乗りものニュース記事を拝読してのJR東日本高崎支社のHB-E220系への意見・感想です
乗りものニュース、2024年11月28日付け、「「埼玉県唯一の非電化路線」が大変化!新型車両が「ロングシート」になったワケ JRに聞く」を拝読しました。
2025年度下期から八高線の高崎~高麗川に、ディーゼルハイブリッドシステムのHB-E220系投入に伴い、乗りものニュース編集部からJR東日本高崎支社に聞いた話が紹介されています。
今回は、この記事の一部を引用させていただきながら、自分の意見・感想を書かせていただきたいと思います。
以下、太字は引用させていただいた部分、→は自分の意見・感想です。
なお、補足として、太字引用部分のうち、冒頭の――は、編集部の質問で、そのあとの行替え部分がJR東日本高崎支社の回答です。
(以下、太字は引用)
――車両の定員が減りますが、新型車両は2両編成同士を連結して4両編成で運転することはできるのでしょうか?
4両編成への増結は可能です。列車の編成両数については、ご利用状況に応じて決定します。
(以上引用)
→ 「4両編成への増結は可能」ということは理解しましたが、混雑列車において現在の3両編成が4両編成になるケースはどの程度あるでしょうか。
また、2両単位の八高線用HB-E220系は、1両ずつに分割しての3両編成も組めるのでしょうか。
現段階の情報では、八高線のHB-E220系においては2両または4両での組成で、3両編成は組まず(組めず?)という印象を受けます。
その際、4両への増なら混雑緩和として歓迎ですが、逆にロングシートによる乗降の効率性で2両への減車が気になります。
――座席はセミクロスシートからロングシートに変わりますが、セミクロスシートに対する不満や改善の要望の声があったのでしょうか?
高崎エリアに限りませんが、セミクロスシートについては「乗降に時間を要する」「座席に荷物を置いて他のお客さまが座れない」「通路が狭くなる」などの声を頂いていました。
→ セミクロスシートにおける上記のような不便さの声を受けてのロングシート化とも言えなくはありませんが、配置両数減→編成両数減→通路が広いロングシート化により、編成両数減はカバーできる、という考えもあるのではないでしょうか。
「高崎エリアに限りませんが」と前置きされていますが、他の地区ではセミクロスシート車も投入されている状況の中、八高線は東京近郊路線ということや、長編成列車を組む利用状況にないことで、乗降ドア3か所とロングシートとい方法を選んだように感じます。
ただ、東京近郊の八高線と、岩手の釜石線とを同列にして乗降ドア3か所ロングシートのHB-E220系で投入したのは、車両設備内容の点で疑問は残ります。
――新型車両の導入数は16両で、既存の車両数(21両)よりも少なくなりますが、なぜ減らすのでしょうか。
ご利用状況をふまえ両数は決定しており、また乗降ドアが2か所から3か所に増えたことにより、よりスムーズな乗降が可能になると考えています。
→ JR東日本の回答は間接的に感じます。
直接的な回答とすれば、八高線高麗川~高崎間の利用状況からみて、既存の21両の両数を見直したこと、また、乗降ドアが3か所に増え、よりスムーズな乗降が可能になることからも、現在の21両の配置から、2両編成8本の16両で賄える、ということになろうかと受けとめます。
「乗降ドアが2か所から3か所に増えたことにより、よりスムーズな乗降が可能になる」ということから、前段の「4両編成への増結は可能」というのは、機能上では可能であっても実際には「乗降ドア3か所によるスムーズな乗降が可能」ということで、逆に3両編成が2両編成に減車ということはないでしょうか。
配置両数が現在の21両から5両減の16両になるのに、乗車率の高い一部列車を除き、増車して4両化するとも思えません。
むしろ乗降ドア3か所のスムーズな乗降を理由に、1両減の2両化の可能性があります。
ロングシートによる座席数の減少も、スムーズな乗降を理由として同じ流れになりそうです。
トイレの改善等はありますが、東北地区に大量投入された3扉ロングシート701系交流電車の考え方に戻ったようにも感じます。
ロングシート化、短編成化、片側3か所扉化に加えて、車椅子対応洋式トイレや機器室設置の結果、窓が少なく、車窓が得られないことでの不満が重なっての八高線利用減を招かないか、状況を見守りたいと思います。
(※ 筆記にあたり、乗りものニュース、2024年11月28日付け、「「埼玉県唯一の非電化路線」が大変化!新型車両が「ロングシート」になったワケ JRに聞く」の一部を引用及び参考にさせていただきました。)