「どこかにビューーン!」の新幹線単独駅+α駅版企画の提案です
JR東日本では「各駅の乗車人員 2022年度」を公表しており、自社エリア内の1日平均の乗車人員が分かるようになっています。
JR東日本の高速新幹線として東北、上越、北陸の3新幹線がありますが、それらの駅のうち、在来線に接続しない新幹線だけの単独駅が7駅あります。
これらの7駅はいずれも1日の乗車人員が少ないことが特徴です。
「各駅の乗車人員 2022年度」による新幹線単独7駅の乗車人員と、平日の定期列車本数をみてみます。
JR東日本の新幹線単独7駅の2022年度乗車人員
〇 東北新幹線
・白石蔵王:698人、19.5往復
・くりこま高原:776人、18.5往復
・水沢江刺:738人、18.5往復
・七戸十和田:569人、12往復
〇 上越新幹線
・本庄早稲田:1,722人、26往復
・上毛高原:566人、20往復
〇 北陸新幹線
・安中榛名:230人、12往復
新幹線単独7駅+乗車人数最小2駅での1日3駅、日帰りめぐり体験企画はどうか?
新幹線単独駅は在来線と接続していないため、乗車人員が多くは見込めず、列車本数が限られ、在来線列車通過が見られないため特有の空気感が感じられます。
速達新幹線列車の高速通過の方が多く、停車する列車自体の割合が少ないことが特徴です。
JR東日本の新幹線単独7駅に加えて、乗車人員が100人以下のいわて沼宮内駅と、JR北海道の所管ですが、乗車人員、列車本数ともに少ない奥津軽いまべつ駅の2駅を追加してはどうかと、併せて提案します。
追加2駅の乗車人員、列車本数は以下のとおりです。
〇 いわて沼宮内:57人、8往復
〇 奥津軽いまべつ:26人、7往復(※乗車人員は2019年度の統計年度から)
奥津軽いまべつ駅についてはJR北海道の所管なので、JR北海道の理解協力を得ることが前提です。
(仮称)「どこかにビューーン!(新幹線単独駅+α駅版)」
以前、JR東日本では「どこかにビューーン! 」という企画がありました。
東京・上野・大宮の3駅から、JRE POINTが一定以上貯まっている前提で、ランダムに選ばれた新幹線駅まで往復する企画でした。
本来の「どこかにビューーン! 」の趣旨とは異なりますが、新幹線単独7駅と100人以下の2駅を加えた計9駅での(仮称)「どこかにビューーン!(新幹線単独駅+α駅版)」企画はいかがでしょうか。
趣旨は、乗車人員の少ない駅めぐり下車により、新たな新幹線単独駅の魅力を再発見し、新幹線の関心を高めるきっかけづくりとするものです。
具体的には、以下の3駅の中からランダムに選んで、1日で3駅の下車めぐりをして日帰り往復する内容です。
3駅の組み合わせの事例は下記のとおりです。
どの列車で、どのように3駅を回り、下車するかは、この企画に参加する人それぞれの自由とするものです。
一例として、③の列車乗車計画として、
東京6:32発「はやぶさ1号」→→奥津軽いまべつ10:07着、10:22発「はやぶさ18号」→七戸十和田10:54着、12:54発「はやぶさ24号」→13:32着、15:32発「はやぶさ32号」→東京18:04着、
以上のような乗り継ぎが考えられます。
この例では、15分しか下車時間がない駅もあれば2時間待ちの駅もあります。
15分だけ下車しても意味がない、2時間も待つのは長すぎるなど、意見はあるかと思いますが、2時間の中で乗降の少ない新幹線駅の途中下車を体感し、反対に15分だけの下車時間であっても一瞬の駅前を見ることがこの遊び企画の趣旨です。
また、次点で、東北新幹線新花巻(572人)、二戸(636人)、上越新幹線浦佐(601人)、北陸新幹線飯山(529人)の計4駅を加えた計13駅も加えるのも一興かと思います。
閑散駅めぐりなど誰も興味がないと一蹴するのは自由ですが、新幹線駅を造った以上、興味関心を持ってもらえるように誘導していくのも鉄道側にとって有効ではないかと考えますが、いかがでしょうか。