東海道線普通電車での移動時、東京から静岡、名古屋、大阪まで何時間でしょうか?
2024年7月22日午前3時37分ごろ、東海道新幹線三河安城-豊橋の上り線路で、夜間作業中の保守用車両2台が衝突、脱線する事故があり、浜松-名古屋間では終日、運転を見合わせました。
事故による列車運休に遭遇した場合、運転再開の見通し情報が重要になりますが、それが不明の場合、移動を中止するか、運転再開までじっと待つか、別の交通機関で移動するかの選択になってきます。
東海道新幹線東京-新大阪の全区間、または一部区間が運休になって在来線等で移動する場合、並行する東海道線の運転本数や移動時間がポイントになります。
東海道線は主要幹線ゆえに、毎時一定の本数が全区間にわたって設定されています。
今回は、東京を基準にして大阪まで各主要駅の所要時間、同じく大阪から東京までの所要時間、北陸新幹線敦賀経由での東京-大阪の時間、名古屋-東京の中央線経由と北陸新幹線敦賀経由の時間等を見てみました。
なお、所要時間は列車接続時間により大きく変わることもありますが、ここでは平均的な概算所要時間で示します。
あくまで目安としての、30分単位の雑駁な所要時間であり、正確なデータ上のものではありませんので予めご了承ください。
静岡まで約3時間
浜松まで約4時間30分
豊橋まで約5時間
名古屋まで約6時間
岐阜まで約6時間30分
米原まで約7時間30分
京都まで約8時間30分
大阪まで約9時間
【一部列車の発車時刻の事例】
東京9:06→横浜9:34→熱海10:51→静岡12:10→浜松13:25→豊橋14:02→名古屋15:00→岐阜15:19→米原16:17→京都17:14→大阪17:42
(寸評)
豊橋-大垣、米原-大阪は快速、新快速で時間短縮に貢献しています。
その中で東京-大阪所要9時間は致し方ないかもしれません。
名古屋まで約3時間
豊橋まで約4時間
浜松まで約4時間30分
静岡まで約6時間
熱海まで約7時間
横浜まで約8時間30分
東京まで約9時間
【一部列車の発車時刻の事例】
大阪9:30→京都10:00→米原11:00→岐阜11:53→名古屋12:16→豊橋13:23→浜松14:09→静岡15:23→熱海16:46→横浜18:05→東京18:30
(寸評)
1と同じですが、大阪-米原の新快速と、熱海-東京の区間は、本数、編成両数ともに長く、輸送力はあります。
米原-熱海のJR東海区間の列車編成は全般的に短く、4両編成も多いのでご留意ください。
東京から大阪まで約5時間
大阪から東京まで約5時間
※運賃・指定席料金合計約20,000円
【一部列車の発車時刻の事例】
東京9:20→敦賀13:14発→大阪14:36
大阪11:12→敦賀12:42→東京16:20
(寸評)
所要5時間は、東海道新幹線の2倍の時間ではありますが、東海道新幹線不通時には有効な迂回路線です。
速達「かがやき」の敦賀発着時間が限られますが、その際は「はくたか」で乗り継ぎます。
大阪まで約3時間
浜松まで約1時間30分
静岡まで約3時間
熱海まで約4時間
横浜まで約5時間30分
東京まで約6時間
※一部列車の発車時刻の事例は、1と2の東京-大阪でご覧ください。
(寸評)
名古屋から東京まで所要6時間は、中央線「しなの」「あずさ」乗り継ぎの5時間とさほどの差はありません。
東海道線で移動しながら、東海道新幹線の運転再開情報を把握しつつ、再開できれば新幹線に変更できる点では、東海道線普通列車の移動の方がよいかと思われます。
5 名古屋から中央線特急「しなの」「あずさ」での概算所要時間
名古屋から東京まで約5時間
東京から名古屋まで約5時間
※運賃・指定席料金合計約12,000円
【一部列車の発車時刻の事例】
東京8:42→新宿9:00→松本11:53→名古屋14:01
名古屋8:00→塩尻10:18→新宿12:49→東京13:03
(寸評)
ロングシート普通列車での名古屋-東京移動は苦痛の人向きのコースです。
ただし所要時間は5時間は要します。
指定席確保も保証の限りではありません。
東海道線普通列車で6時間ですが、交通費は中央線経由の半額です。
なお、名古屋-長野-東京のコースで、長野-東京を北陸新幹線経由の方法もあります。
名古屋-長野は3時間、長野-東京は1時間30分~40分、長野乗り継ぎ時間を含めると約5時間、約15,000円と案内することになります。
名古屋から東京まで約6時間
東京から名古屋まで約6時間
※運賃・指定席料金合計約20,000円
【一部列車の発車時刻の事例】
名古屋9:48→敦賀11:58発→東京15:52
東京9:20→敦賀12:43→名古屋14:48
(寸評)
所要時間が東海道線普通列車とほぼ同じであり、交通費は倍以上かかります。
積極的に推薦できるコースではありません。
東京まで約3時間
名古屋まで約3時間
大阪まで約6時間
※一部列車の発車時刻の事例は、1と2の東京-大阪でご覧ください。
(寸評)
東京と名古屋まで3時間は、許容範囲的な時間になるでしょうか。
大阪へは、名古屋から近鉄もありますが、東海道新幹線が動かない時点から特急は満席になっていそうです。
総括
7月23日の東海道新幹線は始発から平常通りの運転に戻り、早朝の「のぞみ」臨時増発も伝えられています。
7月22日は328本運休、約25万人に影響したといわれます。
東京-大阪を普通列車で9時間の現況をみると、東京-新大阪2時間30分の「のぞみ」の威力を再認識させられます。
東海道新幹線の遅延や運休等で、在来線等の利用を思案する際の目安になれば幸いです。
なお、並行在来線等への変更移動の際は、一列車当たりの輸送力が限られる列車内や駅での混雑にご留意ください。