駅発車後、スプリングポイント通過時に列車が脱線すると思い違いした話です
単線区間で、列車交換設備のある駅を発車する際、運転席背後で前面展望をしていると、列車がポイントに差し掛かる際、ポイントの向きが乗車列車側に向いていない時があります。
いわゆる、スプリングポイントで、自分の列車の側にポイントが向いていなくても、通過する列車の台車が強制的に走行列車側の向きに変わる仕組みです。
東京近郊では八高線、関東鉄道常総線などの単線非電化区間で見られますが、このスプリングポイントの仕組みを知らなかった当時、「ああ、もうダメだ、この列車は脱線するのか」と、思わず目をふさいでしまったことがありました。
列車が何事もなくポイント部分を通過していくのが不可解でした。
そのあと、列車の最後部へと車内移動します。
最後部から後部展望をしていると、ポイント通過時の恐怖感は見られないものの、ポイント通過が終わると、自動的に自分の乗った列車の線路でない側に、向きが変わっていくのが見えました。
次の駅に進入する時のスプリングポイント通過時、常に左側の線路に進入して駅に停車する形です。
この場合、右側の線路に進入することはありません。
スプリングポイントは「Y」の文字のイメージ
スプリングポイントは、ローマ字で言えば「Y」の字のイメージです。
Yの字を分離すると、上の「V」と、下の「Ⅰ」になります。
列車が発車する時は「V」の字の右上になります。
「V」の字の右上の線の位置から列車が下に向かって発車し、下の「Ⅰ」に進んで行くイメージです。
「V」と「Ⅰ」が中央部分でくっつく接点の位置にスプリングポイントがあります。
「V」と「Ⅰ」が中央で合流後、列車は下の「Ⅰ」に進んで行きます。
鹿児島線川内駅構内の貨物列車脱線事故でスプリングポイントを勝手に瞑想
今回、スプリングポイントを題材にしたのは、2024年12月12日未明に、鹿児島線川内駅構内でJR貨物の貨物列車が脱線し、EF81形電気機関車とコンテナ貨物が傾いている事故が、2025年2月3日付けの読売新聞「読者のニュース写真」に第1席入選で掲載されていたのがきっかけでした。
この事故とスプリングポイントとは無関係ですが、機関車の重量感のある大形台車がスプリングポイントを動かさなかったのだろうかと一瞬、誤解のイメージを描きました。
こちらの単なる瞑想で、事実とは関係ありません。
スプリングポイントを鉄道風物として楽しむ
スプリングポイント使用区間かどうかは、前面展望時に分かりますが、実際には事前に乗車路線の状況を調べておかないとなかなか分からないものです。
極論ですが万一、スプリングポイント使用区間でないのに、そのポイントに列車が進入していったらそれこそ脱線しかねません。
当然ながら、その手前の出発信号機は赤の停止表示をしているはずであり、現実にはありえないことですが、筆者は考え過ぎ、心配性の性分ゆえ、あれこれ想像してしまうのは悪い癖です。
最初から前面展望などせずに、座席から車窓を見ていればスプリングポイントでの一瞬の恐怖感など無縁ですが、それでは話はすぐ終わってしまいます。
今では一瞬の怖いもの見たさ?で、スプリングポイント通過を列車内から見るのも鉄道の風物として、ローカル線の楽しみの一つになっています。

