青春18きっぷの当日購入、当日乗車前提で3枚発行1万円のグループ利用復活はどうでしょうか?
2025年8月12日付け「青春18きっぷ利用者7~8割減による今後のJRグループの動きを想像する」、同8月13日付け「JR西日本・JR四国共同で(仮称)『四国&西日本パス』企画はどうか?」の続編です。
拙記事にいくつかのコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
JRグループ側の考え方と利用者側の意見とに差異があり、共通点がなかなか見いだせないところです。
JR側としては、不満なら使わなければよいという考え方としても、利用者側はこれまでの長い期間、青春18きっぷを利用してきた利便性や愛着から、新ルールの改善を期待したくなります。
今回は、青春18きっぷ新ルール後における、JRグループと利用者の思いの相違を同時に解決する方法はないかを探ってみました。
ここで、JRグループ側の青春18きっぷに対する新ルールへの思いについて、想像してみます。
JRグループの考え方の基本として、転売と不正利用の防止、自動改札機の通過が大きなテーマだったと思われます。
そして、その対処法が、切符の1枚化と乗車日の連続化だったと考えます。
すなわち、切符の1枚化自体は従前と変わらないものの、使用日の連続化によって他者への譲渡、転売、不正乗車等の防止、自動改札機通過が一挙に成し得たと理解します。
不正乗車防止とは主に、定期券併用や無人駅からの入場・出場等により、青春18きっぷは所持しているものの、利用時のスタンプ押印はせず、それが利用回数の増加につながったり、反対に全く乗車しなかったことにして、払い戻しや金券ショップ等への持ち込み等につながることの抑止をいいます。
JRグループの3日間1万円設定の背景
5日間の連続利用では販売増が期待できないことから、3日間用を新たに設定します。
12,050円から10,000円への発売額引き下げによる2,050円の減収分は、1日当たりの単価を5日間用の2,410円から3日間用は3,333円とすることで、1日当たりでは逆に増収という計算はあったと思われます。
利用者側は乗車日選択の自由化、複数人の同時使用が希望
一方、利用者側はどうでしょうか。
利用者側のこれまでの利便性は、利用期間内の中で希望日に乗れる幅広い自由度と、複数人での同時利用でした。
これが連続5日間、3日間となることで希望日乗車、複数人同時利用ともに崩れました。
普通列車での連続3日利用は困難でした。
自動改札機通過可能という利点が生まれましたが、これまでの希望日乗車と複数人利用のフォローにはなりませんでした。
個人乗車での乗車日自由選択と、2日連続7千円、1日4千円設定は無理?
個人としての利用で、従来どおり、乗車日が離れていても希望する日で可能という方法に戻すことは、転売等にもつながることからJRグループとしては難しそうです。
また、3日間用では使い勝手が限られるので、2日間用、1日間用を設定し、2日間7千円、1日間4千円という設定も同様です。
青春18きっぷは下限1万円という考え方でしょうか。
(余談)落としどころと利害一致の話
ここで少し余談を入れますが、ご了承ください。
仕事をしていた過去を思い出すと、落としどころを考えるという場面に遭遇することがありました。
相手方との話し合いで毎回平行線では事業が先に進まないので、双方が納得できる妥協点、合意点を見い出す知恵を絞るものです。
こちらが一歩引くから、そちらもこの点は認めてと、相手側の心情を考えながらも歩み寄っていくものですが、相手方への配慮、誠意のあることが基本・前提です。
その落としどころを見い出し、互いの利害の一致で解決へと至ります。
時には交換条件となる場合もありますが、以上はあくまで一般論です。
今回の青春18きっぷに当てはめると、JR側の利害、利用者側の利害、双方の一致を見い出すことです。
利用者としての一方的意見だけでなく、JR側の思いも踏まえた上での利害一致策を考えてみるということです。
JR側は新ルールの青春18きっぷが不満なら乗るな、使うなということだけで割り切っているのでしょうか。
今回の場合、筆者はあくまで単なる外部者にすぎない机上論ではありますが、たたき台として今後の青春18きっぷの改善・発展になればという想いです。
落としどころは青春18きっぷの当日購入、当日乗車前提で3枚発行1万円のグループ利用復活?
話は戻りますが、個人用で乗車日は連続、基本は5日間、最小限で3日間という方法は変えられないとすれば、複数人での同時利用はどうでしょうか。
この場合、転売防止も含めて考慮すれば、グループ利用の場合、乗車日当日のみに限定した発売とすれは転売は完全な防止はできないまでも、一定の抑止力にはなるのではないかと考えます。
具体的には、青春18きっぷを自動券売機で購入の際、5日間用か、3日間用か。
3日間用の場合、乗車日を指定しての連続3日間タイプか、あるいは購入当日乗車での3人同時使用のどちらかを、画面で選択するものです。
そして、3人同時使用を選択の場合、購入期日での乗車日で3枚が発券されるという方法です。
この方法ならば、青春18きっぷの発見枚数は現在の1枚が3枚には増えますが、3枚セット1万円で現行と同額の収入が確保されます。
3枚セットタイプ購入後の種別変更(1人で3日間連続用タイプ)不可でも差し支えありません。
なお、4枚セット、5枚セットまで扱いを拡大すると煩雑になるため、3日間連続の現行制度に鑑み、3枚セットのみで割り切ることとします。
当日発売による3枚発行の課題は購入後の別行動と、他者への転売
ただ、この方法を以ってしても、3枚発券購入後、当日限り有効とはいえ、他の2人の別行動、別路線乗車や、他者への転売が皆無とまでは言えません。
あくまで性善説が前提での方法です。
性善説ではダメだということになると、結局は個人での5日間または3日間利用しか選択肢がなくなり、元の木阿弥です。
3人グループ同時使用がJRと利用者双方の落としどころになるか?
結論として、発売当日=(イコール)乗車日で、3枚発行1万円のグループ用青春18きっぷを加えることで、青春18きっぷの利用幅を広げるという方法が、新ルールの青春18きっぷにおける、JRグループ側の思いと利用者側の要望との落としどころ、利害一致と考えますが、いかがでしょうか。
