたち」の仙台発時刻は10時14分、16時06分、18時02分です。
また、松島海岸観光の後、仙台10時14分発に乗るのは困難です。
普通列車で仙台から双葉まで乗り、観光後、双葉17時29分発「ひたち26号」乗車となりそうです。
そうなると指定席利用は2回にとどまり、もったいない気もします。
それならば松島海岸観光時間を早めて、同駅9時21分発普通列車仙台行きに乗車し、10時14分発「ひたち14号で」双葉下車後、観光します。
双葉-いわきは普通電車、いわき始発「ひたち」で東京へ向かえば指定席は3回乗車となり、納得できそうです。
いわき発の「ひたち」は1時間間隔運転で、双葉発「ひたち」よりも乗車しやすいです。