平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

列車の左手操作式ワンハンドルマスコン 右利き運転士の微妙な停止位置調整

右利きの運転士と左手ワンハンドルマスコンとの因果関係の想像話です

先日、ある鉄道関係のテレビ番組を観た際、山手線の見習い運転士の方が、駅ごとに決められている所定の停止位置に、いかにぴったりと停止できるかを放映するコーナーがありました。

(※テレビ東京、2025.8/24 15:05~「全力取材!JRのウラ側予習復習SP」【山手線から激レア新幹線まで大公開】)

運転士を目指す人への実技試験として、山手線E235系乗務員室での様子の一部を紹介したもので、ブレーキ操作を手動化し、主導のブレーキ操作だけで各駅の所定位置に停止する内容でした。

 

所定の停止位置できちんと停止させていた中、ごくわずか手前で電車が停止した駅のケースがありました。

この場合、駅側のホームドアは開かず、乗降はできないため、警笛を鳴らして徐行、ごくわずかな距離を前進して停止後、ドアが開きます。

目標停止位置と同じか、わずかでも先でないと開かないホームドアの仕組みを改めて認識しました。

その駅では、駅進入時に警笛を鳴らさざるを得ない場面があり、鳴らした結果、頭が一瞬そちらに行ってしまい、停止位置のずれを招いてしまったようでした。

これはクルマの運転でも体験することがあり、よく理解できます。

 

かといって山手線電車の場合、所定の停止位置を越え過ぎると、今度はバックしなければならなくなります。

山手線の場合はホームドアが整備されているので、ホームの乗客が線路に近づきすぎたり、人身事故といった危険が減ったことは安心材料とは思います。

 

また、急なブレーキ操作は列車の揺れ、乗り心地の悪さにもつながりますが、その指摘のシーンも目を引きました。

電車は2本のレールという、予め決められたところを進むのだから、ハンドルを回す道路より楽と思いがちですが、山手線での大量輸送、運転本数、運転間隔の逼迫、環状運転による運転時分回復の困難性など、勉強になりました。

 

電車走行中に速度計を隠した上で、現在の速度を当てる場面や、指定された速度を出す場面で、ほとんど正解に近かったのは流石とはいえ、改めて驚きました。

運転士さんの本の一場面を見せていただきましたが、改めて大変だなぁと思いました。

今回の山手線の試験を受けた運転士さんには、今後のご活躍を期待しています。

 

主流となった左手操作式ワンハンドルマスコン

JR東日本の首都圏の電車は、ほとんどが左手操作のワンハンドルマスコンで新製されています。

他のJRでも左手ワンハンドル方式が多くなっていますが、JR西日本は横軸ツーハンドル方式です。

私鉄ではT型ワンハンドル式タイプも多くあります。

また、両手方式の、縦軸式のマスコン・ブレーキタイプも各地にあります。

 

右利きの運転士が左手操作式ワンハンドルマスコンを操作する際の微妙さ

さて、ホームドアが整備された山手線の左手ワンハンドルマスコンのタイプで一つ、気になることがあります。

どちらかといえば利き腕は右手の人が多い中、左手だけの操作でのワンハンドルマスコンでは、加速時はよいとしても減速、ブレーキをかける時や、ホームの所定い位置に停止する際、利き腕でない左手だけの操作で微妙な匙加減はできるのだろうかということです。

停車駅のホームの長さに、ある程度の余裕があって、ホームドアとも無関係であれば、実地試験等は別として、停止位置の多少の前後のずれは許容範囲かもしれません。

しかしながら、ホームドアが整備された今回の山手線停車駅において、指定位置の手前の停車ではホームドアが開かないとなると、左手だけでの微妙な停止操作は、これを難しくしている面があるのではないかとも感じました。

仮の話ですが、ワンハンドルマスコンが右手操作方式であったならば、微妙な停止位置でも操作できて、所定停止位置を過ぎてからの停止も可能だったのではないかと、素人ながらも感じました。

しかし、仮に左手ハンドルが右手ハンドルに変わったとすれば、逆に左利きの人はどうするのかという問題が生じるので、その中間をとったT型タイプがよいかという気もしますが、人によって異なるかと思います。

とはいえ、現実に左手ハンドルである以上は、利き腕はともかく、左手操作に慣れるほかはありません。

左手タイプの方が、右手での指さし確認や、窓から顔を出してのバック運転など、メリットはあると思います。

実際の山手線列車には、定位置停止装置、いわゆるTASC装置のバックアップがあるので、定位置停止の利き腕問題の議論は無用かとは思いますが、TASCスイッチを切っての操作試験は緊張の連続だったのではと察します。

 

ふと、国鉄時代の電気機関車など、左側がブレーキ位置でしたが、バック運転時は便利な位置なのは分かりますが、通常列車運転での右手との取り扱いの相関関係、扱い具合はどうだっただろうかという想いが浮かびました。

 

今後、首都圏では山手線だけでなくホームドアはJR東日本だけでなく、私鉄でも増えて行きます。

その際、ホームドアのある駅と路線では、TASC定位置停止装置が整備されるのでしょうか。

前記しましたがマスコンのタイプには、左手ワンハンドル型だけでなく、横軸ツーハンドル型、T形ワンハンドル型、横軸式マスコン・縦軸式ブレーキタイプなど、多くの種類があります。

左手ワンハンドル型と、他の右手共用あるいは右手単独のブレーキ方法の列車との停止操作の加減も、運転にご迷惑をかけない程度に、時にはさりげなく見てみたいと思いました。

 

※ 筆記にあたり、テレビ東京、2025.8/24 15:05~「「全力取材!JRのウラ側予習復習SP」【山手線から激レア新幹線まで大公開】」を参考にさせていただきました。

 

※ 写真は本文と無関係です。