東北新幹線は「ALFA-X」360km/h運転の前に、信頼される安定運行が先決です
東北新幹線で2025年2月19日に2回の運転見合わせがありました。
一つは、9時40分頃、宇都宮-那須塩原間で、東京発盛岡行き「やまびこ53号」にパンタグラフの損傷があり、東京-仙台間の上下線で3時間30分ほど運転を見合わせました。
13時10分頃運転を再開しました。
車両はE5系10両+E6系7両の、17両編成でした。
二つ目は、上記事故が復旧してから約2時間後の15時頃、新白河-郡山間で、東京発盛岡行き「やまびこ57号」に、台車の異常を知らせる表示が点灯して停車しました。
1時間30分ほど運転を見合わせ、16時30分頃運転を再開しました。
車両はE5系10両編成でした。
東北新幹線で気になる運転見合わせの多さ
東北新幹線は運転見合わせが多いイメージがあり、とくに今回の同日2回の見合わせにより、良くない方のイメージがまた増えてしまいました。
とくに今回は、長時間停車した列車がやっと運転再開したと思ったら、別の事案で再び長時間停車となったものであり、東北新幹線への信頼を失いかねません。
ここで、過去の運転見合わせ事案を簡単に振り返ってみたいと思います。
2024年1月23日には、上野-大宮間で垂れ下がった架線に走行中の列車が接触しました。
2024年3月6日には、郡山駅で列車が停止位置を約500メートル、オーバーランしました。
2024年9月19日には、古川-仙台間で、上り「はやぶさ」と「こまち」の併結車両部分の10・11号車間の連結部分が外れました。
いずれも320km/h高速運転の東北新幹線では重大な出来事です。
JR東日本は「ALFA-X」時速360km/h運転準備の前に、安心して乗れる安定運行を
2024年の前記運転見合わせの各種事案から、今回の同日に2回の見合わせは東北新幹線への信頼、ひいてはJR東日本の新幹線全体の信頼を損ねるものです。
一方、JR東日本では、北海道新幹線札幌開業時に最高時速360km/h運転を目指して、「ALFA-X」編成で更なる高速運転の試験中です。
しかしながら高速運転の追及は、走行路線での安定した列車運行が前提での話です。
2024年から2025年2月にかけての、東北新幹線での運転見合わせ状況では、安心して東北新幹線に乗ることを躊躇しかねません。
今回の2025年2月の2件が、いずれもE5系絡みであることも気になります。
2024年9月の連結部分の分離も、今回の「やまびこ53号」と同じく、E5系「はやぶさ」とE6系「こまち」の組み合わせ編成でした。
東京-仙台は東北新幹線の独擅場ではありますが、今回の2回もの連続した運転見合わせのような状況では、次回の乗車時は列車が止まることを想定して、予定よりも1時間程度、出発時間の早い列車に乗ろうかというような考えも働きます。
しかしこれでは高速新幹線に乗る意味が半減してしまいます。
JR東日本は、時速360km/h運転追及の前に、東北新幹線の地上設備や列車整備による運行の安定性、乗車時の安心感の取り戻しが先決ではないでしょうか。
(※ 筆記にあたり、各種新聞記事を参考にさせていただきました。)
