JR四国の駅別乗車人員上位20駅 過去5年間の推移をみる
JR四国では、毎年度「乗車人員順位表」として、上位20駅までを掲載しています。
2023年度の数値が公表されましたので、2019年度から2023年度まで5年間の、乗車人員の多かった駅をみてみたいと思います。
乗車人員の多かった20駅の、2019年度から2023年度までの乗車人員数
(見方)
駅名 :2019年度→2020年度→2021年度→2022年度→2023年度乗車人員(単位:人)
高松 :12,976→9,285→9,473→10,925→11,637
徳島 :8,089→5,560→5,667→6,322→6,502
松山 :6,871→4,784→4,879→5,502→5,800
坂出 :5,333→4,214→4,204→4,567→4,801
高知 :5,070→3,834→3,953→4,378→4,547
丸亀 :4,005→3,278→3,184→3,547→3,707
宇多津 :2,247→1,845→1,878→2,094→2,244
今治 :2,254→1,714→1,755→1,923→2,089
新居浜 :1,948→1,370→1,528→1,804→1,953
多度津 :2,094→1,675→1,632→1,772→1,916
後免 :1,892→1,656→1,706→1,815→1,864
伊予西条:1,513→1,252→1,286→1,425→1,449(※「いよさいじょう」予讃線愛媛県)
観音寺 :1,609→1,287→1,247→1,388→1,410(※「かんおんじ」、予讃線香川県)
勝瑞 :1,215→ 957→ 978→1,041→1,206(※「しょうずい」、高徳線徳島県)
端岡 :1,329→1,148→1,130→1,141→1,204(※「はしおか」、予讃線香川県)
善通寺 :1,393→1,157→1,152→1,192→1,175(※「ぜんつうじ」、土讃線香川県)
阿南 :1,429→1,124→1,081→1,143→1,166(※「あなん」、牟岐線徳島県)
琴平 :1,151→ 892→ 894→ 880→ 932
栗林 :1,123→ 956→ 860→ 946→ 967
朝倉 :✖ → ✖→ ✖→ ✖→ 885(※「あさくら」、土讃線)
伊予北条 :1,152→ 906→ 859→ 874→ ✖(※「いよほうじょう」、予讃線)
※ ✖の年度は、第21位以下のため、公表データなし。
主な上位の駅の住民基本台帳人口
20駅のうち上位10駅について、市または町の2024年6月末(一部は2024年3月末)現在の住民基本台帳人口をみてみました。
なお、ホームページ上で明確な人口が判別できなかった市については、新聞等の情報を参考にしました。
同一年月日基準での明確なものではありませんので、ご了承ください。
【市町:人口】(単位:人)
高松市 :418,186
徳島市 :245,534
松山市 :499,706
坂出市 : 50,105
高知市 :314,116
丸亀市 :107,826
宇多津町: 18,357
今治市 :148,925
新居浜市:113,208
多度津町: 21,913
全般的感想
JR四国では高松が最大で、1万人を超えた唯一の駅です。
2021年度から2022年度で1,452人、2022年度から2023年度で712人の増加です。
2019年度と2023年度を比べると1,339人差がありますが、2024年度乗車人員増を期待したいところです。
高松以外の駅は1万人未満で、JR四国の経営の厳しさがうかがわれます。
しかし2022年度と2023年度を比較すると微増とはいえ、全般的には着実に増えているのはよかったと思います。
県庁所在地で徳島、松山、高知の各駅を見ると、徳島が松山と高知を超えています。
3市の人口では松山、高知、徳島の順ですが、高松までの距離や移動時間が短いからか、通勤・通学の利用状況でしょうか。
またはバスやマイカーが強いのでしょうか。
20駅のうち、善通寺だけは2023年度数値が前年度より減っていますが、どのような要因でしょうか。
Wikipediaの善通寺駅を見ると、2023年11月17日に、落雷の影響で駅事務所空調施設から火災が発生、さらに落雷により券売機やICカード改札機が利用できない状態となり、11月21日に券売機や定期券の販売業務を再開したものの、善通寺駅業務の完全復旧は2024年3月までかかる見通しとの記載があります。
それが2023年度乗車人員に影響したでしょうか。
朝倉は2023年度で上位に入った駅ですが反面、従来の伊予北条駅はさほど伸びなかったのでしょうか。
JR四国では第21位以下は公表していないため、伊予北条駅の2023年度乗車人員は定かではありません。
琴平は、多客期に「サンライズ瀬戸」が高松経由で延長運転されるので、もう少し伸びがあるかと思いましたが、高松琴平電気鉄道との競合によるものでしょうか。
勝瑞は、高徳線の徳島県側の駅で、鳴門線列車もあるため列車本数は多くなっています。
特急「うずしお」は鳴門線乗換駅の池谷とで停車を分け合っていて、一部は両駅とも停車します。
JR四国の2024年度の乗車人員増結果を期待します。
なお、毎回のことですが、上記数値はJR四国の乗車人員順位表データから転記したものですが、数値表記の責任は負えませんので、あくまで参考としてご覧くださるようお願いいたします。
(※ 筆記にあたり、Wikipediaの善通寺駅の項、各市町の人口データ等を参考にさせていただきました。)
※ 写真は本文と無関係です。