大宮-船橋で東武野田線のほかJR、日暮里経由京成など複数コースを比較してみました
昨日の「東武野田線80000系 船橋-柏乗車の感想」の関連編です。
東武野田線(アーバンパークライン)は大宮-船橋62.7km路線です。
大宮-船橋の移動需要がどの程度あるかは定かではありませんが、同区間を移動するならば、東武野田線での移動が自然ではあります。
「普通」だけの各駅停車運転ではイメージ的に不利な点があるものの、日中の大宮-船橋を直通急行での直結は、東武野田線が選ばれる有効な列車設定となっています。
今回は、大宮-船橋の列車移動について、東武野田線と他の路線とを比較したいと思います。
大宮・船橋・柏の2023年度一日当たりの乗降(乗車)人員と人口をみる
東武野田線で、大宮124,558人、船橋112,702人、柏141,087人です。
参考までにJR東日本の乗車人員は、大宮244,393人、船橋125,534人、柏114,102人です。
また、東北新幹線大宮駅の乗車人員は30,291人です。
なお、東武の数値は乗「降」人員ですが、JR東日本は乗「車」人員です。
また、住民基本台帳人口では、さいたま市大宮区127,113人(2025.4.1現在)、船橋市325,689人(2025.4.1現在)、柏市437,390人(2024.10.1現在)となっています。
◆大宮-船橋の移動時の路線(筆者の独断推薦順です)
(1)東武線「急行」
雑駁にいうと、9時台から15時台までならば、30分間隔で大宮-船橋を直通する「急行」が便利です。
所要約1時間18分、運賃827円です。
急行の30分間隔運転に自分の行動が合わせられるならば、運賃の安さ、直通で乗り換えなしの点でもっとも便利です。
次点で、16時台以降、大宮-船橋直通急行時間帯が終わった場合でも、大宮→柏の「急行」または「区間急行」で、柏乗り換えにより柏→船橋を「普通」に乗り継ぐ方法。
逆方向で、船橋→柏が「急行」、柏乗り換えにより柏→大宮を「普通」に乗り継ぐ方法です。
大宮発柏行き、船橋発柏行きの急行時間帯や本数も限られますが、大宮-船橋の全区間が「普通」よりはまだ良いということです。
(2)東武線「普通」
急行の設定時間帯は限られるため、その時間に合わせられない場合は「普通」に乗ることになります。
また、急行運転時間帯であっても直前に急行が発車してしまった場合、次の急行までは30分待たなければなりません。
それならば「普通」で、所要時間の長さ、停車駅の多さは割り切っての乗車ということになります。
大宮-船橋の直通「普通」はほとんどなく、柏乗り換えが通常です。
所要時間は約1時間40分、途中34停車です。
急行が自分の乗りたい時間に運転していないなら、JRで行こうかということになるかどうかが東武選択との分かれ目です。
一般的には柏乗り換え、所要1時間40分、34駅停車はJR線の選択肢もある以上、億劫になりがちではあります。
(3)武蔵野線経由
以下は、JR東日本の路線での移動で、大宮から船橋へは最低限1回の乗り換えが伴います。
まず浮かぶのは武蔵野線です。
大宮から京浜東北線で南浦和まで行き、武蔵野線に乗り換えて西船橋まで乗車後、総武緩行線で船橋へ行くコースです。
武蔵野線は、東武野田線から見ると、東京寄りの内側を回って並行しているようなルートです。
50.5km、945円、途中21駅です。
東武野田線「普通」34駅の半分強の停車駅で、2回の乗り換えはありますが、乗り換え時間を含めて所要時間平均1時間15分ほどです。
(4)東京経由、総武快速線
大宮から東京まで東北線(宇都宮線)・高崎線・上野東京ラインで東京まで行き、東京駅では地下ホームの総武快速線で船橋に向かうコースです。
53.5km、945円、所要約1時間15分、途中12駅停車です。
東京駅での地下ホーム移動が億劫ですが、大宮-東京、東京-船橋とも、15両編成の輸送力がある列車がほとんどで、東京乗り換えの利用者が多いこともあって着席率が高く、停車駅が少ないことが魅力です。
大宮から上野まで東北線(宇都宮線)・高崎線、上野から秋葉原は山手線・京浜東北線、秋葉原から船橋は総武緩行線(各駅停車)のコースです。
50.1km、945円、所要約1時間15分、途中19駅停車です。
上野と秋葉原の2回乗り換えですが、東京駅地下ホームよりも地上の秋葉原の方が乗り換えは簡単です。
総武緩行線で秋葉原-船橋の各駅停車運転は、錦糸町からの快速線を横目に見ると遅く感じます。
また秋葉原の総武緩行線乗り換えは混雑しやすく、秋葉原での着席は運次第です。
上野-秋葉原の山手・京浜東北線も乗車時間はわずかですが、混雑しやすい区間です。
錦糸町で総武快速線に乗り換えて船橋に向かう方法もありますが、上野・秋葉原と併せて計3回乗り換えとなります。
それなら(4)東京駅経由の方が賢明です。
(6)日暮里経由、京成本線
大宮から京浜東北線で日暮里まで乗り、京成本線で京成船橋に向かうコースです。
京浜東北線大宮-日暮里は15駅、約40分です。
京成本線は、料金不要の「特急」「快速特急」「快速」と時間帯が合えば、途中4~7駅停車、所要30分弱です。
ただ、京成の「特急」仲間は「スカイライナー」とは違い、高速運転とは言えません。
大宮-日暮里-京成船橋で計19駅停車、所要約1時間20分、47.5km、運賃合計793円です。
大宮から日暮里まで京浜東北線の各駅停車は、脇を走る中距離電車に追い抜かれながらの移動で、やや忍耐を要します。
大宮-赤羽を中距離電車、赤羽-日暮里を京浜東北線の選択肢もありますが、赤羽乗り換えが増えることと、日中の京浜東北線は「快速」運転となって日暮里は通過するため、田端で山手線に乗り換える必要もあり、お薦めできません。
大宮-上野を上野東京ライン、JR上野駅から京成上野駅に乗り換える方法もあり、乗り換え回数は1回で済むほか、大宮-上野の移動も迅速です。
乗り換えを含めて約1時間20分、運賃合計933円、途中10~13駅停車です。
補足
大宮-船橋移動で一つだけ選択とすれば、東武野田線の急行に尽きます。
ただし30分間隔と日中運転が弱みとなります。
今後の急行20分間隔化が望まれますが、急行の乗車率が「普通」より高いと見受けられないのが気にかかります。
需要と供給のバランスの難しさですが、その意味では「急行」に限っていえば今後の5両編成化措置は適当な輸送力とは言えそうです。
80000系の「急行」で大宮-船橋を乗ってみたいということで、実際に東武の乗車が増えていけば80000系の投入成果になります。
その際に、乗降ドア上の旅客案内表示器の千鳥式配置と、運転席からの大窓の前面展望幕下げが悔やまれます。
座席の座り心地も硬い印象で、1時間以上では疲れそうかと感じました。
今後の野田線全列車5両化を機に、「急行」の需要増、利用増による将来の急行増発を期待したいものです。
