大鰐線の想い出に、全14駅を効率よく途中下車するコース事例の紹介です
弘南鉄道から、2025年10月2日付けで「弘南鉄道大鰐線運行計画について 」のニュースがありました。
2028年3月31日の最終列車を以って、弘南鉄道大鰐線が休止されるとの内容です。
大鰐線の休止(実質的に廃止)が公表されてから乗車計画を立てるのもどうかとは思いますが、この先、約2年半後の休止前までに今一度乗車しておきたいところです。
今回は、大鰐線の想い出作りとして、大鰐線全14駅に途中下車しながら、全線を効率よく乗車していくコース事例を紹介します。
ここでは、中央弘前を出発駅とし、大鰐駅を最終目的地駅としています。
駅の順序が分かりやすいよう、駅ナンバリングを駅名の冒頭に添えました。
駅ナンバリング冒頭の「KW」は弘南(「こ」うなん)鉄道と、大鰐(おお「わ」に)線の頭文字によるものです。
なお、時間の効率性の観点から、短い乗車駅間で、上下列車を何回も乗降するパターンの繰り返しとなっています。
◆中央弘前→ 大鰐までの全駅下車コース事例
→は、中央弘前から大鰐方向、⇒は逆方向の、大鰐から中央弘前へと、一旦戻るコースです。
(KW01)中央弘前8:30 → 8:35(KW03)弘前学院大前9:00 ⇒ 9:02(KW02)弘高下9:32 → 9:40(KW05)千年9:55 ⇒ 9:58(KW04)聖愛中高前10:37 → 10:44(KW07)松木平10:51 ⇒ 10:53(KW06)小栗山11:42 → 11:50(KW09)義塾高校前12:43 ⇒ 13:48(KW08)津軽大沢 → 13:56(KW11)石川プール前14:37 ⇒ 14:40(KW10) 石川14:53 → 15:01(KW13)宿川原15:32 ⇒ 15:35(KW12 )鯖石15:58 → 16:04(KW14)大鰐
以上が大鰐線の全14駅訪問、所要計7時間34分の途中下車体験コースの一事例です。
中央弘前から大鰐へ、後戻りせず順番に途中下車して先に進んで行く場合は?
なお、上記のような行ったり来たりのコースにせず、中央弘前から大鰐へ単純明快に、ひたすら前に進む場合、中央弘前8時30分発列車で、大鰐は21時04分着、所要12時間34分となります。
大鰐線は日中、完全な60分間隔運転ダイヤにより、途中下車時間はすべての駅で1時間あります。
中央弘前を一番列車の6時50分発に乗車した場合でも、大鰐は19時04分着、所要12時間14分となります。
駅間距離の最長と最短は?
大鰐線は全線13.9kmに全14駅で、駅間平均距離は1.0kmです。
駅間距離の最長は、松木平-津軽大沢の1.7km、最短は弘前学院大前-聖愛中高前と、千年-小栗山の0.7kmです。
全線途中下車にはフリー切符「大黒様きっぷ」を活用
弘南鉄道の大鰐線と弘南線の両路線を一日中何回でも乗り降りできる「大黒様きっぷ」(大鰐線弘南線共通1日フリー切符)または「大黒様きっぷ(一日乗車券) モバイルチケット」が1,000円で発売しています。
中央弘前-大鰐を途中下車せず直行する場合の運賃は440円、大鰐線の隣駅までの乗車は210円です。
中央弘前から大鰐まで、各駅で途中下車しながら進んで行く場合、合計で2,730円となりますが、「大黒様きっぷ」なら1,000円です。
中央弘前から大鰐まで乗車後、大鰐線で中央弘前へ戻り、その日のうちに弘南線の全線、黒石まで往復して弘前へ戻っても1,000円です。
大鰐線の中央弘前駅と、弘南線弘前駅とは約1.3km、徒歩で約20分ほど離れていますのでご注意ください。
大鰐線大鰐駅と奥羽線大鰐温泉駅、江南線弘前駅と奥羽線弘前駅は、隣接した位置にあります。

※ 写真は本文と無関係です。