当面対策はあくまで暫定策であり、恒久対策で最終的に安心して乗れると考えます
JR東日本から、2025年3月11日付けニュースリリースで「東北新幹線上野~大宮間はやぶさ・こまち21号が走行中に連 連結部が外れ停車した事象の現在の調査状況と当面の対策について」の報告がありました。
報告書の中の一部を引用させていただきます。
(以下引用)
2.現在の調査状況
発生直後のE6系こまち号の車両点検において、連結器が分割する動作を繰り返す状態が確認されました。このことから、併結走行中に何らかの電気的な異常が発生したものと考えております。現在も運輸安全委員会による調査が行われており、引き続き協力するとともに、当社としても原因究明に取り組んでまいります。
なお、並行して、併結走行中に何らかの電気的な異常が発生しても連結器が分割することのない対策の検討を進めてまいりました。今後、原因が判明するまでの間、以下の対策を講じてまいります。
~中略~
(1)当面の対策
①対策内容
併結走行中に電気的な異常が発生した場合でも連結器の分割動作が行われないよう、機械的に動作機器を固定する器具を福島駅ならびに盛岡駅での併結作業時に取り付けます。
なお、本対策の検証のための走行試験を、3月12日(水)に行います。
~中略~
本対策を講じて、3月14日(金)より併結運転を順次再開します。3月15日(土)から所定ダイヤでの運転を予定しています。運転計画については改めてお知らせいたします。
(2)恒久対策
連結器を分割させる回路が走行中に動作しない仕組みへの見直しを進めておりますが、今後の調査結果も踏まえ、内容を精査したうえで、対策を講じてまいります。
(以上引用)
トラブル発生9日後の3月15日に連結運転復活、所定ダイヤ運転の迅速さ
3月6日のトラブル発生から6日後の12日に本対策の検証のための走行試験を行った後、14日より併結運転を順次再開、9日後の15日から所定ダイヤでの運転予定ということです。
重大事象でありながら迅速な再開となりました。
3月15日のJRグループ全体のダイヤ改正が控えていることから、それまでに当面対策で新ダイヤをスタートしたかった結果のようにも感じますが、うがった見方でしょうか。
仮の話ですが、今回のトラブルが3月7日以降の発生だったら、どうなっていたでしょうか。
上記引用部分の(1)当面の対策、機械的に動作機器を固定する器具の措置は、あくまで暫定措置であり、抜本的には(2)恒久対策まで待つことになります。
先般、3月6日の連結分離トラブルでの記者会見では、原因が判明し対策が完了するまで、新幹線の連結での運転を全て中止するということでした。
今回の報告で言えば、恒久対策が終わってから連結運転復活と理解していましたが、結果として恒久対策ではなく、当面対策(暫定対策)でも連結運転復活ということで、ひとまず決定事項を受けとめるしかないものの、再開がいささか早すぎる点は気にかかります。
当面対策措置による利用者の復帰はどうか?
今回の当面対策によって利用者が元通り戻ればJR東日本にとって望ましいことですが、はたしてどうでしょうか。
あまり想像したくもありませんが、この当面対策実施中に、または恒久対策後に万一、三度目の分離トラブルが発生した場合、JR東日本は山形新幹線「つばさ」、秋田新幹線「こまち」のいずれも、東北新幹線内はそれぞれ単独運転で乗り入れるしかなくなります。
東北新幹線内の線路容量が一杯の時間帯では大宮、または仙台(「こまち」の場合)までの乗り入れとするか、それでも限度があれば福島・盛岡での折り返しが恒久的になってしまいます。
利用者側にとってはどうでしょうか。
当面対策により、東北・山形新幹線の連結列車「やまびこ・つばさ」、東北・秋田新幹線「はやぶさ・こまち」、単独列車でも実態は連結列車の、一部の「やまびこ」「なすの」に、元通り戻ってきて、しかも安心して連結列車に乗れるでしょうか。
安心して乗れるかは脇に置き、まぁ大丈夫だろうと割り切って乗るしかないということで、当面対策であれ、従来どおり乗ってくるでしょうか。
「やまびこ・つばさ」では今回のトラブルがないことから、「はやぶさ・こまち」よりも比較的安心して乗れそうなイメージはありますが、楽観は禁物です。
「はやぶさ・こまち」での利用状況を見守るとともに、恒久対策により秋田・山形新幹線の連結運転列車に安心して乗れる日がくることを待ち望みます。
(※ 筆記にあたり、JR東日本のニュースリリース、2025年3月11日付け「東北新幹線上野~大宮間はやぶさ・こまち21号が走行中に連 連結部が外れ停車した事象の現在の調査状況と当面の対策について」から一部を引用させていただきました。)
