8800形8806編成のくぬぎ山車両基地入場は何らかの復帰工事中?それとも廃車?
8806編成がくぬぎ山車両基地に入場後、筆者は廃車への方向と受けとめ、2024年8月29日付け「新京成8806編成の廃車と、80000形の新製投入時期について」書かせていただいたところです。
8806編成がどのようになっていくのかは関心が高いようで、他の複数のブログも拝読させていただき、全般的には何らかの工事、整備、リニューアル等であり、廃車ではないとの考えが多かったと受けとめました。
80000形の新製の話がないことも大きな要素となっています。
8806が廃車との見方をした人がほとんどいなかったため、そうなると筆者側の考えの方が違っているのだろうかと、多少なりとも廃車確信が持てなくなってきます。
2024年9月3日現在の8806編成の状況
9月3日、くぬぎ山基地の端に置かれていた8806編成の1・2・4・6号車の4両があって、道路側が4・6号車、その脇に1・2号車が隣り合う位置です。
4・6号車は道路から見えやすい位置にあり、1・2号車は4・6号車の陰に隠れた、やや見えにくい所に止まっています。
1号車の運転台の顔は見ることが出来ます。
1・2・4・6号車はいずれもパンタグラフのない車両です。
付随車4号車の床下機器の半分撤去は前回と同様ですが、その奥側の線路に止まっている京成津田沼側の先頭1号車の床下機器も半分撤去と見受けました。
松戸側の先頭6号車の前面運転席ガラス窓は新聞紙が貼られた状態でした。
京成津田沼側1号車の正面は、新聞紙は貼られていませんでした。
6号車の床下は原形のままで、手は付けられていませんでした。
6号車の隣、奥側線路に並んだ2号車の床下も一部撤去がうかがわれた印象ですが、6号車床下機器が原形装備のままなので、完全には確認できませんでした。
ドアは全て閉じた状態のため、車内状況は確認できませんでしたが、4・6号車の側面行き先表示器の字幕は、車内側の蓋が撤去され、「回送」の赤文字が道路側からも読み取れました。
基地の工場内には、パンタグラフ付きの3・5号車が隣り合って並んでいました。
3・5号車のどちらが手前側なのかは確認できませんが、大型パンタグラフは装備されたままの状態でした。
ガスバーナーで作業中のようで、床下にはバーナーから飛んでくる火花が見えます。
どの位置や部品にバーナーを当てているのかはわかりませんでした。
工場の外には8806編成の一部分と思われる、撤去された床下機器の一部が置かれていました。
撤去した床下機器の脇には、屋根上の冷房装置1基も置かれていますが、これは以前から置かれていたもので、2024年4月に廃車された8805編成の遺物と思われます。
こうした光景が、リニューアル等で工事中の一環なのかどうかはまだ断定はできませんが、少なくとも筆者にはリニューアル等の工事中というよりも、廃車の作業中と映りました。
その答えはもう少し時間が経過すれば見えてくるはずなので、今しばらく様子を見たいと思います。