平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

成田線(通称:我孫子線)の利用増加策を考える

上野-我孫子-成田のルートも選択肢として育てる方法の提案です

常磐快速線で上野から我孫子方面に向かうと、北千住-取手間の複々線設備の輸送力に心強さを感じますが、列車ダイヤ複々線の威力発揮は実質的には我孫子までです。

その我孫子までの実質複々線の脇で、快速線ホームをお借りしますというような感じで、成田線が単線で成田方向に分岐していきます。

我孫子駅の下り2番線から発車する成田行きは、右に折れて貨物・団体列車待避用の3番線に一旦合流し、すぐに再び右側に分岐して4番線の線路に入ります。

その間、2回も右側に交わっては分かれていくポイント通過は、体の長い生き物を連想させます。

4番線の線路に入ると複線分の空間のある高架橋に上がり、常磐緩行線を跨いで常磐線と分かれます。

常磐線複々線に対する成田線の単線、複線化を待っている成田線高架橋の空間スペースが「いつ、使われるの?」と無言で語っているように感じられます。

 

成田線は、佐倉-成田-佐原-銚子(松岸)の路線と、我孫子-成田の路線があり、後者は通称、我孫子線と呼ばれています。

今回は、我孫子-成田間の(通称)我孫子線(以下、「我孫子線」)を考えてみたいと思います。

 

我孫子-成田間各駅の2023年度一日の乗車人員

JR東日本の2023年度一日当たりの乗車人員データによると、以下の状況となっています。

我孫子 :29,877人

湖北  :  3,682人

布佐  :  2,765人

木下  :  1,844人

小林  :  1,571人

安食  :  1,971人

下総松崎:     496人

成田  :14,859人

 

我孫子線内30分間隔であっても毎時上野直通列車がある方がいいか?

我孫子線内は日中は30分間隔で、我孫子止まりの5両編成と、常磐線上野直通快速10両編成の交互設定です。

すなわち、上野直通列車は毎時1往復となります。

日中の利用は多いとは言えず、とくに10両編成は我孫子-成田間では輸送力過剰気味ではあります。

毎年1月の成田山初詣時期は、各方面から我孫子経由で成田までの臨時列車、団体列車があります。

この初詣用臨時列車・団体列車があるために、定期普通列車は30分間隔のままと見ることもできますが、各駅での列車交換設備は整っており、20分間隔であっても臨時列車を入れられないことはないように思います。

我孫子-布佐には、先程の常磐緩行線を跨ぐ複線用高架橋をはじめとして、将来の複線化に向けた土地空間があるように見受けますが、陽の目を見ることは難しそうです。

 

東京-成田・成田空港の移動と我孫子

東京-成田の移動は、京成本線経由または総武線経由が浮かびます。

その際、上野-我孫子-成田の、我孫子線経由コースもあることは、残念ながら対象にされていない現状です。 

 

東京-成田空港の移動は、日暮里から京成・成田スカイアクセス線「スカイライナー」または総武線経由「成田エクスプレス」が主流です。

それに続いて、羽田空港-成田空港の京急・都営浅草線経由「エアポート快特」と「アクセス特急」、総武線の成田空港行き快速が浮かびます。

 

上野-我孫子-成田-成田空港のルートで行く人はほとんどいないでしょうが、我孫子線経由で成田乗り換えによる成田空港への連絡は、事前に列車時刻を調べた前提での話ですが、成田での接続時間は全般的に良好です。

 

柏・取手-成田空港は、我孫子線経由?東武野田線新鎌ケ谷経由?

柏から成田空港に行く場合、我孫子発成田行きが30分間隔であり、成田-成田空港が60分間隔のイメージのため、柏-新鎌ケ谷間10分間隔の東武野田線に目が向きがちです。

しかしながら、我孫子から我孫子線経由でも、事前に列車時間を調べての利用が前提ですが、案外速く着けます。

取手、牛久方面から成田空港へは、柏の前に我孫子を通るので、我孫子成田線に乗り換えていくでしょうか。

 

上野-成田・成田空港に我孫子線経由も選択肢となるPRを

全般的に、我孫子線経由のPR不足、我孫子線の本数イメージ、成田乗り換えの手間、成田での接続イメージ等、不利な要素ばかりが浮かび、我孫子線が成田や成田空港へのコース選択の土俵に乗っていないのはが残念です。

そもそもJR東日本は、我孫子線の利用促進に力が入っているとはあまり感じられません。

我孫子線は、初詣の臨時・団体列車の時には賑わいますが、定期普通列車に関しては通年同じで、年間にわたって日々、地道に動いている印象です。

 

我孫子線経由に速達列車や特別な車窓等があるわけではないものの、我孫子経由での成田ルート、成田空港ルートのPRはもっと行なってもよいのではないかと感じます。

ただ、上野から我孫子線経由の直通成田行きの利便性と成田線内での増発、運転間隔の30分から20分間隔化との両立が難しいところです。

上野-我孫子は15両編成、我孫子で上野側の基本10両を切り離し、成田側の5両が成田へ直通するのが理想です。

現状では我孫子で毎時1往復、分割併合作業が伴い、基本編成の我孫子車両センターへの回送もあって二の足を踏んでしまいそうです。

 

上野→成田の下り快速の我孫子駅4番線発着による、基本編成の車庫回送省略案

15両編成の成田行き下り快速は通常、成田側の付属5両を我孫子で切り離し、車庫へ回送してから基本10両編成が成田に向かっています。

付属5両回送後の発車のため、我孫子での停車時間は長くなり、回送の手間も必要です。

 

机上案ではありますが、我孫子駅で4番線に入線として、我孫子では編成を分割して前側5両が成田へ向かい、基本10両は4番線に停めておいて、成田発上野行きの5両編成が我孫子駅4番線に到着後、先程の10両と併合して上野へ折り返すのはどうでしょうか。

絵に描いた餅のようで、ダイヤが乱れると混乱してしまいますが、成田線の毎時3往復化、5両編成化による輸送量適正化、上野直通の毎時1往復継続、我孫子での車庫回送の手間省略を満たす一方法としていかがでしょうか。