平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

千葉県150周年5社1日乗車券で小湊鉄道の上総牛久-上総中野全駅下車計画

廃線危惧(?)の小湊鉄道上総牛久以南を効率的に全駅下車する列車計画です

京成グループの京成・新京成北総鉄道小湊鉄道芝山鉄道の5社で2023年6月15日の千葉県民の日から「千葉県誕生150周年記念 鉄道5社共通1日乗車券」を発売することがニュースリリースされました。

1,500部の限定、1,500円で、発売当日限り有効です。

京成の日暮里を基点に通常運賃を見ると、北総線印旛日本医大まで1,090円、芝山鉄道芝山千代田1,180円、ちはら台980円で1,500円の価格は格安です。

小湊鉄道を目指すと、日暮里-京成千葉550円、五井-上総中野は1,440円です。

さらに安く乗れます。

(五井-千葉の内房線240円は別払いです。)

どの路線に乗るかを選択の際、京成・新京成・北総・芝山鉄道は列車本数が多く、線路も京成本線と一体のため時刻表がなくても乗りやすいですが、小湊鉄道は京成との直接接続はなく、本数も限られるため事前に計画した方が賢明です。

 

この企画切符が発売を開始する6月15日は木曜日、平日です。

6月17日(土)に購入しようとしても安いゆえ、駅によっては売り切れの可能性があります。

そのため6月15日(木)または16日(金)の購入、列車利用が叶うならばその日の実行が望ましいところです。

 

ここで小湊鉄道の近況を見ると、2023年4月20日市原市に支援を要請しており、その中で地上設備や車両の維持、補修経費として今後10年間で約60億円が必要なこと、利用の少ない上総牛久-上総中野間の廃線の検討にも触れています。

「国土数値情報(駅別乗降客数データ)」(国土交通省国土政策局・2018年度)による、小湊鉄道の駅別乗降客数から、少ない人数順にみてみます。

飯給4人、上総大久保8人、上総久保11人、上総鶴舞14人、月崎15人、高滝21人、里見55人、上総川間59人、上総三又100人、上総村上106人、上総山田115人、上総中野123人、養老渓谷144人、海士有木196人、馬立198人、光風台319人、上総牛久560人、五井39,053人(JR内房線との合算)です。

 

その経営事情を知った上で今回の企画切符で列車乗車を楽しむとすれば、小湊鉄道に気持ちが傾いてきます。

2022年12月9日の拙「自分流 何度行っても新鮮な3箇所」でも触れましたが、昭和初期に戻ったかのような車窓、飯給駅月崎駅の風情、哀愁、孤独感に引き寄せられます。

 

小湊鉄道には1日フリー乗車券が2,000円で通年発売されています。

今回の企画切符は1,500円で、さらに安価なうえ、京成日暮里から京成千葉経由、内房線で五井に向かえば、京成全線と小湊鉄道が1,500円で乗れます。

今回は、小湊鉄道の上総牛久-上総中野に重点を絞って平日の日中、全11駅下車を効率的に、かつ堪能できるように下車時間を組めるか、考えてみました。

 

◆平日の列車乗降計画

11駅下車による駅周辺観察が趣旨のため、下車後の後続列車までの待ち時間15分以上を基本に計画します。

東京からの場合、日暮里から京成線で京成津田沼経由m京成千葉へ向かい、JR内房線で五井を目指します。

時間制約と効率上、上下列車を何度も行き来、往復することが多いため、ここでは上総牛久から上総中野に向かって便宜上、上総牛久①側から上総中野⑪側に向かって順に番号を振り、11駅の順番を示します。

 

(京成線日暮里5:07発→京成津田沼5:51着→乗換→6:01発→京成千葉6:17着→JR内房線→千葉6:36発→内房線→五井6:51着)

五井6:56発→①上総牛久7:25着→(14分見学。以下、同)→7:39発

→⑩養老渓谷8:19着→(25分)→8:44発

→⑦飯給8:59着→(57分。世界一大きなトイレ?があります)→9:57発

→⑧月崎10:02着→(68分。永昌寺トンネルが名物)→11:10発

→⑨上総大久保11:15着→(39分)→11:54発

→⑤高滝12:12着→(58分。高滝湖、高滝神社があります)→13:10発

→⑥里見13:24着→(69分)→14:33発

→②上総川間14:46着→(37分)→15:23発

→④上総久保15:29着→(20分)→15:49発

→③上総鶴舞15:52着→(71分。関東の駅100選にも含まれます。トイレも見ものです)→17:03発

→五井17:38着

(五井17:51発→JR内房線→千葉18:11着→京成千葉18:28発→京成津田沼18:45着→乗換→18:51発→日暮里19:28着)

 

最後の下車駅を上総鶴舞にして同駅で71分佇むのは、曲選を描くホームと線路の雰囲気が締めくくりに相応しいと考えるためです。

今回の小湊鉄道、以前に企画された関東鉄道成田スカイアクセスを含めたフリー切符など、京成は乗り得な企画切符を時折り発売するのが喜ばしい鉄道会社です。

小湊鉄道の上総牛久-上総中野間の途中下車を計画する際の参考になれば幸いです。