青春18きっぷだけが持つありがたさ実感の話です
2024年夏、久しぶりに青春18きっぷの列車旅を堪能しました。
何を今更ではありますがあらためて、他の切符にはない、青春18きっぷだけが持つ自由自在な魅力、強みを再認識しました。
具体的には下記の点でした。
1 全国のJR6社に共通して乗れること
フリー切符はJRの自社エリアのみを対象とするタイプがほとんどです。
分割民営化で分かれた以上、仕方ありません。
その分割民営化の中にあって、全国のJR6社が自由自在に乗れるのは大げさに言えば奇跡ともいえるもので、JR6社が協調した素晴らしい姿勢です。
新千歳空港から福岡空港まで飛行機を利用の際、札幌-新千歳空港と、博多-小倉の在来線快速列車での移動でも、同日なら青春18きっぷ一回分で同時に使えるのは究極、魔力ともいえるものです。
2 出発日を事前に決めなくてもよいこと
通常、切符を購入するときは旅行日を決めて購入しますが、青春18きっぷは指定期間内の範囲で、当日急に出発することができます。
当日急に出かけたくなったり、逆に出かけたくなくなっても、有効期間が残ってさえいれば自由にできるのも強みです。
3 連続した期日の乗車でなくてもよいこと
夏の青春18きっぷでいえば、7月下旬に3回使用して、次は9月上旬に2回使用という芸当ができます。
「秋の乗り放題パス」は連続した3日間の条件付きです。
「秋の乗り放題パス」は青春18きっぷの秋版ともいわれますが、普通列車での連続3日間乗車という条件ではやや手が伸びにくいものがあります。
青春18きっぷは5回使用ですが、連続した日にちでなくてもよく、利用期間も「秋の乗り放題パス」の倍以上の幅があるのが持ち味です。
4 行き先を事前に決めなくてもよいこと
フリー切符であっても、そのフリー区間は地方別で一定のエリアが決められているのが通常です。
青春18きっぷは全国がエリアです。
北海道に行こうと思ったけれど、九州に変えた、四国に変えたという究極の変更であっても自由自在です。
それも、行き先を事前に決めて切符購入をしなくてよいのは。何ともありがたいことです。
5 単独でも複数人数でもよいこと
切符は一人1枚が基本ですが、青春18きっぷは5人までの範囲で、1人から5人までの5種の人数範囲の中で任意に決めることができます。
6人の使用であっても青春18きっぷを2枚購入して、残4回分は個人で4日分乗りに行くという芸当も可能です。
青春18きっぷは最上位の企画切符
JR各社や私鉄に魅力的なフリー切符はあれど、青春18きっぷの日本全国JR6社が自由自在というエリアの広さ、エリアの広範さ以外の自由度でもこれに勝る切符はないでしょう。
まもなく9月10日を以って、2024年夏の青春18きっぷ使用期間が終わりますが、来年の話で鬼が笑おうとも次回、2024年冬の発売を早くも期待してしまいます。
2024年夏の発売は公表がかなり遅れ、様々な憶測が流れました。
自社路線しか乗っていなくても、他のJRにも一定ルールにより収入を分配する議論かと思います。
それぞれが自社のみ対象の「青春18きっぷ(JR〇〇対象)」とした方が収入分配の必要が不要になるからです。
そうなると、エリアが狭い、またはエリアが広くても普通列車本数の限られた路線を多く持つJRほど不利になってきます。
想像ですが、その辺は本州JRが各島JR、あるいはJR北海道とJR四国に手を差し伸べている配慮ではないかと感じます。
2024年冬、2025年春・夏も無事に青春18きっぷ(全国版)の発売公表、発売継続されることを期待します。