平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成8808編成 京成「乗入非対応」ステッカー貼付の趣旨を考える

京成千葉線に乗り入れできる車両」でありながら「乗入非対応」ステッカーとは?

8800形8808編成については、京成千葉線直通色復刻塗装電車として、これまでにも何回か書かせていただきましたが、2024年9月25日から運用を開始しました。

新京成ニュースリリースでは「※京成千葉線に乗り入れできる車両」と表記されており、千葉線乗り入れを期待しましたが、運転台には「乗入非対応」のステッカーが貼付されていました。

2025年4月からの京成合併を前にして、「京成千葉線に乗り入れできる車両」と、京成「乗入非対応」のステッカーとの相反する方向性はどのように捉えればよいのでしょうか。

「乗入非対応」のステッカーには何らかの意図が隠れているのでしょうか。

以下の3点で考えてみました。

 

(1)一定期間は京成に乗り入れせず、その一定期間を経過してから「乗入非対応」ステッカーを剥がし、京成に乗り入れを行なうという考え方

→ 一例として年内、2024年末までの今後約3か月間は乗り入れせず、新年の2025年を迎えてから乗り入れるという考え方

(2)2024年度内、2025年3月までは乗り入れせず、新年度の2025年4月の京成合併後以降に乗り入れるという考え方

(3)ニュースリリースの「京成千葉線に乗り入れできる車両」とは、京成に乗り入れできる装備は整えているという意味であり、実際に京成に乗り入れるかどうかは別という考え方

→ 8900形と同様に、新京成線内の運用にとどめるという考え方

 

しかしながら、新京成ニュースリリースで「京成千葉線に乗り入れできる車両」と謳っている以上、新京成線内だけにずっと留めておくとは考えにくく、通常ならば(1)の、一定期間は新京成のみの運用としたあと、京成乗り入れを再開するのが普通かと思います。

その「一定期間」が長いか、短いかだけの違いです。

そもそも、わざわざ8808編成の運転台に「乗入非対応」ステッカーを貼らなくても、当面の運用を新京成線内のみとすることもできるはずであり、これまでも8800形・N800形の京成乗入「対応」の一部編成では「乗入非対応」のステッカー貼付しないまま、新京成線内だけの運用にとどめてきた実例はあったと思います。

それをあえて今回の8808編成の運転台に「乗入非対応」ステッカーを貼付した判断は理解しにくく、新京成側の8808に対する京成乗り入れはどういった考え方なのかが気になります。

(3)の、新京成線のみの運用にとどめながら京成直通色復刻塗装を施したとするならば、新京成線内専用の一本帯にする方が妥当だったように感じます。

8808編成の「乗入非対応」ステッカーは今後いつ剥がされるか、剥がされて千葉線乗り入れをするか、あるいは「乗入非対応」の貼付が続いていくのか、注目したいと思います。

 

万一、京成乗り入れをしないが京成直通色復刻塗装をしたとするならば、京成合併後の京成乗り入れ編成はN800形5編成と80000形6編成(今後、2024年度内の新製1編成を含む)の計11編成で行ない、8800形の乗り入れを減らしていく一環なのだろうかとも、ふと考えてしまいます。

8808編成は「乗入非対応」になりましたが、無線切り替えハンドルは従来のままで残っています。

かつての8000形8518編成の晩年のような、乗務員室の列車無線切り替えハンドルの撤去まではしていないのが救いかもしれません。

 

その他、8808編成の変化について

8808編成の自動放送装置の位置が、助士席側のドア付近から、運転士頭上側の新京成と京成の無線切り替えハンドルの隣に移設され、形状も8900形に類似したタイプに変わりました。

先頭車屋根上の京成用誘導無線アンテナの撤去は、これまでの検査後の他編成での措置と同様です。

また、乗務員室背後の客室側に非常用避難はしごの箱が設置され、客室蛍光灯はLEDタイプとなりました。

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