平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

E653系で行くひたちなか・那珂湊散策ツアーの次回経路の提案

大宮操車場体験は往路に組み入れ、東北線水戸線経由で勝田に向かう方が自然では?

JR東日本びゅうツーリズム&セールス「日本の旅、鉄道の旅」のネット限定ツアーで、「団体臨時列車E653系で行くひたちなか那珂湊散策 復路は大宮操車場での入換体験!」が6月17日(土)実施で企画されました。

 

概要は、上野7時45分頃発、常磐線経由の団体臨時列車で勝田10時00分頃着。

ひたちなか海浜鉄道の「湊線1日フリーきっぷ」の交付を受け、勝田再集合まで約5時間30分は自由時間。

勝田15時55分頃発の同団体列車で上野へ戻る際、常磐線北小金から分岐して武蔵野線経由で大宮操車場での入れ換え体験後、東北線経由で上野19時30分頃到着の日帰りプランです。

160名募集、最少催行8名、参加費7,000円です。

 

勝田で5時間30分の中、ほとんどの人はひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅からバスで10分の国営ひたち海浜公園の観光、または那珂湊駅から徒歩10分の那珂湊おさかな市場の見学、鉄道ファンは那珂湊車両基地見学や沿線撮影、阿字ヶ浦からひたち海浜公園方向へ3.1kmの延伸工事の観察等と想定されます。

 

阿字ヶ浦駅からの国営ひたち海浜公園に絞れば見学時間は十分あります。

那珂湊駅に絞る場合も同様です。

ただし、両駅の下車観光は、ひたちなか海浜鉄道が約40分間隔運転であり、ひたち海浜公園付近の道路混雑もあるため、少し厳しそうそうです。

 

帰路は上野に直行せず、大宮操車場への寄り道がこの企画の売り物ですが、常磐線での帰路、上野まで残30分程度で到着の直前、大宮に進路を変えて夕方から夜に大宮操車場の入れ替えを見る企画はいささか無理がありそうに思います。

加えて、上野到着目前の企画であり、個人差もありますが参加者は全般的に疲れているように思えます。

 

大宮操車場の入れ換え体験を売り物にするなら、往路を東北線経由に変えての実施の方がよいのではないでしょうか。

その方が、大宮操車場の入れ換えはまだ自然です。

そして大宮から東北線で小山に向かい、スイッチバックして水戸線経由で勝田へ向かう方がよかったのではないかと考えます。

かつての水戸線経由の急行「つくばね」のコースですが、小山手前の間々田-小田林の貨物短絡線跡の通過跡を見るのも一興です。

帰路は勝田から上野に直行します。

 

具体的なコースは、上野7時45分頃発-大宮操車場入れ換え観察-大宮-東北線-小山9時30分頃着、9時50分頃発-水戸線-友部-常磐線-勝田12時頃着。

勝田での自由散策約5時間~5時間30分。

勝田17時10分頃発-常磐線-上野19時30分頃着です。

 

大宮操車場において「入れ換え体験」でなく、操車場での停車後、徐行運転で操車場の「車内からの観察」でもよしとするならば、始発を上野でなく新宿に変えれば、大宮まで貨物線経由(湘南新宿ライン経由)の線路となって入れ換えの手間が不要の分、勝田到着は早めることができます。

大宮操車場の入れ換え体験と徐行見学との差、往路の最初に見るか、帰路の最後に見るかの差になります。

 

参加費に影響はあるでしょうか。

上野-勝田の距離比較で常磐線経由は123.3km、水戸線経由は149.5kmで、26.2km、510円相当の差です。

ツアー経路の北小金南流山武蔵浦和-与野は32.2km、580円相当です。

従って武蔵野線経由を東北線水戸線経由にしても走行距離、運賃ともほぼ同等で、その意味では同額でできるのではないかと思います。

 

東北・水戸線経由での大宮操車場入れ換え見学とした方が、常磐線経由よりも無理がなく、乗車機会の少ない水戸線乗車と併せて相乗効果があると認識します。

次回、同企画の際の参考になれば幸いです。