どうすれば山陽新幹線「こだま」の利用が増えるでしょうか?
山陽新幹線「こだま」は普通車のみの8両編成が基本ですが、東海道新幹線「こだま」16両編成よりも空いている印象があります。
山陽新幹線内の「のぞみ」「さくら」は列車によって姫路、福山、徳山、新山口の4駅の停車駅を分け合っているため、「こだま」の利用増は難しいものがありますが、どうすれば「のぞみ」から「こだま」に変えてくれるだろうかといろいろ考えてみました。
◆列車ダイヤの改善
〇東京-岡山「ひかり」から岡山始発「こだま」の乗り継ぎ時間短縮化
東京毎時03分発の岡山行き「ひかり」は、新大阪-岡山は各駅停車で、山陽区間では「こだま」の役割を併せ持ちます。
新大阪-岡山の「こだま」利用が低調ゆえか、「こだま」の半数は同区間の運転がなくなりました。
その代役の「ひかり」は岡山での「こだま」接続が悪く、下りは48分待ちます。(上りは41分待ち。)
理想接続は10分以内ですが、それは無理としても最大30分以内の接続ダイヤが望まれます。
〇新大阪「こだま」の宣伝
「こだま」は日中、岡山始発のダイヤは、新大阪での「こだま」の親近感を薄くしています。
現ダイヤの条件下の中で、新大阪発着で残っている「こだま」をもっと宣伝することも必要かと思います。
「こだま」の役割の一つに上記5駅の山陽線接続があります。
これは「さくら」ではできません。(一部列車の停車は除きます。)
この5駅での「こだま」から山陽線へ、山陽線から「こだま」への接続配慮が望まれます。
◆特急料金の見直し
〇こだま単独料金の設定
利用者にもっとも分かりやすいのは「こだま」の料金を設定することです。
新幹線列車である以上、停車時間は最大10分前後までにとどめる必要があります。
15分以上の停車は新幹線の速達イメージを弱めます。
「こだま」料金を設定して値下げすれば長時間停車でも不満がやわらぎます。
「こだま」料金設定ができないから企画切符があるとも言えますが、一方で4月1日購入分から山陽「のぞみ」「みずほ」の特急料金が改定されます。
速達料金分を値上げするなら、「こだま」の料金見直しもできるのではないでしょうか。
◆企画切符の提案
〇西日本どこまで4DAYSプラスこだま
4DAYSプラスこだまは現在発売中で、JR西日本在来線に4日間乗り放題の切符です。
新幹線乗車は除外されています。
次回企画の際は、「こだま」利用促進を兼ねて、片道1回限定で新幹線特急料金追加で「こだま」自由席に乗れるようにしたらどうかと考えます。
新大阪-博多は4時間20分程度です。
東京-新大阪の「こだま」と時間的には大差ありません。
各駅停車型「ひかり」も含めて「こだま」の片道又は往復乗車で企画してみてはどうでしょうか。
〇こだま一日フリーきっぷ
「こだま」と各駅停車型「ひかり」の自由席を一日乗降自由にする切符です。
〇こだま&やくも、スーパーいなば切符
岡山までは「こだま」、岡山から「やくも」又は「スーパーいなば」に乗り継ぎ、米子、鳥取への割引切符です。
〇名古屋-岡山、東京-岡山こだま切符
東海道の「こだま」から新大阪で山陽「こだま」に乗り継ぐ割引切符です。
◆列車設備、外観の魅力向上
〇普通車自由席も2&2席化
〇普通車指定席のグリーン車座席充当化
「のぞみ」の3&2席はもとより、「さくら」の2&2指定席を上回るグリーン車に近い座席にするのも効果的です。
現時点では500系6号車の、元グリーン車の設備を宣伝したらよいと思います。
〇山陽「こだま」独自の車体色に変える
700系「こだま」の車体色を独自のものに変え、500系の個性的な車体色と併せて、山陽「こだま」の存在を外観から引き寄せます。
以上、勝手なことを書き連ねましたが、今後の参考になれば幸いです。