平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

小湊鉄道はいすみ鉄道との房総横断を配慮して上総中野発着列車増加を

小湊鉄道養老渓谷折り返し列車1往復の上総中野延長を

明日、3月11日に「房総横断鉄道 小湊鉄道五井機関区見学✖いすみ鉄道 国吉駅生態保存車両見学」のツアーが実施されます。

機関区と生態保存車両の見学を含め、全区間定期列車乗り継ぎで五井11時20分発、上総中野経由、大原16時20分着のコース企画です。

 

「今度の休日、近場でどこか景色の良い路線はないか?」と聞かれたとき、いろいろある路線の中、JR内房線五井とJR外房線大原を結ぶ小湊鉄道いすみ鉄道の乗り継ぎをお薦めすることがあります。

推薦理由は自然が残る小湊鉄道の昭和的な風景、1960年代からの車両乗車、房総横断列車旅に価値があると考えるからです。

 

小湊鉄道沿線の観光は養老渓谷に行く人が多数を占めます。

五井から列車で養老渓谷に行った後、五井へ戻るなら現状ダイヤでもよいでしょうが、養老渓谷まで来たならいすみ鉄道で房総を横断していく需要もあります。

(逆に大原からいすみ鉄道沿線で観光し、五井へ向かうコースもあります。)

小湊鉄道いすみ鉄道では両路線の全線乗車を促進するため「房総横断記念乗車券」を発売しています。

 

房総横断記念乗車券の企画はよいとして、上総中野の乗り継ぎダイヤに難点が一つあります。

五井からの小湊鉄道ダイヤで、養老渓谷で折り返す列車があり、上総中野でいすみ鉄道と接続しない時間帯があることです。

JR東日本同様、小湊鉄道いすみ鉄道も3月18日にダイヤを改正しますが、養老渓谷止まりの列車の上総中野延長はありませんでした。

ここではダイヤ改正後の土曜・休日ダイヤを見てみます。

五井9時28分発のトロッコ列車、12時28分発普通列車はいずれも養老渓谷止まりです。

13時05分発上総牛久行きは上総牛久でトロッコ列車に接続しますが同じく養老渓谷までです。

上り列車にも同様のケースがあります。

養老渓谷発11時41分と14時53分のトロッコ列車、13時51分の上り列車は同駅始発です。

房総横断には上総中野発着が要件ですが小湊鉄道の列車では6往復にとどまります。

いすみ鉄道のサイトでも、房総横断記念乗車券の案内の中で、上総中野駅からの小湊鉄道接続本数が少ない旨、注意を促しています。

なお、6往復の上総中野での相互接続時間は良好です。

 

ここで勝手な希望としては、養老渓谷止まりの列車をせめて1往復程度、上総中野まで延長してほしいことです。

五井12時28分発列車を上総中野まで延長し、現在折り返している養老渓谷13時51分発列車を上総中野始発にすることが望まれます。

具体的には、五井12時28分発を12時08分へと約20分早めるか、又は養老渓谷→五井時刻を約20分繰り下げるかのいずれかです。

「房総里山ロッコ」は機関車牽引のため養老渓谷折り返しでもやむをえません。

 

末筆ですが明日の房総横断鉄道ツアーで、両路線の乗り継ぎ旅が認識され、今後の横断鉄道需要が高まることを期待します。

(※小湊鉄道は正確には小湊鐵道です。)