ベートーヴェンの交響曲「英雄」と、鉄道で英雄?的な列車を瞑想した話です
今回は、クラシック音楽コンサートに絡めた鉄道の雑話です。
2024年11月23日(土・祝)に、鎌ケ谷フィルハーモニック管弦楽団、小久保大輔氏指揮のクラシックコンサートを聴きに行きました。
会場は、新京成初富駅から徒歩1分の「きらり鎌ケ谷市民会館 きらりホール」で、14時に開演しました。
曲目は、オッフェンバックの「天国と地獄」序曲、ビゼーの「カルメン組曲」、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の3曲でした。
「天国と地獄」と「カルメン組曲」は全体的に明るく、元気が出る曲です。
「英雄」は、ベートーヴェン全9曲の交響曲の中でも第九に次ぐ、密度が濃く、規模の大きい堂々とした曲です。
第1番、第2番もベートーヴェンらしい曲ですが、2番から3番「英雄」へのいきなりの飛躍は驚きを超えて奇跡としか言いようがない大規模な曲です。
ベートーヴェンの交響曲で凄い曲、聴き応えがある、密度の濃い曲といえば9番(第九)、3番「英雄」、5番「運命」の順と思います。
「英雄」を含むこの3曲は、気軽な気分では聴けないものの、「さあ、名曲を聴こう」という気持ちで臨めば、何度繰り返し聴いても新鮮です。
自分の最期には「英雄」の2楽章を聴きたいと思うことがあります。
もっとも、亡くなった後では聴きようもないのですが、2楽章中間部のオーボエで始まった後の全楽器による堂々とした重みと迫力を聴いて幕を閉じられたら幸せだろうなあと、今日のコンサートでも思いました。
「英雄」を聴き終わって壮大な気分になり、名曲を聴くのも人生の楽しみの一つと今日も実感しました。
鉄道にも「英雄」的な列車はある?
さて、「英雄」交響曲を聴いた後の帰り道、次元は違うのですが、鉄道での「英雄」的な列車はあるかなと、ふと瞑想しながら歩きました。
筆者の感覚では、JR東日本のE26系「カシオペア」、E261系「サフィール踊り子」、E655系「和」(なごみ)、JR九州787系「36ぷらす3」、近鉄「ひのとり」「しまかぜ」、東武「スペーシアX」が浮かんできます。
身近な列車とは違う別次元の位置にある列車として、クルーズトレインがあります。
JR東日本「四季島」、JR西日本「瑞風」、JR九州「ななつ星in九州」です。
筆者の性分としては、クルーズトレインの3列車は敷居が高すぎ、趣味的な関心はありますが、実際に乗りたいというほどには至っていません。
列車そのもので遠距離移動をするのでなく、デラックスなバスや宿との組み合わせ、名所観光案内をされるのは希望しません。
元東北線を含む東京-青森全線、山陰線京都-下関全線、元鹿児島線を含む門司港-鹿児島全線を、片道は日中、もう片道は夜行で全区間往復乗車するなら乗ってみたい気持ちはあります。
E655系「和」で日本列島縦貫列車として札幌-鹿児島を乗ってみたいという夢想
北海道新幹線の札幌開業があっても、札幌発鹿児島中央行き列車は東京駅の線路未接続の関係で望めませんので、JR東日本のE655系「和」で、札幌発鹿児島行き、日本列島縦断列車は設定されないかというのが夢です。
あるいはE26系「カシオペア」の機関車・客車列車。
機関車を持たないJR東海区間はJR貨物の機関車と乗務員で委託します。
仮に万が一にでも実現したとすればそれが「英雄」的な列車かなと思います。
その列車で「英雄」交響曲がバック音楽で流れていたら、どんなに楽しいことかと、勝手な空想物語で自己満足しながら帰りました。