「あずさ」白馬行き存続を願いつつも信濃大町以北の利用密度数値が気になります
中央線特急「あずさ」は1往復だけ大糸線南小谷まで乗り入れていますが、2025年3月ダイヤ改正後、白馬までで打ち切られ、白馬-南小谷の特急はなくなります。
JR東日本の大糸線管轄の松本-南小谷のうち、白馬-南小谷の利用者が少ないための措置ですが、信濃大町-白馬の利用状況は安泰でしょうか。
JR東日本の路線別利用状況データによる一日平均の通過人員をみてみたいと思います。
JR東日本では大糸線を松本~豊科、豊科~信濃大町、信濃大町~白馬、白馬~南小谷の4区間に分けて数値を公表しています。
年度としては、1987年度の好況時の数値を冒頭に掲げ、そのあと2019年度から2023年度まで連続5年間の数値となっています。
ここでは便宜上、直近の2023年度数値を太字としています。
(単位:人)
区間 1987年度→2019→2020→2021→2022→2023年度
松本~豊科 13,717→9,229→7,280→7,337→7,944→8,525
豊科~信濃大町 6,907→3,777→3,047→2,984→3,170→3,372
信濃大町~白馬 2,668→ 762→ 511→ 550→ 666→ 770
白馬~南小谷 1,719→ 215→ 126→ 136→ 188→ 189
大糸線の一日平均通過人員を見ると、白馬~南小谷の189人に対し、信濃大町~白馬は770人で、南小谷側と比較すれば4倍の数値ではありますが、豊科~信濃大町の3,372人と比較すれば4分の1以下になります。
信濃大町~白馬の770人をJR東日本がどのように受け止め、評価、期待しているかによって今後の同区間の特急乗り入れの扱い方は変わってきます。
白馬まではJR東海の臨時「しなの」も名古屋から乗り入れている意味では、「あずさ」も白馬までは安泰だろうとは思われるものの、信濃大町~白馬で千人を切る数値を厳しく見れば、信濃大町での打ち切りが将来的にも決してないとは言えないように思われます。
新宿側、名古屋側から大糸線直通列車の行き先表記を見る時、南小谷行き、信濃大町行きよりも白馬行きの方が大糸線の風光明媚なイメージを与え、プラスに働くようにも思われます。
「あずさ5号」が白馬行きに生まれ変わることにより、南小谷から白馬への運転区間短縮のマイナスイメージを打ち払い、白馬の山々をはじめとする壮大なイメージで観光列車人気が盛り上がることを期待したいと思います。
