LEDライトの明るさが安全性と運転環境の向上に寄与
近年の街の自動車の前部のライト(前照灯)を見ると、LED型を多く見かけるようになりました。
その明るさを体感するとLED以前の車のライトでは暗く感じ、とくに夜間やトンネル内などでは安全上、積極的には乗りたくはなくなってしまいます。
LEDライトも、一度便利なものを体感すると、なかなか過去には戻れない事例の一つです。
夜間運転は、日中とは違って視界条件が悪くなるため、安全の面からLEDの車の方が安心して運転できることは確かです。
鉄道界も車と同じ状況にあります。
前照灯がLEDライトに交換された列車を多く見るようになりました。
常磐線の事例で見てみると、近郊形E531系は当初からLED、快速E231系、緩行線E233系2000番台はシールドビームからLEDへと徐々に交換されている最中です。
千代田線、小田急線からの常磐緩行線乗り入れ電車はLEDです。
特急「ひたち」「ときわ」はシールドビームとLEDの組み合わせですが、シールドビームの方が存在感が目立っています。
貨物列車の機関車はシールドビームです。
ここで気になるのが、夜間を中心に走行する貨物列車の機関車です。
機関車はシールドビームが主体です。
ライトの数を増やした機関車もありますが、シールドビームにはかわりありません。
素人目には、LED2灯がシールドビーム4灯に相当するようにも感じます。
ましてやシールドビーム4灯をそのままLED4灯に交換したら明るすぎるくらいです。
この明るすぎの点が、車での行き違いの際に、目がくらむなどの欠点もあります。
機関士の乗務員の方々にとっても夜間やトンネル内での安全確保の視点から、前照灯LED化による鮮明な明るさを安全上、望まれているのではないでしょうか。
万一の踏切事故や風雨被害、土砂崩壊等のいち早い発見にも効果を発揮します。
JR貨物は機関車をLED化しないことに何か理由があるのでしょうか。
列車がすれ違う際の、対向列車の運転士、機関士への目の立ち眩みに対する考慮の結果なのでしょうか。
機関車の付け替え、入れ換え、貨車の連結解放作業等での係員の人に支障をきたすことの配慮でしょうか。
並行する道路の車や沿線居住者への配慮、機関車の電気容量、LED交換費用の初期投資の大きさでしょうか。
夜間中心に24時間走行し、旅客のいない孤独な貨物列車の運転には、明るいLEDは機関士の人にとっては望ましい以上に安全確保上、運転環境上、精神衛生上の観点から、LEDは効果的であり、必需のようにさえ感じます。
JR貨物には機関車へのLED採用の検討をお願いしたいと思います。
さて、この場を借りてのお礼ですが、5月28日の拙「中央線E257系の付属2両5編成10両の全廃は正しい選択だったか?」に多くのアクセス数をいただき、5月29日の鉄道コムのブログ「最近よく見られたブログ記事」で上位に入っていたのは光栄なことであり、感謝いたします。
内容的には違う意見の方、共感しかねる方も多くいると思います。
いろいろな意見、考え方があると思いますが、自分の意見は一つのたたき台として、今後の鉄道が良い方向に向かっていければと思っています。
他の人がすでに指摘していることもあろうかと思いますが、その際はご容赦ください。
現状をただ批判、否定するのでなく建設的に、前向きな意見提示をしたいと思っています。
実際に役立っているかどうかは別の次元です。
日頃から拙ブログを読んでくださっていることに改めて感謝いたします。
視点のずれ、見解の誤り、行き過ぎ、文章のくどさと長さ等、難点が多々あるかと存じますが、今後ともよろしくお願いします。