2両編成のデラックス気動車の新製を期待
JR四国・JR西日本・JR貨物・東急の4社がクルーズトレイン「ザ・ロイヤルエクスプレス」(以下、「ロイヤルEX」)を2024年1月から3月までの3カ月間に、1回当たり4日間、計6回延べ24日間の運行を発表しました。
運行区間は岡山-高松-松山ですが、琴平にも触れていることから岡山-高松-琴平-多度津-松山と想定されます。
琴平-松山は多度津でスイッチバック運転となるため、琴平へは往復のどちらかだけの立ち寄りと思われます。
四国観光の盛り上げとJR四国のPRには絶好の機会です。
今後、ディーゼル機関車が手配できれば宇和島、高知、徳島方面を走ることも可能との話がありますので、2025年以降、それら非電化線区への走行や予土線、徳島線を経由しての四国一周列車の設定なども期待したいところです。
手配とはJR貨物の機関車と機関士の調整のことと思われます。
2024年の実施には、JR四国の観光列車の代表3列車と「ロイヤルEX」が横並びの姿を作ってほしいものです。
すなわち、松山で「ロイヤルEX」と「伊予灘ものがたり」、同じく琴平で「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」と並ぶ演出です。
演出後は「伊予灘ものがたり」で松山から下灘駅下車の体験企画組み込みが望まれます。
四国の観光列車の主役は「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」の3列車で乗車率も上々のようですが、走行線区以外には強いインパクトを与えるまでに至っていないように感じます。
185系の改造、改装列車ゆえに華やかさには限度があること。
また、松山-八幡浜、多度津-大歩危、高知-窪川を質素に?往復する日々で、四国全体や本州側に知名度が広がらないためです。
派手ならよいというものではありませんが、時にはJR西日本と調整して岡山や伯備線にも足を延ばしてほしいと思います。
四国の人にはいささか失礼な表現ですが、全国の観光地から見て四国は比較的地味な印象があります。
それならばJR四国が列車で四国の知名度をもっと向上させようかと、腰を上げればよいのにと考えます。
それにはJR四国も、前記観光3列車の一歩先を行くデラックスな内容の観光列車、リゾート列車を持つことが一番です。
遠方の人を誘い込む、乗ってみたい車両、列車を四国に導入することです。
もちろん資金的なことがありますが、JR四国社長も豪華なツアーの取り組みやノウハウを今後に伝えたい趣旨のことを語っていますので、期待したいところです。
以下は、毎回のことですが筆者独断の勝手なリゾート列車案です。ご了承ください。
JR東日本「TRAIN SUITE四季島」、JR西日本「TWILIGHT EXPRESS瑞風」、JR九州「ななつ星in九州」の徹底した豪華さのクルーズトレイン、長編成列車は四国では輸送量、列車内容ともに過剰です。
気動車2両編成で定員50人以内が適当です。
現在のところ、えちごトキめき鉄道「えちごトキめきリゾート雪月花」が最良の見本で、天窓、大型窓の素晴らしさはJR四国にも採り入れてほしいと思います。
走行線区はまず四国島内で、知名度の拡大と定着が先決です。
児島-瀬戸大橋線-高松-予讃線-松山-下灘-伊予大洲-宇和島-予土線-窪川-土讃線-阿波池田-徳島線-徳島-高徳線-高松の四国一周経路が基本と考えます。
その中に随時、土佐くろしお鉄道中村・宿毛線とごめん・なはり線、土讃線阿波池田-坪尻-琴平、牟岐線、鳴門線も組み入れます。
途中での見どころ停車を加味するのも秘訣で、土讃線の例でいえば昨日の拙「土讃線全線を行く秘境駅&見どころ巡り列車の企画を」の10項目のとおりです。
四国は路線網が限られていますのでJR四国の路線だけでは、いくら好きな列車でもやがては飽きがくることは避けられません。
四国内が十分定着したらJR西日本をはじめJR東日本、JR九州、JR東海など、JRと線路がつながっている第三セクター、私鉄路線にも乗り入れられるように安全設備等は予め整えてから導入してほしいと思います。
まずはJR西日本の木次線、山陰線餘部鉄橋への進出が第一歩です。
JR四国の奮起を期待します。
※写真は本文と無関係です。