楽団の飛躍発展に期待しての、今回の演奏会と配布パンフレットの話です
今回は、2025年7月20日14時、東武野田線(東武アーバンパークライン)愛宕駅から徒歩約15分の野田ガスホール会場で開催された、クラシック音楽演奏会の話です。
演奏曲目は、ロッシーニの泥棒かささぎ序曲、ベートーヴェン交響曲第1番、ブラームスの交響曲第1番。
今回、演奏開始前に配布されたパンフレットで、ブラームス第1番交響曲の楽曲情報を読むうちに以下のような文面がありました。
その部分を一部引用させていただきます。
(以下引用)
すみません、何も知らずに来てしまった方は、ちょっと絶望するかもしれませんね。
~中略~
今や、古今東西の名演がスマホでそれなりに良い音で観られるし、聴けます。暑い中、一歩も外に出ずに済ませられるのなら、そっちが正解だったのでは?
~中略~
大事なスマホの電源すらオフにして、私たちはなぜわざわざこんな「しつこい」曲を演奏し、じっと聴く(あるいは聴かされる)のでしょうか。
オーケストラの生演奏は、CDやスマホ音源のように途中で止めることができません。
(以上引用)
上記引用箇所はあくまで部分的なものであり、最初から最後まで冷静に読めば、文末にあるように「ブラームスが見ていた風景にきっと近づける」と、この曲への理解を表現されてはいます。
ただ、楽しみに聴きに来た人を対象に絶望とか、わざわざこんな「しつこい」曲を演奏し、じっと聴く、といった楽曲情報は残念です。
筆記された方は、ブラームス1番の曲はあまり好みでないが、楽団全体としての選曲であり、仕方ないから演奏するといった空気を感じてしまいます。
聴き手側でも、これから演奏を聴いて感動したい気持ちが冷めてしまわないだろうかと気になりました。
これを書いた方のお名前が文末に表記されていましたが、本番では普通に演奏されていた姿に安心した自分がいて、不可思議な気持ちではありました。
演奏を聴き終わってみれば、気になる文面のことなどどこへやら、ブラームスの第1番では今回も感動させてくれました。
演奏内容は、アマチュアオーケストラとしては上出来だったと思います。
ブラームスの第1番、とくに第2・第4楽章は、今回も感動させてくれるとともに、元気づけてくれました。
前段のベートーヴェンの第1番演奏で、同じ第1番同士でもブラームスとの個性の違い、曲の対照性を興味深く感じます。
アンコール曲の、ハンガリー舞曲第5番と、ラデッキー行進曲の選曲も適切であり、会場が大きく盛り上がって終えたのはよかったと思います。
また、最終曲演奏中の来場者からの拍手の盛大さは、行進曲の性格もありますが、今回の演奏会に対する評価の表れとして、楽団及び指揮者にとっても喜ばしい結果と受けとめました。
偉そうなことは言えませんが一般論として、クラシック演奏会パンフレットでの楽曲情報欄には、長い曲の中で聴いてほしいポイント部分、見逃しやすいが重要な部分などの情報があると、とくにアマオケで配布のパンフレットでは効果的と思います。
楽曲情報に、演奏曲に対する皮肉やブラックジョークを入れるとすれば、それを上回る
曲の持ち味などのフォローが必要ではないかと感じました。
今回の指揮と演奏の方は良かったので次回、2026年2月8日の「新世界」「威風堂々」の第16回定期演奏会を楽しみに待ちたいと思います。
なお、今回の内容は楽団への批判ではなく、楽団に対しての今後の更なる飛躍を期待しての趣旨ですので、誤解のないようお願いいたします。
以下は、過去のブラームス関連の拙記事です。
哀愁の秋の季節にもよく例えられる作曲家ですが、これまでの自分のベートーヴェン一色から、年齢を重ねるとともに、ブラームスの楽曲に引き込まれていくのは自分でも不思議です。
味わいが年齢とともに徐々に伝わってくる作曲家なのか、単に自分が遅れているだけか。
やはり後者でしょうね。
以下、よろしかったら併せてご覧ください。
