窓は少なく壁は多いHB‐E220系で普通列車の旅行はどう変わっていくでしょうか?
JR東日本は、八高線の非電化区間と釜石線に新型ハイブリッド気動車のHB-E220系を2025年度中に投入し、既存の気動車を置き替える計画です。
八高線と釜石線の普通列車が全面的にHB-E220系に置き換わった時、自分はどのような印象を持つだろうかと思い浮かべてみました。
今思うことは、この2路線で列車旅をしたいという気持ちがかなり弱まるのではないか、テンションが下がるのではないかということです。
客室の窓数が少なく、窓面積が小さく、車体側面の約半分は壁であり、座席からの車窓が見にくくなる設計だからです。
壁付近の席に座った時や立った時、車両全体の壁面積割合が大きくなった結果、列車内からの車窓が得にくくなったのでは、列車旅の意義が薄くなります。
そのため、窓付近の座席を確保するか、その付近に立つか、いずれかになるのですが、いずれにしても車窓が得られる寸法比率が少なすぎます。
ロングシート化、車両編成数の削減、緑色の遮光ガラスによる車窓の緑色化などの話題の前に、客室窓面積の小ささに比べて、壁面積の広すぎる設計では、旅をしたい気分になりそうもありません。
HB-E220系での、壁主体設計のマイナス面があっても、東京近郊でローカル旅情を味わいたい時の八高線非電化区間の存在や、東北旅行での釜石線陸中大橋-上有住の仙人峠Ω(オメガ)ループ線車窓展望自体は貴重なものです。
HB-E220系であろうと、八高線・釜石線にどうしても乗りたくなったら、運転台背後からの前面展望または後ろ側の乗務員室からの後部展望で楽しむごとになりそうです。
車体側面の壁面積の前に窓面積の配慮を
窓が少ない、壁が多いという点では、羽越線・磐越西線・五能線等に投入されているGV-E400系気動車とも共通する面がありますが、全体の窓面積はHB-E220系は、GV-E400系よりもさらに小さくなりました。
トイレ面積の拡大による、車椅子の人でも使いやすいトイレなど、HB-E220系で評価できる点もありますが、それ以外に評価点が見い出せないのが気になります。
ローカル線への新車投入自体がありがたいということで、喜ぶべき次元ということでしょうか。
HB-E220系が八高線・釜石線以外の他路線にも普及していった時、JR東日本の普通列車で旅をする人は減っていかないだろうかと懸念せざるを得ません。
車窓旅情など別次元でしょうか。
JR東日本には、ローカル用気動車とはいえ、壁化・箱化した車内イメージによる息苦しさ、列車内からの車窓旅情の価値による乗客配慮について、見直す余地があると考えますが、いかがでしょうか。
