平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

「成田エクスプレス」の乗車率を向上する方策の提案

成田エクスプレス」の乗車率向上を目指すいくつかの方法を提案します

東京から成田空港への鉄道アクセスはJR東日本成田エクスプレス」と京成「スカイライナー」が競合しています。

(「京成」は、正確には京成のほかに北総鉄道成田高速鉄道アクセス成田空港高速鉄道もありますが、ここでは「京成」「北総」とします。)

また、料金不要列車として、JRの快速と京成の料金不要列車(特急、「アクセス特急」、通勤特急快速特急、快速)が競合します。

高速バスは置くとして、JRと京成のどちらを選ぶ人が多いでしょうか?

成田エクスプレス」と「スカイライナー」ではどうでしょうか?

 

空港アクセス鉄道の選択は都内発着駅の立地条件、乗換駅の利便性、移動時間の短さ、運賃・料金、列車本数(頻度)、正確性、快適性、切符購入の容易さ、指定席確保率、指定席満席時の料金不要列車の状況、駅待合室の有無と居住性など、何を重視するかによっても変わります。

 

JR、京成、それぞれ特徴、個性がありますが、どちらか一つなら京成が優位かと見られます。

成田エクスプレス」は東京、新宿、品川、横浜の発着、「スカイライナー」は時速160km/h運転、本数、速達、安価が強みです。

成田エクスプレス」は東京、新宿発着はよいのですが料金が高く、時間を要し、本数は27往復で、通常なら十分な本数なのですが、「スカイライナー」は41往復で「成田エクスプレス」の1.5倍なので一歩下がるイメージです。

全般的に見ると、速さ、本数の多さ、安さで「スカイライナー」です。

特急料金不要列車では、安さ、本数、所要時間から、こちらも京成、北総です。

JRの成田空港への快速は毎時1往復でさえ、京成の3往復よりも元々不利だったのに、千葉で快速から普通電車に乗り換える時間帯を設定し、一層使いにくくなりました。

 

今回は、京成よりも不利?に見受けられるJR東日本に対し、「成田エクスプレス」の利用促進策を提案します。

(1)特急料金、グリーン料金を値下げする

1991年の登場時から高額な料金設定でしたが、海外に出掛ける人はお金を持っているだろうからと強気な姿勢であっても当時の経済状況から相応の乗車率がありました。

現在ではその奢りが「成田エクスプレス」の評価、利用を下げている感じがします。

通常のB特急料金、グリーン料金に戻した方が誘発できると考えます。

 

(2)全列車を千葉停車にする

昨日の内容のとおりで繰り返しを避けます。

補足させていただくと、千葉-成田空港、千葉-東京の直通と速達は京成にはできないJR東日本の強みです。

 

(3)グリーン車の座席を2&1配置にする

JR東日本の特急グリーン車座席配置は651系「スーパーひたち」、251系「スーパービュー踊り子」、253系成田エクスプレス」、山形新幹線400系「つばさ」までは2&1配置でした。

ところが房総用255系以降、山形・秋田新幹線を含め、羽越線「いなほ」と一部のデラックス特急以外は2&2配置にしました。

現「成田エクスプレスE259系も同様です。

しかしながら「成田エクスプレス」は通常よりも高額なグリーン料金であり、値下げするならまだしも、高額料金で継続なら2&1配置にするのが妥当と考えます。

今のままでもそれなりにグリーン車の利用実績があるのでしょうか。

 

(4)分割・併合を東京から品川に変更する

以前にも書かせていただきましたが、東京で分割する結果、東京-品川は2本の特急が連続運転するため、横須賀線電車の本数やダイヤに制約が出ています。

東京の2面4線と、品川の2面3線とでは、東京の方が有利ですが、品川での分割・併合なら東京-品川の線路容量に余裕ができます。

品川の2面3線では前後の列車ダイヤに影響するでしょうか。

 

(5)「かいじ」の一部を「成田エクスプレス」と合体し、「かいじ成田エクスプレス」として甲府-新宿-品川-東京-成田空港に設定する。

2022年10月26日の拙「かいじとNEXを一体化する効果」のとおりです。

(6)「踊り子」の一部を「成田エクスプレス」と合体し、「踊り子成田エクスプレス」として伊豆急下田-品川-東京-成田空港に設定する。

「かいじ」成田エクスプレス」一体化と同じ発想、趣旨の列車案です。

(7)大船「かいじ」を逗子まで延長する

鎌倉に直通することで東京-鎌倉相互間の行楽輸送役も果たすものです。

(8)成田空港快速の一部を千葉止まりで継続する場合、我孫子-成田の区間運転列車を成田空港行きにして、千葉-成田空港の普通電車と成田-成田空港で併結運転する

怪我の功名?の策です。

今後とも千葉-成田空港の普通電車を設定するなら、成田で我孫子からの電車を併合させ、成田空港に向かって、常磐線側の成田空港アクセス便宜を図ったらどうかと考えるものです。

我孫子-成田の区間運転列車は常磐快速用のE231系です。

千葉-成田空港は209系で併結運転は出来ません。

そこで我孫子-成田を209系に置き換え運用するのはどうでしょうか。

過去の話ですが、我孫子-成田の区間運転電車は房総用113系を充てていた時期もありました。

柏、我孫子、取手側から、我孫子経由で成田空港に直通することは悪い話ではないと思います。

東京-成田空港快速の毎時運転が復活するならこの案は没(ボツ)です。

 

以上、突拍子もない机上空論的な内容のものもありますが、JR東日本の立場で考えてみました。

2010年の北総線経由での成田空港接続と時速160km/h運転の新AE形以降、京成が一挙にJRに巻き返しを図り、形勢が(京成が)逆転しているように見受けられます。

京成から再びJRが巻き返すか、上野止まりの京成とは規模が違うと、小さな変化にとどめて推移していくか、様子を見守りたいと思います。