「S WorkPシート」以外でもパソコン、タブレット、スマホの複数同時使用は日常的な新幹線車内となりました
JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線で「S WorkPシート」利用時の追加額を、2025年5月15日乗車分から、これまでの1,200円を2,000円に改定します。
JR東海サイトの「S Work車両」を見ると、7号車を「S Work車両」「ビジネスパーソン向け車両」とし、利用シーンとして「集中して仕事をしたいとき!」「リラックスして仕事の構想を練りたいとき!」「Webミーティングをしたいとき!」のイラスト添えがあります。
さらに以下のような具体的補足があります。
〇 新幹線での移動時間に、モバイル端末等を気兼ねなく使用して、仕事を進めたいお客様向けの車両です。
〇 Webミーティングや携帯電話の通話は、まわりのお客様へご配慮のうえ、座席でもご利用いただけます。
〇 最低限の作業音は”お互い様”として許容いただきご利用ください。
と案内されています。
「S WorkPシート」は、7号車の6番~10番A席とC席、計10席分が設定されています。
「S WorkPシート」料金変更による影響度は
もともと「S WorkPシート」の座席数は少なく、モバイル端末等の旺盛な需要に追いつけるものではありません。
かといって「S WorkPシート」をあまり多く設定すると、混雑時の座席減少になってきます。
平日における現在の新幹線普通車の車内を見ると、東海道・山陽新幹線に限らず、JR東日本等の各新幹線車内においても、かなりの人が「S Work車両」「S WorkPシート」でなく、通常の普通車座席でモバイル端末等を利用する光景が当たり前のように日常化しています。
今回、「S WorkPシート」料金の値上げにより、同シートから一般の普通席への移行が生じるでしょうか。
一般的に見ると1,200円から2,000円への変更は、かなりの値上げ率ではありますが、東海道新幹線の圧倒的な需要と、多様な人が乗車している旺盛な乗車率の利用状況からして、「S WorkPシート」の利用が減ることはないだろうと思われます。
「S WorkPシート」以外の他の普通車の光景
新幹線の列車内は、平日と休日とでかなり異なります。
平日はビジネス、休日は行楽です。
平日の新幹線普通車は、「S WorkPシート」でない、通常の普通車においても多くの車両や座席で、複数のパソコン・タブレットをテーブルや膝(ひざ)の上に置き、さらにスマホも最低3台以上は持っていて、これらを同時に使いこなす光景が日常的です。
一緒に乗車している職場仲間の人たちでも、会話よりも互いの画面に集中しています。
「最低限の作業音は”お互い様”として許容」というには、あまりにもそれらの画面集中、指先操作が目立ちます。
パソコンでのキーボードの打鍵音、マウスのクリック音、カーソル移動、ドラッグ操作などが、始発駅での列車発車前からすでに始まっています。
降車駅の10分程度前までずっと画面集中の光景が続きます。
複数スマホの内訳
スマホの複数所有の内訳は何でしょうか。
まず職場用と個人用とに分けられます。
個人のスマホでも、家族間相互連絡だけの、他の人に電話番号を教えないものと、他の人に電話番号を教えるものとに分けているようです。
職場用のスマホも、職場内相互間だけの、電話番号を外部に教えないものと、誰にでも教えられるものとに分けているようです。
それ以外でも多様な用途別のスマホ使い分けあるようで、果たして合計何台持っているのでしょうか。
パソコンでは、ずっと画面集中している結果、隣の人のマウス操作の手の肘が時折、こちら側に当たることがあります。
新幹線の3人掛け窓側A席から途中駅で降りる際の妙な気遣い
筆者は列車に乗る以上、車窓や対向列車すれ違い観察等が趣味ゆえに、トンネル連続区間であっても窓側席にこだわることが多い傾向にあります。
乗車列車の始発駅から終着駅まで乗ればよいのですが、途中駅で窓側席に座っていた自分が降りる際、通路側のパソコン・タブレット利用の人が下車しないときは、相手側にパソコン等を一時的に手で持ってもらったり、座席等に置いてもらう必要が生じます。
その際、最初から通路側に座れよという空気感があります。
とくにA席に座っている時は、B席・C席両方の人にその行為をさせることになり、新たな気兼ね材料となりました。
しかしこちらは新幹線車窓を楽しみに乗っているので、パソコン等は一瞬でも動かしてもらって、割り切るしかありません。
その意味では、休日の新幹線旅行の方が、観光客主体であり、車内の空気感は平日と異なります。
休日は、家族やグループでの会話、飲酒等が混じり合いますが、平日のパソコン打鍵、複数スマホとどちらをとるか、空いている「こだま」で行くか、新たな思案のしどころとなりました。
むしろ降車時の出入りに苦労するのは、熟睡・爆睡している人、アルコール酔いの人、車内宴会で盛り上がっているグループの人への協力の方かもしれません。
平日の場合は、「最低限の作業音は”お互い様”として許容」ということで、これも時代変化と受けとめ、郷に従いながら、こちらがパソコン・スマホの客室の空気に溶け込んでいくしかないようです。
最初から通路側のC・D席に座ったらという「それを言っちゃお仕舞いよ」の声が聞こえてきたので、この拙話も幕とします。
