平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

乗ってみよう北陸☆WEB早特21で名古屋・大阪-北陸の鉄道利用は戻るか?

格安のWEB早特21で、高速バスから列車利用に再び戻ってくるでしょうか?

2024年6月17日付けで、JR東海JR西日本から「早めの予約でおトクに北陸へ行こう!
『乗ってみよう北陸☆WEB 早特 21』の発売について」のニュースリリースがありました。

また、JR西日本は単独で「【北陸新幹線延伸記念】 ホッと HOKURIKU!ノッて HOKURIKU!夏旅におトクな商品の発売について(「乗ってみよう北陸☆WEB 早特 21」の発売など) 」もリリースしています。

 

発売は8月10日まで、利用期間は7月21日から8月9日までと、8月20日から8月31日までで、乗車日の21日前までの購入が要件となっています。

名古屋からは「しらさぎ」指定席か、米原まで新幹線自由席で米原で「しらさぎ」指定席に乗り継ぎ、敦賀からは北陸新幹線です。

大阪からは敦賀まで「サンダーバード」、敦賀からは北陸新幹線です。

 

価格を見てみます。

名古屋からは、福井まで3,600円、金沢まで5,500円、富山まで5,800円。

大阪からは、福井まで4,300円、金沢まで5,600円、富山まで6,100円です。

 

通常の運賃・料金は、名古屋から新幹線米原乗り継ぎで福井7,730円、金沢9,850円、富山11,040円であり、WEB 早特 21は半額に近い、破格の価格設定です。

通常の片道運賃料金で、帰路が無料になるようなイメージです。

8月10日から19日の最繁忙期を除き、夏休みの繁忙期に格安の切符を発売するのは、敦賀乗り継ぎによる利用者減、バス転移による危機感があると思われます。

 

今回のWEB 早特 21以前に、通年発売の14 日前までに購入の「WEB 早特14」、7日前までに購入の「WEB 早特7」もありますが、8月末までの期間限定「WEB 早特21」の価格は驚異的です。

名古屋・大阪周辺の青春18きっぷ愛好者も、2024年夏の旅行計画で北陸は無縁と思っていたところ、「WEB 早特 21」に引き寄せられ、北陸利用を夏の旅行計画に加えるかもしれません。

 

「WEB 早特 21」で名古屋・大阪から北陸への鉄道利用が戻るか?

「WEB 早特 21」は、価格の安さは大いに歓迎されるところです。

名古屋からは「しらさぎ」だけでなく、東海道新幹線自由席が利用できる点も評価できます。

利用開始日の乗車日の21日前までの予約なので、予定を早くから決めることがポイントです。

直前に日程が決まることが多いビジネス出張とは異なり、夏休みの行楽では早めに決定することが十分考えられ、その意味では需要は見込めると思われます。

 

◆ どの程度の座席割り当てがあるか?

気になるのは座席の割り当て数に限りがあることで、「WEB 早特 21」用にどの程度座席数が充てられているのかは分かりません。

早めに行っても満席では旅行熱は冷めてしまう可能性があります。

そのフォローは「WEB 早特14」「WEB 早特7」で補えるかもしれませんが、「WEB 早特 21」ほど引き寄せられる価格までには至らないので、満席時には「WEB 早特 21」の旅行計画をどう変えるかがポイントです。

「WEB 早特14」「(同)7」や通常の切符でも北陸へ行くかどうか。

 

◆ 9月以降の発売はどうなるか?

「WEB 早特 21」は8月末までの限定企画です。

予約状況、列車利用の回復状況によっては、9月以降も発売を続けるかどうかが鍵になります。

仮に、9月以降で「WEB 早特 21」の発売継続に難がある場合、往復利用を条件に「WEB 早特 21」の価格の2倍で設定してはどうでしょうか。

 

◆ 今後は和倉温泉へも設定してはどうか?

大阪-和倉温泉直通の「サンダーバード」が北陸新幹線敦賀開業後、敦賀と金沢での2回の乗り換えを強いられることになりました。

乗り換えゼロから、乗り換え2回は大きな落差、負担があります。

芦原温泉加賀温泉だけでなく、和倉温泉も視野に入れ、大阪・名古屋から七尾、和倉温泉への「WEB 早特 21」も組み入れてほしいところです。

大阪・名古屋から富山の価格とのバランスを考えれば7,300円前後が適当と思います。

また、「WEB 早特 14」でも、大阪・名古屋-和倉温泉の設定が望まれます。

 

「WEB 早特 21」による高速バスから列車への転移・復帰の状況を見守りたいと思います。