80000形の緑色窓ガラスよりN800形の透明ガラスの方が自然な車窓
新京成ではN838編成の車体色が話題になっています。
ホームで電車を待っていて、たまたまピンクの車体でないN838が来ると、鉄道に関心のない人でも一瞬、「おやおや」といった表情になるのが面白いところです。
その意味でもN838の車体色を京成千葉線乗り入れ時のものに戻した企画は成功したといえそうです。
新京成の全26編成中、唯一だからこその価値であり、他のN800形4編成も同じように戻してしまっては価値が薄れます。
ただ今後、8800形と8900形にも各1編成をピンク色の前のものにするのかどうかまでは読めないところです。
とくに8900形の旧青色タイプの色は、来春の京成合併による新たな京成の車体色に類似しているため、遊び心としても行なってはいかがかと勝手に思ってしまいます。
N800形の透明ガラスに安堵する
N800形は5編成ありますが、今のところ最新80000形も同5編成です。
稼働率としては、京成乗り入れ可能なN800形の方が高くなっていて、乗車の機会は80000形より多くあります。
最新の80000形の方が好まれているかもしれませんが、筆者はN800形の方が好みです。
N800形は透明ガラスで、車窓の色が自然です。
8800形・8900形も透明ガラスです。
80000形になってからの窓ガラスは、遮光を兼ねた緑色になりました。
しかも座席部分の窓だけでなく、乗降ドアまで緑色です。
そのため、80000形からの新京成の車窓は、完全に緑色っぽい不自然な色になってしまいました。
駅に到着してドアが開く都度、空の色と、80000形窓ガラスからの色はこんなにも違うのかと、過剰な表現かもしれませんが歴然としてしまいます。
ちなみに、松戸駅で隣り合うJR常磐緩行線のE233系や、快速線のE231系,E531系も窓ガラスは緑色ですが、乗降ドアまでは施さず、透明ガラスになっています。
そのため、座席から見る車窓は緑色がかっていますが、乗降ドアを介しての車窓はかろうじて自然な色になっています。
JR東日本はカーテンの設置を廃止しているため、緑色が濃すぎるのが欠点ですが。
京成も緑色ガラスの3200形が主役に変わっていく?
話は京成の新型3200形に変わりますが、営業運転開始が当初の2025年度から1年早まり、2024年度末に繰り上がりました。
3200形では、中間運転台の定員減について気になることを以前に触れさせていただきましたが、もう一点、緑色の窓ガラス化も気になります。
先般、印旛車両基地から宗吾車両基地へ、京成3000形に挟まれた形で3200形が輸送されました。
その際、3000形の透明な窓ガラスに隣り合った、3200形の緑色がかった斜光ガラスの対照さが印象に残りました。
車窓の色が不自然な緑色の車窓を見るのは、鉄道の旅への思いを減らしてしまうように思います。
日除けカーテンは設置されており、緑の斜光ガラスとともに、二重に日除けの気配りをしたと好意的に受けとめるべきでしょうか。
京成では透明ガラスの3000形の方が車窓、窓ガラスの点では安心して乗れるのですが、利用者側にも、電車は時代とともに変わることでの受けとめ方の転換が必要でしょうか。