平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

大宮駅の「ツガル ツナガル」津軽キャンペーンで津軽への列車啓発を

キャンペーン会場で列車による津軽観光と地域の鉄道PRもしてはどうか

JR東日本青森県津軽地方の14市町村の自治体、観光関係者が一体となって2023年4月から6月まで「ツガル ツナガル」津軽観光キャンペーンを行なっています。

14 市町村の内訳は弘前、黒石、五所川原、つがる、平川の各市、鰺ヶ沢、深浦、 藤崎、大鰐、板柳、鶴田、中泊の各町 、西目屋、田舎館の各村(順不同)です。

これまでに5月22日から28日まで上野で、6月3日・4日に仙台でイベントを開催してきました。

6月16日から30日までは「大宮駅に津軽の魅力が大集合!津軽を体感できる各種イベントを開催します」との見出しで大宮駅で展開します。

開催内容として、「Eki Tabi MARKET(えきたびマーケット)」開業1周年を記念した「ツガル ツナガル マルシェ」では、賞品が当たる抽選会、伝統工芸品「ブナコ」製作ワークショップ、津軽笛・津軽三味線の演奏、津軽特産品の産直市、津軽の駅弁販売があります。

これらの企画により津軽への親しみ、津軽に行きたくなることを期待する趣旨です。

 

キャンペーンを記念し、JR東日本は団体専用臨時列車「ツガル ツナガル号」を4月1日と2日に秋田-弘前で各1往復、12系客車とDE10機関車で運転しました。

 

大宮駅でのイベントの中で、鉄道の情報はどの程度出されるのでしょうか。

観光PRが趣旨のため、ニュースリリースでは鉄道関係としては「はこビュン」以外は感じ取れませんでした。

「はこビュン」は、津軽の駅弁や産直市商品を東北新幹線で荷物輸送を行なう列車配送の愛称です。

JR東日本の輸送サービスの一環であり、荷物即日配送列車制度は駅弁販売所付近でPRした方がよいと思います。

 

津軽鉄道路線は、JR線は奥羽線五能線津軽線東北新幹線北海道新幹線、私鉄は津軽鉄道弘南鉄道弘南線大鰐線があります。

五能線の海岸車窓は広く知られていますが、ホームページで津軽鉄道は日本最北の小さな私鉄として、弘南鉄道大鰐線は「こぎん装飾列車」「HIROSAKI RENGA STORY装飾列車」のPRで頑張る姿が伝わってきます。

津軽の列車に乗りに来ませんか」と、現在の列車と風景一体の写真等を会場付近に展示してはどうでしょうか。

また、奥羽線の過去の栄光列車、急行「津軽」「きたぐに」、特急「白鳥」「日本海」「あけぼの」などの写真も効果的と思います。

 

奥羽線は特急「つがる」、五能線は「りぞーとしらかみ」、津軽鉄道は12月~3月の「ストーブ列車」を筆頭に、7月~8月の「風鈴列車」、9月~10月の「鈴虫列車」、弘南鉄道の元東急「デハ7000形」が話題または主力の列車です。

東京-弘前は最短3時間28分で着くこと、津軽へは東北新幹線新青森から入る経路だけでなく、秋田新幹線秋田側、五能線東能代側、花輪線十和田南側、北海道新幹線奥津軽いまべつから入る方法もあることを伝えたらよいと思います。

電子チケット「津軽フリーパス」の宣伝も然りです。

津軽の鉄道を積極的にPRしないのは、2022年8月の豪雨被害以降、不通となっている津軽線蟹田三厩JR東日本と地域とで存続是非の最中という状況があるからだろうかと、うがった見方をしてしまいます。

 

青森県津軽地域観光情報サイト「Time Trip TSUGARU」は見応えのある内容で、とくに14市町村それぞれの美しい光景と個性は一見に値します。

会場前に14枚を掲出すれば関心のない人も足を向ける吸引力があります。

今回のキャンペーンでは現代の時世に合わせ「ツガル」「TSUGARU」など、カタカナ、ローマ字を多用していますが、「津軽 つながる」よりも「ツガル ツナガル」「TSUGARU」の方が効果があるのでしょうか。

津軽に限らず全国各地で意図的に長い文字数のカタカナ、ひらがな、ローマ字の使用、漢字を避ける傾向は考えさせられます。

 

今回のキャンペーン名称は「ツガル ツナガル」ですが、津軽は「津軽-気軽 身軽 手軽」「津軽に曲がる」「津軽 津軽鉄道 津軽線」など、奈良と並んでキャンペーン言葉が作りやすい地域名です。

津軽へは鉄道だけでなく、飛行機、高速バスもありますが、キャンペーン終了後も14市町村一体でアイデアを出し合い、津軽に行く気にさせる行動の継続を期待します。