JR鈍行に一部、新幹線・特急を組み合わせた遠距離日帰りの自分流経路です
2022年11月21日の拙「自分流❝青春18❞日帰り5回分の経路」の新幹線・特急の一部併用版です。
青春18きっぷの2023年の発売が公表されました。
青春18を継続してくれたのは嬉しいことです。
いつ廃止されるか分からないと毎年、頭の片隅で不安を抱くからです。
今回のポイントは以下の4つです。
① 全区間JR鈍行だけでは日帰りが難しい路線に新幹線や特急を一部組み入れることにより日帰りすること。
② ローカル線の乗車は、賑わいのある側からローカル的な方向に進むこと。
③ 2024年から第三セクター化される北陸線敦賀-金沢の鈍行に乗ること。
④ JR西日本とJR東海で気を吐く東海道・山陽線の新快速の高速運転を体感すること。
前後に新幹線や特急を入れるため、青春18を使わなくても通常の連続切符の方が安価なこともあるかもしれませんが、それは脇に置きます。
東京出発は7時前後を目安とします。
実際の列車時刻は基本的に略させていただき、コース中心の記載となることをご了承ください。
◆1回目◆
目的路線:只見線
経路:上野-郡山-会津若松-只見線-小出-浦佐-上越新幹線-東京
こだわりポイント:只見線は会津若松から小出へ向かう方がローカル味が味わえます。
東北線普通列車で上野から郡山まで向かう間、宇都宮、黒磯、新白河と乗り継ぎが多いですが黒磯の先、豊原-白坂の黒川橋梁の広大な展望が見どころです。
郡山からの磐越西線は、かつてスイッチバック駅だった中山宿と、翁島-磐梯町-東長原のS字カーブで、太陽光線の方向が前後又は左右に変わる線路配置の妙を味わいます。
只見線は会津桧原-会津西方の第一只見川橋梁を筆頭に、会津蒲生まで計8カ所の只見川橋梁を中心に堪能します。
◆2回目◆
目的路線:飯田線
経路:東京-東海道・山陽新幹線-豊橋-飯田線-岡谷-中央線特急-新宿
こだわりポイント:飯田線は豊橋から辰野、岡谷へ向かう方が味わいがあります。
飯田線は全線195.7kmに94駅、駅間平均2kmです。
豊橋10時42分発岡谷行き、飯田線全駅完全各駅停車列車の旅です。
正確に言うと豊橋の次の船町と下地の2駅は、この列車では通過します。
真の飯田線完全各駅停車なら豊橋10時27分発豊川行きでこの2駅停車後、豊川から先程の10時42分発列車に乗るべきですが、ここではこだわらないこととします。
東栄、大嵐、小和田、中井侍、平岡、為栗、田本、金野、千代など、秘境駅として知られる駅の体感です。
崖下の位置に狭すぎるホームがあったりします。
そして向市場-城西間の通称、渡らずの橋、S字橋を体感します。
飯田線には秘境駅に停まって短時間下車を楽しむ臨時特急「飯田線秘境駅号」が運転されることがあります。
駅が多く苦痛に?なりがちな飯田線の小さな駅の旅を売り込んだ、JR東海の逆転発想の行楽列車です。
◆3回目◆
目的路線:大糸線
経路:東京-東海道・山陽新幹線-豊橋-東海道線新快速-岐阜-高山線-美濃太田-太多線-多治見-中央線-塩尻-特急-松本-大糸線-糸魚川-北陸新幹線-東京
こだわりポイント:進退が問われている大糸線南小谷-糸魚川の非電化区間の乗車です。
この区間はJR西日本が受け持ちで、松本-南小谷の電化区間はJR東日本の受け持ちです。
大糸線松本-糸魚川全線をJR東日本でもいいのにと思わなくもありませんが、高山線でも同じ状況でした。
岐阜-富山全線がJR東海ではなく、岐阜-猪谷がJR東海、猪谷-富山はJR西日本です。
JR西日本が大糸線と高山線の末端区間の2路線を受け持つのは気の毒な気もします。
大糸線の非電化区間を訪ねるには中央(東)線甲府経由が通常ですが、前項の飯田線では中央(東)線乗車のため重複を避けます。
東海道・山陽新幹線で、東京6時21分発「ひかり」で豊橋移動のあと、豊橋からJR東海の新快速7時53分発で在来線の高速運転を味わいます。
太多線は乗る機会の少ない路線です。
多治見から中津川乗り換えで塩尻へ。
中津川12時00分発の電車は松本行きですが、そのまま乗っていると大糸線の電車は到着8分前に発車してしまう、残念なダイヤです。
塩尻-松本は特急しなの11号乗車でやむをえません。
特急で大糸線14時13分発電車に乗り、南小谷16時10分着後、南小谷-糸魚川乗車です。
長時間乗ったので仮眠しがちですが、睡魔と戦う時は座らずに立ちます。
立っていても寝てしまうことはありますが。
◆4回目◆
経路:東京-東海道・山陽新幹線-名古屋-東海道線-米原-北陸線-福井-越美北線-九頭竜湖-福井-金沢-北陸新幹線-東京
こだわりポイント:2024年春に開業予定の北陸新幹線金沢-敦賀の並行在来線が第三セクター化されるため、今年最後のJR線記念に乗るコースです。
乗る機会の少ない越美北線にも乗ります。
東京6時台の「のぞみ」で名古屋へ。
名古屋からは東海道線、米原から北陸線で福井から越美北線を往復します。
越美北線は奥の深い路線ですがなかなか乗れないので、この機会に乗ります。
武生で福井鉄道福武線、福井でえちぜん鉄道勝山永平寺線と三国芦原線、金沢鉄道で北陸鉄道石川線と浅野川線にも後ろ髪をひかれますが、日帰りの場合、越美北線とどちらを取るかの選択です。
◆5回目◆
目的路線:JR西日本大阪圏の新快速・快速の高速性・快適性
東京-東海道・山陽新幹線-米原-東海道・山陽線-姫路-大阪-天王寺-阪和線-関西空港-鳳-東羽衣-天王寺-奈良-京都-東海道・山陽新幹線-東京
こだわりポイント:最後に時速130キロ、転換クロスシート、特別料金不要、15分間隔のJR西日本の新快速の高速運転を満喫する自分のこだわりコースです。
221系、223系、225系のいずれも高速と快適性に優れた電車で、とくに221系の明るく優しく温かな雰囲気は秀逸です。
阪急電車の落ち着きと好対照の電車です。
東京6時21分発「ひかり」で米原から8時48分発新快速姫路行き乗車。
姫路11時27分発で12時28分に大阪へ戻ります。
大都市の通勤電車から須磨付近で海が間近に見えるのはうらやましいです。
阪急、山陽の電車とも並走しますが新快速は速く、まさに真(しん)の快速です。
大阪からは関西空港線の華やかさと、鳳-東羽衣の通称東羽衣線の孤独さ?の対照ぶりを体感します。
そして関西線と奈良線の221系快速の高速性気品ある車内と外観を体感します。
以上ですが、今回も列車に乗っているだけの内容で、列車に乗ること自体を楽しむ青春18きっぷです。