家族・親子での日帰り旅推薦10路線のうちの5路線の紹介です
2024年6月22日付け「青春18きっぷの持ち味はJR全線に乗れること JR2社間またぎ日帰り5コース」、6月23日付け「青春18きっぷでどこへ行く?2024夏 今後変化がある?ローカル線乗車計画」の続編です。
毎年6月下旬から7月になると、家族や親子でどこか安く行けて面白いところはないかとの話を何度か受けてきたところです。
「安くて」というのは、青春18きっぷのことで、これは鉄道に関心のない人にも知られているほど知名度は高いものがあります。
次の「面白いところ」とは具体的に何が面白いのか、その解釈にもよりますが、筆者が鉄道以外は何も詳しくないことをご承知の上での話なので、観光地でなく、子どもが喜ぶ鉄道関係の路線を中心に回答してきました。
今年は仕事引退の関係で人との接点は減りましたが、夏休みに親子で出かける際のお薦め日帰り路線を書きたいと思います。
便宜上、家族・親子編の見出しですが、それ以外の条件の人もご覧いただければ幸いです。
なお、今回のコースは、観光地での行楽時間をある程度考慮したものとなっています。他の多くの人が記しているものと類似した内容ではありますが、予めご了承ください。
時刻の「:」は略させていただきます。
土合は、下りのトンネル内にあるホームから改札口まで計486段の階段があることで有名な駅です。
この階段が山登りの序曲で、改札口についてもついても外に出ないで、ホームまで降りて2~3往復繰り返す登山家の話も聞きます。
土合駅を出てから谷川岳土合口のロープウェイ乗り場まで行き、谷川岳天神平へロープウェイで往復するのが一般的と思います。
【コースの一例】
① 東京620発→高崎線→高崎815着、825発→上越線→水上943発→土合952着→谷川岳天神平へロープウェイ観光→土合1242発→上越線→水上1256着、1317発→新前橋1410着、1412発→高崎線→高崎1422着、1428発→高崎線→東京1626着
② 東京825発→高崎線→高崎1012着、1024発→上越線→水上1139発→土合1148着→谷川岳天神平ロープウェイ→観光→土合1534発→上越線→水上1548着、1553発→高崎1657着、1659発→高崎線→東京1854着
(補足)
土合駅からロープウェイ乗り場まで徒歩約20分です。
土合駅からの帰路、水上方面は地上ホームのため、すぐ電車に乗ることができます。
土合駅の列車本数が限られるため、時間に余裕のある計画がポイントです。
谷川岳天神平観光後、土合駅下り486段階段を下って13時41分発列車で越後湯沢へ行き、越後湯沢15時07分発上り列車で再び土合側に戻り、土合15時34分発列車で上記②のコースにするのも一興です。
(2) 東京湾フェリーと鋸山観光
千葉県の鋸山を観光後、東京湾フェリーで東京湾を横断し、千葉県から神奈川県に渡って東京に戻るコースです。
なお、東京湾フェリーは船の修繕の関係で運行本数が半減していますので、ご留意ください。
【コースの一例】
東京802発→総武線快速・内房線→木更津921着、931発→内房線→浜金谷1011着→鋸山を観光→金谷港まで徒歩
① 金谷港1315発→東京湾フェリー→久里浜港1355着→京急バス野比海岸行きで10分→JR久里浜駅
② 金谷港1520発→東京湾フェリー→久里浜港1600着→京急バス野比海岸行きで10分→JR久里浜駅
※バス時刻は平日、土曜・休日、時間帯で異なるため、記載を略します。
毎時、一定の運行本数があります。
距離は約2.3キロ、徒歩では35分前後です。
横須賀線久里浜発1444、1504・1522・1542、1601・1621・1641、1700・1720・1740の順の発車です。
この時刻は平日基準で、土曜・休日は1分ほど遅くなることがあります。
1444、1542、1601・1641、1700・1740発は東京直通です。
他の久里浜発発車時刻は逗子で乗り換えとなります。
(補足)
根府川駅は相模湾を見下ろす高台の位置にあり、雄大な展望が得られます。
貨物列車も多く通過します。
山側には東海道新幹線が一瞬のうちに通過する姿が見られます。
箱根登山電車はスイッチバックが3回ある、急勾配の山越え路線です。
【コースの一例】
東京→東海道線→根府川→東海道線→小田原→箱根登山電車(小田急)→箱根湯本→箱根登山線→強羅→途中下車観光→箱根登山電車→箱根湯本→箱根登山電車(小田急)→小田原→東海道線→東京のコースです。
本数は全コースとも毎時3~4往復はあるので、本数は多い方に属します。
平日と土曜・休日で電車の運転時刻が東海道線を中心に異なりため、ここでの時間表記は略させていただきます。
小田原から強羅への箱根登山電車の直通運転はなくなり、箱根湯本での乗り換えが伴うことになりました。
新宿からのロマンスカーは有料で、このコースでは対象外です。
東海道線は平日と土曜・休日で運転時刻が異なりますので、ご留意ください。
土曜・休日の場合、東京9時14分発熱海行きが東京始発で、好みの席を選べます。
根府川10時50分着です。
平日の東京始発熱海行きは10時30分発→根府川12時11分発になります。
東京発毎時3~4往復が根府川まで行く列車です。
根府川から小田原へ戻る際は、東京方面の発車時刻を確認してください。
小田原-箱根湯本は毎時3往復、所要15分です。
箱根湯本-強羅は毎時4往復、所要40分前後です。
(補足)
小田原-箱根湯本-強羅の箱根登山電車の運賃は別払いです。
フリー切符「のんびりきっぷ」1,580円もありますが、往復運賃より若干高いため、何度か途中下車をする場合の切符です。
(4) 京成「スカイライナー」時速160km/h体感と銚子電鉄で犬吠埼観光
在来線で全国最速、時速160km/h運転の「スカイライナー」は、新幹線に次ぐ高速で一度体感の価値があります。
そのあと、銚子に行って「スカイライナー」とは逆にゆっくりした速度で進む銚子電鉄で、両極端の列車を体験します。
【コースの一例】
東京801発→上野東京ライン→上野806着→京成上野840発→京成「スカイライナー」→成田空港925着、959発→成田線→成田1011着、1040発→成田線→銚子1155着、1220発→銚子電鉄→外川1242着、1246発→犬吠1248着→犬吠埼観光→銚子1546発→佐倉1715着、1727発→総武線快速→東京1825着
(補足)
日暮里乗り換えの方が楽ですが、「スカイライナー」にこだわる旅なので、京成上野から全区間に乗る方が満足感は高まります。
京成「スカイライナー」は、日暮里-空港第2ビル間ノンストップの、8時発以降の列車を選ぶ方が高速運転が体感できます。
青砥と新鎌ヶ谷停車の「スカイライナー」は、所要時間が若干延びます。
京成「スカイライナー」と銚子電鉄の運賃・料金は別払いです。
東京の人には乗る機会の少ない気動車を、水戸からの水郡線で退官し、茨城県有数の観光地、袋田の滝を観光します。
【コースの一例】
① 東京836発→上野東京ライン→上野841着、849発→常磐線→水戸1058着、1115発→水郡線→袋田1230着、1231発→バス→滝本バス停1238着→徒歩約10分で袋田の滝→袋田の滝観光→滝本バス停1343発→袋田駅1350着、1357発→水郡線→水戸1508着、1531発→常磐線→上野1731(土曜・休日1734)着、1741発→上野東京ライン→東京1746着
② 東京→滝本バス停1238着→徒歩約10分で袋田の滝→袋田の滝観光までは上記と同じ。
滝本バス停1530発→袋田駅1537着、1557発→水郡線→水戸1714着、1736発→常磐線→上野1946着、1954発→上野東京ライン→東京2000着
(補足)
袋田駅から滝まではバス約10分乗車後、徒歩約10分です。
袋田駅から滝まで徒歩の場合、約40分です。
バス運賃は別払いです。
残りの5路線については次回とさせていただきます。
※ 写真は本文と無関係です。