外房・内房・東金線からの東京通勤時間増を承知の上での快速、通勤快速の廃止の趣旨とは?
JRグループが2023年12月15日付けでダイヤ改正のニュースリリースをし、様々な話題が取り巻く中で、JR東日本が京葉線の快速を10時から15時台を除き全廃することが話題になっています。
平日59本を24本に、土曜・休日89本を47本に大幅削減する内容です。
とくに平日に、東京-蘇我で下り所要37分、上り41.5分の通勤快速を利用していた人は、約1時間の普通列車に乗り換えることになり、20分前後の所要時間の延長は影響は痛いものがあります。
今回は、京葉線快速の大幅削減を行なったJR東日本の本意を考えてみたいと思います。
毎回のことですが、あくまで勝手な想定ですので予めご了承ください。
〇 最終的に京葉線快速は全廃する方向にあるが、一挙に全廃することは反発が強まるため、2024年の改正においては日中の快速を存置したこと。
〇 日中の京葉線は特急の設定が限られる意味合いもあり、快速を残したこと。
とくに平日朝夕のラッシュ時の特急利用を促進すること。
〇 東京-蘇我は特急で37分であり、通勤快速が同じ所要時間では特急利用が促進できないため、特急誘導も考慮し、通勤快速の廃止に至ったこと。
〇 通常の快速も東京-蘇我は所要40分近くであり、特急選択が期待されないため快速を廃止し、特急利用を促すこと。
〇 京葉・外房・内房線の特急を快速化することは、営業施策的に行ないたくないこと。
とくに東京湾温暖道路の影響を大きく受けたとはいえ、内房「さざなみ」の全廃まではしたくないこと。
〇 今回の、日中以外の快速全廃は第一段階であり、第二段階として終日快速、快速設定を廃止することを考慮すること。
〇 今後、外房線特急「わかしお」の毎時設定により、日中も快速を廃止し、京葉線快速の全廃を視野に入れること。
〇 京葉線快速の全廃により、東京-海浜幕張間設定の普通列車について、平日は全廃、土休日は2往復に半減することを視野に入れること。
〇 外房・内房・東金線からの東京通勤で快速を利用したいなら、総武線快速もあることで補う(フォローする)ことが可能なこと。
〇 総武線快速で所要50分から60分前後の快速に変える選択肢もできること。
〇 京葉線は10両編成、総武線快速はラッシュ時15両編成の輸送力もあって、総武快速線への転移は考えられること。
〇 外房・内房線からの千葉-東京の特急利用促進(「しおさい」「成田エクスプレス」)も可能になること。
〇 京葉線東京駅は元々な位置であり、日中以外の京葉線快速の廃止により、総武線快速への転移も想定されること。
〇 特急と普通列車のみの運行にすることで、京葉線内での運転間隔の均等化が図れること。
〇 東京-海浜幕張の区間運転普通列車について、平日は東京-蘇我への列車統合による廃止、また土曜・休日は毎時4往復を2往復に半減することも視野に入れること。
以上ですが、快速の廃止、普通列車化は他の路線でも行なわれているところであり、京葉線にその順番が来たようにも感じます。
前記しましたが、次回は日中の快速にも普通列車化は考えられます。
同時に複々線の設備でない、複線区間での埼京線、南武線、横浜線の快速もやがて順番が来るのではないかとも思われます。
また、京浜東北線の快速は、田端-品川で山手線と並走はするものの、上野・東京ラインができたことから山手線とは別路線と扱って終日普通列車化(各駅停車化)するのではないかと思います。
実施年度は一挙に行なうのでなく5か年、10か年計画の中で長期的計画の中で順に実施していくのではないかと想定しますがどうなっていくか、今後とも見守っていきたいと思います。