「「青春18きっぷ」の「改悪」若者を見捨てるのか - 残念な気持ちに」を拝読させていただいての感想です
マイナビニュース、2024年11月3日付け、「「青春18きっぷ」の「改悪」若者を見捨てるのか - 残念な気持ちに」を拝読しました。
今回の青春18きっぷの改変、改悪状況、JR各社の青春18きっぷ版の紹介等が書かれています。
今回は、このレポートを読ませていただいての感想を書かせていただきました。
以下、太字部分は引用させていただいた箇所、→は自分の感想です。
(以下引用)
利用実態に即した低価格設定にしたつもりだろうが、「秋の乗り放題パス」は連続3日間用で7,850円だから、やはり「青春18きっぷ」の3日間用は割高に感じる。
~中略~
「青春18きっぷ」が連続使用限定となったら、それは「冬の乗り放題きっぷ」といえる。今後も同条件で続くなら、「青春18きっぷ」の春季版を「春の乗り放題きっぷ」、夏季版を「夏の乗り放題きっぷ」とし、春夏秋冬の乗り放題きっぷにしたほうがわかりやすい。
(以上引用)
→ なぜ「冬の乗り放題きっぷ」「春の乗り放題きっぷ」「夏の乗り放題きっぷ」にしなかったかといえば、「秋の乗り放題きっぷ」が連続3日間7,850円の設定でありながら、「冬(春・夏)の乗り放題きっぷ」が連続3日間10,000円となると、おかしいのではないかとの声が集中するのを避けたのではないかと思われます。
冬休み・春休み・夏休みと異なり、秋休みはないので、「秋の乗り放題きっぷ」は7,850円とするが、冬休み等がある「青春18きっぷ」時期も7,850円では安価すぎるので、また本来の「青春18きっぷ」は5日間用12,050円が基本であり、3日間用は10,000円が適当と考えたように感じます。
それでもJRグループは、「青春18きっぷ」のブランドを捨てられないらしい。1982年の「青春18のびのびきっぷ」以来、40年も売り続け、人気もあるきっぷだから、ここで廃止または名称変更してしまうと、ブランドの喪失感で売上が下がってしまうと考えたようだ。
→ 廃止や名称変更により、ブランド喪失感で売上減という以前に、一人単独で連続5日間または3日間での使いづらさからの売上減があると思います。
前記と重複しますが「冬の(春の、夏の)乗り放題きっぷ」に名称変更した上での価格10,000円よりは、「青春18きっぷ」名称のまま3日間10,000円の方がまだよいと考えたのではないかと感じます。
磁気券に複数の利用日をカウントできるようにシステムを変更すれば済む話だし、その対応ができるまで現状維持でも良かったはずだ。
→ 磁気券に複数の利用日をカウントできるようにして、たとえば毎週日曜日を5回または3回、購入時に指定すればすむなら、一考の余地はあります。
それをしなかったのは、連続利用の方がシステム改修がなく単純明快なこと、2回目以降の使用日を事前指定した後、予定が変わった際に一切変更を認めない鉄道側に対するトラブルが想定されます。
購入日から離れた5日間の期日を指定し、その予定日どおりに、実際に初心貫徹で一切変更日なしに5回旅行することは誰しも難しいと思われます。
利用日変更で駅係員が対応に追われることを避ける意図もあろうかと思います。
JRグループは「青春18きっぷ」の本来の利用者、若者を見捨てるのか。「青春18きっぷ」のおかげで、飛行機や高速バスより新幹線を選ぶようになった大人たちもいるはず。
→ 「青春18きっぷ」のおかげで、飛行機や高速バスより「普通列車」を選ぶようになった、ということでしょうか。
あるいは、新幹線をはじめ、普通列車等、「鉄道」を選ぶようになった大人、ということでしょうか。
鉄道会社が企画きっぷをリニューアルする理由は「もっと売りたい」のはず。「青春18きっぷ」も、もっと若い人に買ってほしいはずで、「改悪」して廃止に持ち込みたいなどと考えるはずがない。売上を伸ばしたいと考えたはずだ。
→ JRグループには、若い人に買ってほしいことと、一人で連続3日間、5日間は両立する自信があるのでしょうか。
前段の表記を流用させていただくと、「40年も売り続け、人気もあるきっぷだったが、売上減少を理由に、ここで廃止」となることはないでしょうか。
JRグループ側に、「「改悪」して廃止に持ち込みたいなどと考えるはずがない」という、そこまでの計算はないと言い切れるでしょうか。
不評で不買運動に発展すれば、売上減少を理由に、「青春18きっぷ」は廃止に向かって進むかもしれない。不買運動が起こらなければ、現状で利用者の不満はないとして、「青春18きっぷ」はこのまま進むに違いない。
~中略~
「青春18きっぷ」が自分の旅に合えば使うし、合わなければ使わないだけだ。
→ 売上減少を理由に「青春18きっぷ」は廃止に向かって進む代替えとして、「春の(夏の、冬の)乗り放題きっぷ」連続3日間に生まれ変わるでしょうか。
その際、価格は10,000円でしょか。
それとも7,850円でしょうか。
「青春18きっぷが自分の旅に合えば使うし、合わなければ使わないだけだ」の指摘は、そのとおりと思います。
「合わなければ使わないだけ」のときに、既存の他のフリー切符を求めるか、普通乗車券で行くか、新幹線に変えるか、いずれにしても鉄道を選ぶかどうかが分かれ目です。
青春18きっぷがあるから出掛ける、無ければ出掛けないのか、出掛けるが鉄道ではなく車や高速バス等に変えるのかどうかです。
以上、感想を書かせていただきました。
本文は、「さて、「青春18きっぷ」の春季版はどうなるだろう。」で結ばれています。
春季版の命運は、2024年冬季の売れ行きがこれまでと比べてどう変わるかがポイントになりそうです。
青春18きっぷ春季版は、はたしてどのようになるでしょうか、今後の動きを注視したいと思います。
(※ 筆記にあたり、マイナビニュース、2024年11月3日付けレポート、「 「青春18きっぷ」の「改悪」若者を見捨てるのか - 残念な気持ちに」から一部を引用及び参考にさせていただきました。)