敦賀-直江津-上越妙高に第三セクター4路線一体の青春18きっぷ版を企画してはどうでしょうか?
JR西日本が2月28日に北陸線敦賀-金沢間の廃止届を国土交通省に提出したとの報道がありました。
新幹線敦賀開業後、北陸線はかつての米原-直江津が米原-敦賀に狭まります。
敦賀-直江津の並行在来線は計4社の第三セクター鉄道の運営となります。
内訳は敦賀-大聖寺がハピラインふくい、大聖寺-金沢-倶利伽羅がIRいしかわ鉄道、倶利伽羅-市振があいの風とやま鉄道、市振-直江津がえちごトキめき鉄道です。
特急列車は新幹線に移行するため、並行在来線は普通列車主体となります。
敦賀-富山間の都市間速達移動や大阪、東京からの北陸移動は北陸新幹線に移行し、並行在来線は近・中距離が主体と予想されます。
第三セクター鉄道は都道府県単位で分かれるため、県境を越えての利便性は低下しがちです。
◆敦賀-直江津-上越妙高間1日フリーの(仮称)「北陸の使者(4社)18きっぷ」
新幹線開業後、並行在来線の利用者減少は避けられませんが、県内だけの輸送や、短・中距離利用だけでなく、第三セクター鉄道4社一体による北陸区間全体での中・長距離移動を促進することも必要と考えます。
企画切符においては、自社区間利用タイプは出されても、4社共同での企画は打ち出しにくいかと思われます。
現在、複数の会社を跨ぐ企画切符としてIRいしかわ鉄道と、あいの風とやま鉄道が共同で金沢-倶利伽羅-越中宮崎が1日フリーとなる「あいの風・IR1日フリーきっぷ」(又は「IR・あいの風フリーきっぷ」)を、休日と多客期を中心に発売しています。
また、えちごトキめき鉄道では、JRの青春18きっぷを係員が確認することで自社区間が1日フリーとなる「トキ鉄18きっぷ」を発売しています。
ここで、えちごトキめき鉄道の「トキ鉄18きっぷ」を、ハピラインふくい開業を機に、敦賀-直江津-上越妙高をフリー区間とした、第三セクター鉄道4社合同版の青春18きっぷを企画してはいかがでしょうか。
この切符の趣旨は、北陸移動は北陸新幹線だけではない、在来線普通列車での中・長距離移動の味を見直すきっかけにし、在来線利用を促進するものです。
単なる青春18きっぷで第三セクター鉄道に乗れないことの代替え企画ではありません。
発売時期、発売条件は「トキ鉄18きっぷ」同様で、JR青春18きっぷ提示での発売で当日限り有効、価格は4社協議により決定とします。
東京からの場合、北陸新幹線を上越妙高まで利用後、直江津経由で旧北陸線の旅を楽しむ趣旨で、上越妙高-直江津もフリー区間にすることが秘訣です。
きっぷの名称は(仮称)「北陸の使者(4社)18きっぷ」ではいかがでしょうか。
なお、使者とは第三セクター鉄道「4社」を使者に置き換えたものです。