松戸線と千葉線との終日一体化に近いダイヤを目指すのかを中心に、千原線等を含めて京成松戸線の将来像を想像してみました
讀賣新聞、2025年9月20日付け、「Saturdayちば」で、京成電鉄の社長インタビュー記事を拝読しました。
この中で、京成松戸線ついて、将来的に直通ダイヤを充実させる内容の話も含まれていました。
今回は、京成松戸線で将来的に直通ダイヤを充実させる、というのは具体的にどのような構想なのかを勝手に想像してみました。
京成松戸線側から見た場合の、直通ダイヤ充実としては、以下のような内容が考えられるかと思います。
(1)千葉線への乗り入れ時間帯の拡大
松戸~千葉中央の直通乗り入れ電車のダイヤは、以下の状況です。
〇松戸発千葉中央行き
・平日は松戸発8:41~15:40まで20分間隔
・土曜・休日は松戸発6:20~16:40まで20分間隔
〇千葉中央発松戸行き
・平日は千葉中央発10:00~16:59まで20分間隔
・土曜・休日は千葉中央7:38~18:00まで20分間隔
〇松戸~千葉中央直通電車の本数
・平日は22往復
・土曜・休日は32往復
松戸~千葉中央直通電車が上記時間帯となっているのは、松戸線所属の編成による、千葉線への片乗り入れの結果によるものです。
ただし、現在の松戸線編成だけであっても、松戸~千葉中央直通電車設定時間帯の拡大はできるはずです。
理想的には、京成本線用の編成が松戸線に入って相互乗り入れにした方が、松戸発、千葉中央発とも、直通電車の時間帯拡大はしやすくなります。
(2)千葉線への乗り入れ本数の増強
現在、日中の松戸発電車は千葉中央行きと京成津田沼行きの交互設定で、松戸線内は10分間隔となっています。
千原線のちはら台発電車は20分間隔で京成津田沼行きであり、京成津田沼到着後、松戸線折り返し運用の京成津田沼発松戸行きに接続しています。
松戸発京成津田沼行きの、京成津田沼でのちはら台行き接続も同様です。
松戸発京成津田沼行きと、ちはら台発京成津田沼行きを、双方とも松戸~ちはら台直行にすれば、自ずと松戸線からの千葉線直通本数は増やすことができます。
なお、このことについては以前、2023年11月15日付け、「新京成の京成合併後 千葉・千原線日中ダイヤを新京成編成で賄う方法」、2025年3月30日付け、「京成松戸線14編成で松戸-千葉中央-ちはら台の日中運用を行なう効率性を考える」の拙記事でも触れさせていただきました。
(2)と同じ内容ではありますが、千葉線・千原線の一部は4両編成、ワンマン運転を行なっています。
4両編成とワンマン運転について、6両編成でツーマンの松戸線直通との兼ね合いをどうするかという課題があります。
(3)との関連で、ワンマン運転については、松戸線で現状と同じ車掌乗務にすればよいことですが、千葉線・千原線の4両編成を松戸まで直通させることは困難です。
京成津田沼で2両分を増結、解結するのも非現実的です。
そのため、松戸~ちはら台直通運転による直通ダイヤ充実を図るならば、少なくとも千原線でも6両編成にすることはやむを得ないかと考えます。
(5)成田本線への直通化
京成津田沼の配線上、成田本線直通への配線変更は困難であり、千葉線直通の配線をフル活用ということになろうかと思われます。
そもそも成田本線側から見た場合、東京都区内までは入らず、千葉県内(松戸)までの松戸線直通よりも、本線の上野側や押上線、都営浅草線直通が効果的なであり、一方では京成津田沼~千葉中央の地域輸送にとどまる千葉線を松戸線直通に活用する方が効率的という考え方かと思われます。
(6)松戸線用、京成津田沼駅6番線の行き止まり構造を千葉線に接続
京成の線路設備の充実は、成田空港線(成田スカイアクセス線)の単線を複線にすることが最優先課題です。
その状況下で、松戸線の京成津田沼駅6番線ホームの行き止まり構造を、現在の5番線同様に千葉線に接続させることは緊急の課題ではないと思われます。
しかしながら、松戸線の直通ダイヤ充実を図るには、京成津田沼~新津田沼の単線は現状のままでもよいとして、京成津田沼駅6番線ホームも千葉線に接続させることが必要になってきます。
現在のままでは、京成津田沼駅の幕張本郷寄り信号場から新津田沼駅までの区間が事実上単線であり、京成津田沼5・6番線では上下線の電車交換が任意にできないため、直通充実は日中にとどまらざるを得ないと思われます。
京成津田沼駅6番線ホームの千葉線直通化を可能にすることによって、平日夕方以降のラッシュ時でも松戸~千葉中央直通設定がしやすくなると思われます。
京成側から見ると、松戸線の主役8800形は、千葉線には乗り入れ可能でも京成本線は不可、8900形は千葉線も不可の状況です。
80000形も千葉線乗り入れ準備の装備はありながら、松戸線のみにとどまり、日中は半数の編成が休んでいるのは非効率なことです。
運用効率の高いN800形と、低い80000形とでは、あまりに対照的です。
現在、松戸線電車は、松戸~京成津田沼の折り返し運用が基本ですが、日中は半数の電車が千葉線千葉中央まで乗り入れます。
松戸線車両の片乗り入れであり、京成千葉線・本線用の電車が松戸線に乗り入れることはありません。
松戸線の全26編成のうち、終日運用は14編成、うち千葉線直通運用は8編成、松戸線内運用は6編成です。
運用に就かない検査用、待避用が3編成で、あとの9編成は平日朝のラッシュ時用ですが、このうち1編成だけ夕方から夜の運用に就きます。
差し引き8編成が平日朝のみの運用となります。
この8編成のフル活用した運用とすれば、休日を中心に千葉線の京成編成での運用もほとんど賄うことは可能ではあろうかと思われます。
しかしながら、本線用編成の一部を松戸線直通にする方がより効率的であり、いずれはそれが必要になってくるかと思われますが、差し当たり今後、8800形・8900形を3200形で置き換えるにあたり、3200形はどこの所属になるでしょうか。
その所属が宗吾車両基地か、くぬぎ山車庫かによっても松戸線の直通ダイヤ充実の対応は変わってくるかと思われます。
また、千葉線は走れても、京成本線は走れない松戸線の主力8800形はいつまで走るのか、80000形はいつから千葉線乗り入れを開始するのか、N800形とともに80000形は京成本線走行まで含んでいるかなど、興味関心は尽きないところです。
以上、京成松戸線の将来的な直通充実について想像してみました。
今後の千葉線直通充実を主体としたダイヤ改正を期待したいと思います。
※ 筆記にあたり、讀賣新聞、2025年9月20日付け、「Saturdayちば」の記事を参考にさせていただきました。
