もしもJR東日本が、一時期所有していたEF510形機関車を数両残してEF81から引き継いだら「カシオペア」はどうなったか?
昨日の「『カシオペア紀行』常磐線上野~取手運転で唯一望みたかったこと」の関連編です。
JR東日本は所有している機関車を最終的に全部手放す計画で、その機関車の中に「カシオペア紀行」の団体ツアーで、を牽引するEF81形、EF64形等の機関車も含まれます。
「カシオペア」E26系客車は1999年の新製で25年を経過することから、老朽化による廃車の話も聞かれます。
しかし老朽化という点では、E26系客車よりもEF81形機関車の方がさらに該当します。
JR東日本のEF81は最終新製車でも1979年で、45年を経過しています。
先般、2024年9月22日に東北線仙台→上野の区間で「カシオペア紀行」が実施された際、途中の豪雨と機関車点検で予定の所要時間約6時間が、5時間遅れの所要11時間になったとの体験報告ブログを複数読ませていただきました。
この時の機関車はEF81形でした。
JR東日本のEF81については、鉄道雑誌や多くのブログで配給輸送を中心に今も使用されている情報を知ることができます。
JR東日本ではEF81を含む現有機関車の後継として、E493系電車、GVーE197系気動車に置き替える方向です。
あくまで主目的は配給輸送ですが、高崎のGVーE197系は蒸気機関車とのペアで観光用の客車列車を牽引する予定という情報もあります。
「カシオペア」については定かではありませんが、EF81の「カシオペア」牽引の場合はどうなるでしょうか。
25年という経過年数は、豪華列車としては寿命の年数になるでしょうか。
客車よりも機関車の方が老朽化している中ですが、機関車よりも「カシオペア」の老朽化を前に出して、「カシオペア」に付随して機関車も同時廃止という流れかと勝手に憶測しています。
年数の長い電気機関車の方だけ廃車して、「カシオペア」E26系客車はまだ使えるのではないかいう気もしますがE493系、GVーE197系が「カシオペア」を牽引しても「カシオペア紀行」の人気は出ないということもあるでしょうか。
そう考えていくとEF510形500番台の存在を思い出します。
JR東日本はかつて、寝台特急列車用にEF510形500番台15両を保有していました。
2009年新製でしたが、2016年までにはJR東日本での役目を終え、JR貨物に売却しています。
全車がJR貨物に転属しましたが、このうち2両だけでもEF510を残しておけば故障、老朽化の目立つEF81の後継役、つなぎ役ができ、スムーズな列車運行ができたのではないかと思ってしまいます。
以前、EF81が走行中に台車から大きな火花が出た映像は衝撃的でした。
再びJR貨物からEF510形500番台の2両だけ買い戻すことは考えられない中で、JR貨物が「THE ROYAL EXPRESS(ロイヤルエクスプレス)」の四国運行で、EF210形を出してJR四国に協力しているように、今後の「カシオペア紀行」の随時運用時に、JR貨物からEF510を借り入れることは、JR東日本ではあり得ないでしょうか。
そこまでして「カシオペア」を維持する必要はない。25年動いたから十分ということに帰結するとは思いますが、JR東日本がEF81等の機関車のつなぎ役にEF510を1両でも残してあったら、「カシオペア」はどんな展開になっていただろうかと思いました。
※ 写真は本文と無関係です。