西船橋駅通過の総武線快速と、同駅の鉄道環境が新松戸とは異なりました
2025年4月5日付け「松戸市からの、常磐線新松戸駅快速停車整備効果等資料公表の感想」の関連編です。
松戸市から同年3月25日付け「JR常磐線新松戸駅快速列車停車にかかる整備効果等の資料について公表します」を受け、常磐線新松戸駅における今後の快速停車に向けての動向が注目されるところです。
先般、東北線(上野東京ライン)川口駅ホーム新設、東海道線大船-藤沢間に村岡新駅等の話題もありました。
さて、新松戸の常磐線快速通過の現況を考えるうち、同じ武蔵野線接続で快速通過駅という共通点から、総武線快速通過駅の西船橋が気になってきました。
JR東日本の2023年度一日平均乗車人員は、新松戸35,188人に対して、西船橋125,955人です。
また、東京メトロの「他鉄道との直通連絡駅および共用している駅の乗降人員(2023年度一日平均)」で東西線西船橋駅は、258,255人の状況です。
なお、地域等からの総武快速と西船橋停車との関連話、西船橋駅構内の快速ホームの用地、工事費等については略させていただきます。
西船橋から東京に行く場合
【現在のJR総武線経由の場合】
総武線は錦糸町ー千葉が複々線で、東京-錦糸町は快速列車、御茶ノ水-錦糸町は緩行線で各駅停車が基本です。
現在、西船橋から東京へ総武線快速で移動の場合、緩行線で市川まで7分、市川乗り換えで市川-東京は快速で18分、乗り換え時間、快速接続待ち時間を加えて30分~35分の状況です。
【総武緩行線】
総武緩行線は、東京駅直通はしないものの、新宿には直通します。
ただし全区間各駅停車運行です。
御茶ノ水-新宿間は、御茶ノ水駅で中央線快速に同一ホーム乗り換え可能のため、乗り換えは苦ではないと思われます。
総武緩行線の平日朝の通勤時間帯には、西船橋始発の列車があります。
(7時台は4本、8時台は8本の西船橋始発電車あり。)
新松戸から、武蔵野線経由による京葉線直通東京行きは所要約50分を要するが、西船橋からの京葉線経由東京行きでは所要約30分で移動可能。
東京駅の京葉線ホームの位置自体は他の路線と距離はあるが、西船橋から東京への直通電車ということにはなっています。
京葉線(武蔵野線から直通)西船橋発東京行きは、平日朝の通勤時間帯で7時台に7本、8時台に5本、9時以降は3本設定されています。
各駅停車でも32分前後で移動可能。
平日朝の通勤時に限り、快速は通勤快速の種別となって、大手町まで所要36分。
東西線には終日、西船橋始発の電車あり(平日朝の通勤時は、7時台6本、8時台1本の西船橋始発あり)。
このほかに、京成本線で京成西船経由もありますが、位置的に距離があり、輸送力も小さいため、ここでは除外します。
【西船橋→東京方面の平日朝の通勤電車状況】
西船橋駅から東京方面へは東西線、とくに日中15分間隔の快速の存在が大きな存在になっています。
平日朝は通勤快速の種別で大手町まで所要36分ではありますが、7時台9本、8時台8本の設定であり、さらに7時台には各駅停車の始発電車も6本あります。
このような状況の中では、総武線快速が仮に西船橋に停車したとしても、東西線の威力に対してどの程度、総武快速に流れてくるかは難しいところです。
少なくとも東葉高速鉄道の電車は、西船橋からの東西線で快速、通勤快速となるため、仮に西船橋乗り換えで総武快速があったとしても直通の魅力が強そうです。
これに西船橋も停車駅が加わると、短区間に3駅連続停車のイメージになります。
東京-千葉の区間での快速の意義が弱まってきます。
JR東日本にとって、西船橋駅の総武快速停車は、千葉側からの快速利用者にとっては、かえって東西線への転移を招くことになりそうです。
西船橋から武蔵野線新松戸、京葉線東京方面乗り換えなら効果はありそうですが、東西線乗り換えも同時に便利になるので、JR東日本には二の足を踏むようなイメージです。
【総括】
新松戸の場合は、常磐線と武蔵野線が同じJR東日本路線で、東京メトロが加わる西船橋との鉄道環境の違いがあります。
その点では、JR東日本のみの新松戸の方が鉄道の利害関係がないとは言えます。
西船橋への総武線快速停車は東西線、京葉線も加わる路線体勢の現況から、新松戸の常磐快速停車ほどの費用対効果が見込まれないことと併せ、JR東日本にとっての東京メトロ東西線転移との兼ね合いから、実現は難しいと思われます。
