名古屋-志摩を近鉄特急以外に片道JR参宮線経由の設定はどうでしょうか?
JR東海と近鉄グループでは、2025年5月26日から10月31日まで、「三重県志摩エリアの魅力再発見!JR東海×近鉄グループ『志摩にしました。』キャンペーン」を実施中です。
「志摩にしました。」とは洒落た企画名称です。
以前からJR東海と近鉄は、東海道新幹線経由で伊勢志摩エリアへの観光に応え、近鉄伊勢志摩フリーパス等、交通面での連携を図ってきたところです。
この企画の中に、EXで新幹線を予約購入またはEX旅パックを申し込みの限定商品として、「近鉄伊勢志摩フリーパス(EX専用) フリーパス」があります。
近鉄名古屋駅で、同駅から松阪~賢島のフリー区間(3日間有効)への往復乗車券、往復特急券を引き換えるものです。
鳥羽の先、賢島まで行く近鉄の強み
名古屋から伊勢・鳥羽方面と言えば、過去から現在までほとんど近鉄であり、近鉄特急をイメージします。
JRには伊勢鉄道・参宮線経由で名古屋-鳥羽に快速「みえ」も設定されていますが、近鉄特急の前では目立たないものの、それなりに頑張っている列車です。
所要時間と運賃・料金を見てみます。
〇名古屋-鳥羽は、近鉄特急で約1時間30分、3,410円
〇近鉄の料金不要の急行で約2時間10分、2,070円
〇JR快速「みえ」で約2時間、2,500円
所要時間運賃のほか、列車本数でも近鉄特急の方が多く、列車設備や編成の長さ、輸送力等でも近鉄が勝ります。
近鉄は電車、JRは気動車という点も、列車イメージに差があります。
近鉄の強みのもう一つとして鳥羽の先、賢島まで列車が行くという点があります。
JRは鳥羽止まりなので、名古屋から賢島を目指すならば、JR快速「みえ」で鳥羽乗り換えよりも最初から近鉄特急賢島行きで直行するのは致し方ないところです。
名古屋-鳥羽で片道JR快速「みえ」乗車の余地は?
名古屋-賢島の直行で見れば近鉄特急になりますが、賢島の手前、名古屋から鳥羽、伊勢市、松阪であれば、JR快速「みえ」を利用する余地もあると思います。
名古屋-志摩で、往復の鉄道路線を変えて、片道はJRという需要はないでしょうか。
東京から志摩観光の際、往路は松阪、伊勢市などで下車しながら鳥羽に向かい、鳥羽でも途中下車を兼ねて観光後、賢島に向かうというコースもあろうかと思います。
その際、往路はJR「みえ」で名古屋→鳥羽→賢島、帰路は賢島→近鉄名古屋を近鉄特急というコースの方が変化に富むように思います。
筆者は判官贔屓ゆえ、複線電化の設備が整った近鉄の脇を行く、非電化単線で1~2両の短編成列車が行く参宮線・関西線、一部複線で気を吐く伊勢鉄道に情が移ります。
近鉄の「ひのとり」「しまかぜ」を横目に見ればなおさらです。
利用者に路線選択の余地を増やす発想
すでにキャンペーンは始まっていますので、今更こんなことを書いても仕方ないことではありますが、需要の差は一先ず置くとして、往復とも近鉄特急という切符内容のほかに、片道は近鉄、片道はJRという内容のものを加え、往復経路選択の余地を広げるのはいかがでしょうか。
その方が需要拡大にもつながると思いますが、JR東海と近鉄との協調連携、すなわち名古屋までは新幹線、名古屋から志摩は往復近鉄特急という両社の分担、棲み分けが最初から出来ているのでしょうか。
