駅停車中での、やむを得ない場合の水分補給を認める余地はないでしょうか?
先般、2025年3月16日に、東海道線金谷駅で列車運転士の居眠りが原因によるオーバーランがあり、ホーム先端から約5m行き過ぎて停車しました。
JR東海では、同日付けで「東海道本線 金谷駅における停止位置不良(行き過ぎ)について 」の報告がありました。
他からの情報と併せると、運転士は金谷駅に入る直前から40秒ぐらい記憶がないこと、またJR東海のコメントとしては、指導を徹底して再発防止に努めるとのことです。
しかし40秒もの時間、仮眠した状態だったとは怖いものです。
今回の事象はたまたまJR東海での発生でしたが、他の鉄道会社でも原因や程度の差はあれ、残念ながらオーバーランは発生している現状があります。
オーバーラン発生の際、指導の徹底と再発防止に努めるとの鉄道側のコメントは概ね共通していますが、具体的にはどのような再発防止策を行なうのでしょうか。
始業前の健康チェック、アルコール未検出チェックの更なる徹底に加えて、文書や口頭等による注意喚起の強化でしょうか。
2人乗務にすれば再発防止強化につながるものの、人員には限度があり、人件費増にもなってきます。
それどころか、これからは全国的にワンマン運転が増えていき、運転士一人だけになっていくのは確実です。
さらにはクルマと同様、無人運転が研究されている時代になっています。
筆者は素人なので専門的なことは分かりかねますが、仮に自分が列車の運転士で、運転中に眠くなってきたら、どのように睡魔と戦い、打ち勝とうとするかを、順不同で勝手に思い浮かべてみました。
いずれも実際の運転上の規則とは異なりますので、予めご了承ください。
・座って運転せずに椅子から立ち上がって運転する
・指さし確認を多く行なう
・運転席の窓を大きく開けて外気を多分に取り入れる
・「まもなく〇〇駅到着」「〇〇駅まであと〇〇m」などの声を出す
・体をつねる
・水分を補給する
・刺激の強い飴を舐める
外気の風と言っても、春は花粉が車内に入り込むので花粉症の運転士さんには痛し痒しであり、かえって危険かもしれません。
飴の持参などは禁止と思いますが、クルマのように水分補給ができれば居眠り抑止になったのではないかとは感じます。
駅停車中のやむを得ない水分補給は認める余地があるのでは?
乗り物に限らず、業務中の睡魔対策としては水分補給が一般的と思われます。
水分補給は手近で有効な手段です。
列車運転でも同様と思います。
しかしながら、列車運転中の水分補給は違反、あるいは不謹慎と問題視される風潮があるようです。
一部の鉄道では夏の暑い時期に、やむを得ず水分を補給する場合があることを利用者に貼り紙等で伝え、実施しているところもありますが、全般的にはまだ理解されておらず、運転にだけ集中せよというのが現状かと感じます。
列車信号等での視認性、確認安全のため、運転士のサングラス着用を実施したのも、ごく最近の話です。
ワンマン列車化は着実に増える傾向にあり、それによって運転士の負担が増え、精神的に疲労感も増すことが想定されます。
疲労感が増すと睡魔にも一層つながってくると思われます。
停車駅間距離が長く、直線上で運転しやすい、変化のない区間で眠気を誘うのは高速道路と似ているところがあります。
列車運転中に一定時間、機器を操作しないと警報ブザーが鳴り、その後すぐに何らかの操作やリセットスイッチを押さないと緊急ブレーキがかかるEB装置、緊急列車停止装置などもありますが、運転士の睡眠抑止解決策とはまた違った次元のものです。
運転中の仮眠防止には水分補給に勝るものはないと考えます。
運転士の安全運転確保及び健康維持のため、やむを得ない場合は、駅での停車中を基本
に、運転士の水分補給を認めてもよいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。

※ 上記内容は今回の金谷駅でのオーバーラン事象とは無関係の、一般論的な話です。
写真は本文と無関係です。