王子駅前→飛鳥山の区間での4つの見どころと、大塚駅前途中下車の余談話です
る東洋経済オンライン、2025年1月28日付け、「急勾配区間多い「都電荒川線」意外に大きな高低差」を拝読しました。
都電荒川線(東京さくらトラム)で、王子駅前-飛鳥山、向原-大塚駅前-天祖神社、都電雑司ヶ谷-鬼子母神前-学習院下の急勾配を中心とした興味深い内容です。
これらの区間が、かつての信越線横川-軽井沢の碓氷峠並みの急勾配とは、あらためて驚きます。
この中でも、手近に荒川線電車の急勾配との戦いの頑張りが楽しめるのは、王子駅前から飛鳥山へ向かう区間です。
1個だけで食欲を抑え、残りを食べる楽しみを明日に取っておくことに葛藤します。
あんこの菓子類では、柏屋の粒あんの甘さが一番と思います。
東京さくらトラム(都電荒川線)? 都電荒川線(東京さくらトラム)?
東京都交通局のホームページは「東京さくらトラム(都電荒川線)」の表記ですが、筆者は古い人間なので都電荒川線の方が馴染めます。
都電に接続する電車やバスに乗っていて「東京さくらトラムは乗り換えです」と言われただけでは、都電への乗り換え準備を忘れてしまいそうです。
「桜(の)コラム」「桜とラム(肉)」とも勘違いして聞こえてしまうといったら言い過ぎですが。
王子駅前を発車した荒川線電車早稲田行きは、進行方向を北側から西側へと変え、左へ直角の角度以上に曲がった線路を行きます。
曲がる際に、上り急勾配と急カーブがあり、勾配の途中には道路信号もあって、信号に従い、急勾配上で停車することがあります。
さらには、線路上に一般のクルマも進入します。
そのため、電車運転士さんにとっては勾配、曲線、信号、クルマ進入と、かなり神経を使う区間です。
とくに電車が満員の時は道路の赤信号により、また線路へのクルマ進入により、突発的に急ブレーキをかけて勾配上で停車し、満員で一層の重量が加わった車両が坂道途上でバックせずに発車させるだけでも大変そうです。
日常的なことだからといった感じで難なく急坂を乗り越えていく運転士さんの操作にはプロ意識を感ぜずにはいられません。
列車の運転は上り勾配よりも下り勾配の方が難しいと、何かの鉄道雑誌で見かけたことがありますが、ブレーキを使いすぎると、クルマでいうところのべーパーロック現象、フェード現象の要因になるのと同じ理屈でしょうか。
都電荒川線王子駅前-飛鳥山で急勾配を味わうには、王子駅前から飛鳥山への上り勾配の方が楽しめます。
都電荒川線に乗る方法
王子、飛鳥山を中心に、荒川線の急勾配を味わうには、運転席背後に近い席に座れれば理想ですが、混雑時は付近に立っての前面展望が一番です。
都電荒川線は、三ノ輪橋-早稲田間12.2キロ、30停留場、所要約1時間です。
運賃は一回乗車で168円です。
わずか一駅(一停留所)1キロ未満でも168円ですが、三ノ輪橋-早稲田の12.2キロでも168円はとても安価です。
どこか一回でも途中の停留所で下車して、計3回以上乗降するなら都電IC一日乗車券400円が安価です。
途中下車せずに、三ノ輪橋-早稲田の単純往復なら、通常のIC乗車券の方が往復336円で、一日乗車券よりも安価になります。
電車の本数は多く、ホームで長く待たなくてもすぐに電車が来るイメージです。
JRや地下鉄から都電に乗り換えやすいのは、京浜東北線王子と地下鉄南北線の王子からの王子駅前停留場、山手線大塚駅からの大塚駅前停留場、地下鉄千代田線町屋からの町屋駅前停留場、地下鉄副都心線雑司が谷から鬼子母神停留場などの方法があります。
三ノ輪橋停留所は、東京メトロ日比谷線三ノ輪の近くにありますが、常磐線南千住からでも歩いて行ける範囲の距離です。
早稲田停留所は、東京メトロ東西線早稲田駅、(同)有楽町線江戸川橋駅、山手線高田馬場駅のいずれも距離があります。
(余談)甘い物好きゆえの大塚駅前停留所で途中下車
この項は饅頭の余談です。
筆者は都電に乗ると、大塚駅前で途中下車し、柏屋の粒あんの薄皮饅頭を買うのが定番です。
本店は郡山で、福島方面などへ行かないと手に入らない時もありますが、東京の大塚に店舗があるのは助かります。
山手線で大塚駅を通る際に下車すればよいことですが、都電大塚駅前停留場の方が地平で階段がないゆえに、気軽に下車できます。
スーパーの店舗でも時折、販売していることがありますが、大塚駅前での店舗購入が確実です。
地下鉄、新幹線にない都電の希少価値
車窓のない地下鉄や、高速新幹線とは対照的な、昔ながらのマイペースな速度で走る都電には、地下鉄や新幹線とは正反対の魅力があります。
都電に乗ると気取らない、庶民的な気持ちになってくるのが不思議です。
路面電車、都電荒川線の昔ながらの懐かしい走行音、揺れ、飾らない下町風情に癒されながら、明日への元気を受け取ります。
(※ 筆記にあたり、東洋経済オンライン、2025年1月28日付け、「急勾配区間多い「都電荒川線」意外に大きな高低差」を参考にさせていただきました。)

