京成松戸線主力8800形と京成本線車両とのドア位置の相違が分かれ道?
京成松戸線の終着、松戸駅で常磐緩行上り線ホームと隣り合うと、常磐線側のホームドアが目に入ります。
常磐線松戸駅のホームドアは2024年4月26日から使用を開始しました。
さて、京成松戸線に目線を戻すと、全線でホームドアとは無縁の状況です。
2025年4月1日から、新京成の京成合併により、京成松戸線のホームドアについては京成の路線全体の中での整備計画という位置づけに変わります。
京成の2023年11月30日 付け「鉄道駅バリアフリー料金 収受開始日のご案内 2024年3月16日(土)より」のニュースリリースで、京成本線・押上線・金町線・千葉線・千原線・東成田線では、鉄道駅バリアフリー料金として一乗車につき10円を旅客運賃に加算しています。
2024年3月の段階ではまだ新京成は単独だったため、京成の鉄道バリアフリー料金の中には入っていませんでした。
新京成では、2023年6月2日付け「鉄道旅客運賃の上限変更認可および届出について」のニュースリリースにおいて、2023年10月1日に運賃の改定実施及び上限運賃を定めた経過があります。
京成のホームドア設置計画をみる
京成ですでにホームドアが整備されているのは、日暮里・押上・空港第2ビル・成田空港の4駅です。
また、京成上野駅では固定式ホーム柵で対応しています。
京成の2023年9月15日付けのニュースリリース「鉄道駅バリアフリー料金制度の活用によりバリアフリー設備を整備します」によると、今後のホームドア整備は、2035年度末までに、堀切菖蒲園・お花茶屋・京成立石・青砥・京成高砂・国府台・市川真間・鬼越・京成中山・京成船橋・船橋競馬場・谷津・八千代台の計13駅に行なう計画です。
京成本線用ホームドアは、「スカイライナー」停車駅のホームドアを除き、通勤形車両では編成両数は異なっても基本的に同じ停車位置、同じホームドア幅での設計です。
2035年度末時点でのホームドアの整備駅は17駅となります。
京成松戸線を除く京成の駅の数は69駅で、ホームドア整備対象17駅が完了した時点で24.6パーセントの整備率となります。
京成松戸線には当面、ホームドア整備は困難?
京成の駅数の69駅は、京成松戸線23駅を新たに加えると92駅となります。
京成松戸線を含めたホームドア整備率とすると、18.5%になります。
さて、京成松戸線のホームドア整備の見通しはどうでしょうか。
京成松戸線には急行列車等、一部の駅を通過する種別の列車はありません。
車両は8800形・8900形・N800形・80000形の4形式がありますが、全編成6両、各車両の長さは18m、3ドア両開き式は共通です。
しかしながら、1両に3ドアは同じでも車端、連結部座席付近の定員と寸法が異なります。
4形式の車端部の座席を見ると、8800形は横幅の狭い4人掛け、8900形は横幅の広い4人掛け、N800形と80000形は横幅の広い5人掛けで、3タイプに分かれています。
その結果、8800形の左右端の乗降ドアは、連結部に近い位置となっていますが、N800形と80000形では、中央のドア側に寄っています。
N800形と80000形のドア位置は、京成仕様のため、京成の他の形式とも共通です。
8900形は、N800・80000形と8800形との中間的なドア位置です。
ただし8900形のドアは横幅の広い、いわゆるワイド型タイプとなっています。
このため、京成松戸線でホームドア設置の場合、3ドアの中央は同じ位置であるものの、左右両端ドアの位置になるホームドアは、8800形とN800形の両方の幅を考慮した、開口面積の大きいタイプにせざるを得ません。
そのため、京成本線の通勤形電車用のホームドア幅を充てることができない状況です。
その非効率さも理由となって、京成松戸線のホームドアは設置が当面見送られると考えます。
京成松戸線8800形が乗り入れる千葉線でも、ホームドアを整備することは見送らざるを得ない状況です。
8800形が走る間の京成松戸線のホームドアまたはホーム柵関係
それなら8800形・でも8900形の老朽化を理由に、京成松戸線の車両をN800形・80000形、京成3000形・3200形とすればドア位置は同じになり、ドア位置的にはホームドア整備はしやすい環境にはなります。
しかしながら8800形は直近、2025年2月に実施した8806編成までリニューアルしていることから、少なくとも今後10年~15年間くらいの運用は確実と思われます。
8900形を含め、リニューアル対象外の編成の置き換えは考えられますが、機器をリニューアル編成は9編成(8802・8803・8806・8807・8810・8812・8813・8814・8816)もあります。
繰り返しになりますがその間、松戸線と千葉線のホームドア設置の議論はされないと考えます。
また、ホームドアでなく、ホーム柵での整備の選択も考えられますが、半分以上の空間はホーム柵相互の間隔が広くなるため一考の余地はありそうです。
今後の京成全体のホームドア整備状況や、松戸線用8800形の存廃状況を見守りたいと思います。
(※ 筆記にあたり、京成の2023年11月30日付け「鉄道駅バリアフリー料金 収受開始日のご案内 2024年3月16日(土)より」及び新京成の2023年6月2日付け「鉄道旅客運賃の上限変更認可および届出について」、ニュースリリースを参考にさせていただきました。)
